光る君へ 第六回の感想~募る想い~
第六回、観ました。
父との和解
前回の告白で、父の想いを受け止めたヒロイン。
娘の変化に気付いた、父の為時は、もう左大臣の家にいかずとも良いと語ります。
しかし、ヒロインは、よりどころが、右大臣だけでは心もとないので、これからも、左大臣の家に行くと宣言します。
父を支えるんだと意気込み、源倫子たちとの会話でも、ヒロインは、愛想笑いを浮かべるまで成長していましたね。
兄弟のやり取り
道長と道兼の応酬は続きます。
道長は言います。
「兄上には、我が家の泥をかぶってもらわなければならない・・・と、父上が言っていた。」
父の兼家が、道具としか見ていない事実を伝え、道兼の心を傷つけようと試みますが、兄の道兼も、しっかりと返してきましたね。
「俺たちの影は、皆、同じ方を向いている。一族の闇だ。」
おまえも、罪深い業を背負いし一族なんだぞ・・・と言ってきたわけです。
受け入れがたい道長。
どうする道長。
離れようとするけれど
道長に告白し、同じ業を背負わせてしまったヒロイン。
これ以上、彼を苦しめてはいけない・・・そう思い、距離を置こうとします。
しかし、募る想いは、抑えきれないのでしょう。
「蜻蛉日記」の作者、藤原道綱の母が詠んだ歌を聞いて、ヒロインが、作者の気持ちを考察する場面がありましたね。
嘆きつつ 一人寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る
一人寝の淋しさよりも、高貴な方と恋をしている自慢話と判断したのですが、ヒロインも、同じ境遇ですよね。
今をときめく、右大臣家の三郎君に恋をしているわけですからね。
特に、道長が言った「俺は、まひろの言うことを信じる。」という言葉が、強烈に残っているようでしたね。
ヒロインも、本当は自慢したいくらいの恋をしているわけですが、道長に、業を背負わせてしまい、苦しめている事も分かっています。
だから、諦めなければいけないと思い、距離を置こうとしているんでしょうね。
漢詩の会に、道長(と道兼)の名前が入って無い事に安心するヒロイン。
結局、遭遇しちゃうんですけどね。
道長は、ヒロインへの想いを漢詩や和歌を使って、伝えてきましたね。
諦めようとしていた時に、恋文が届くわけですから、ヒロインも、文を抱きしめちゃいますよね。
ただ、道長に関しては、一族の闇に向き合いたくない、現実逃避の感もありますが・・・。
散楽の人たちと
直秀が、不思議なことを言っていましたね。
「虐げられている者は、もとより、人扱いされていないんだ。」
まあ、NHK制作のドラマですから、虐げられた民を出さずには、いられないんでしょう。
実際の民は、ちょっと違います。
虐げられているという感覚は無かったと思われます。
なぜなら、皆平等の社会なんて、聞いたことも見たこともない、産まれた時から、貴族がいて、役人がいる世界の人たちですから・・・。
それどころか、貴族なんだから、俺たちをしっかり治めろよ・・・くらいの感覚だったと思います。
ドラマから、二百年後に活躍する武士たちでさえ、民からは、帝に代わって、俺たちを治めている奴ら・・・としか見られていません。
民は、本気で、帝の次に偉いのは、俺たちだ・・・という感覚を持っていたのです。
話がズレてしまいましたね。
直秀との会話では、ある言葉が、ヒロインの耳に残っていましたね。
「おかしきことこそ、めでたけれ。」
貴子と詮子
貴族の女性は、男性の前で、無闇に顔や姿を見せません。
御簾を垂らして、見えないようにしています。
御簾が無い時は、扇で顔を隠します。
でも、ドラマの都合上、御簾が無いんですね。
なので、実際には、高階貴子と藤原道隆の夫婦がまどろんでいた場面では、廊に面したところには御簾が垂れ、外から見えないようにしていたはずです。
道長が入っていく際も、御簾の外から、お声かけし、道隆の許しをいただいてから、部屋に入らなければなりません。
ドラマの演出上、いきなり入ってきていましたね。
詮子様も、源雅信との対話の場面で、御簾なし扇なしでしたね。
清少納言登場
ついに、清少納言が登場しましたね。
「ききょう」という名前でしたね。
ついでに、父親の清原元輔は、禿てなかったですね。
カツラなんですかねぇ。