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ドイツ語トラウマ事件(画像上は「言語障害治療」、画像下は「言語障害者」という訳)


この記事より抜粋☟


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個人的には、その1年間留学でちょっとしたトラウマがありまして…

Waldzwerge以外の森の幼稚園に見学しに行った時の事なんですけど、
子ども達が工具を使ってるところを先生と二人で見守りしていたら、
年長くらいの男の子が工具を指さして、「これ何?」って訊くんですよ。
で、「分からない」って答えると、「じゃあ、これは?」って。「それも分からん。」(もちろん、日本語なら答えられてた!ハンマー!ハサミ!ドリル!釘!)

そんなやりとりを数回繰り返した後に、その少年が、


Du bist Sprachfehler.
(お前って、Sprachfehlerだな。)


って言いまして…。

「Sprach=言語、Fehelr=失敗」なので、言葉が出来ない人みたいな意味合いかなとなんとなしに思ってたら、それを聞いていた隣の先生が凄い剣幕で、

「キーくんは日本人なのよ。彼の母国語は日本語で、それに加えて、ドイツ語が話せるのよ。あなたは日本語話せるの?できないでしょ!キーくんは凄いのよ、そこを理解しなさい!」

って言ってくれて、その場は過ぎたんです。で、実習が終わってSprachfehlerを辞書で調べると、和訳の所に「言語障害者」って書かれてあったんですよね…。

それを見た時に、先生があれだけ怒ってくれた理由がよく分かって感謝したんですけど、それよりも、子どもにそんなことを言われてしまったっていうショックが結構大きかったですね。

Waldzwerge森の幼稚園の子ども達とは、ちゃんと関係性を築けていたので、子ども達も外国人としての自分を理解してくれていたからこそ、「Sprachfehler」みたいなことを言われたことなかったし、自分が間違ったことを言っていても、「キーくんは何を言いたいんだろうか?」と僕の意図を汲み取ってくれようとしている気遣いをヒシヒシと感じることができていました。

まぁ、だからこそ、他の森の幼稚園を見学した時に、そう言われてしまったのが結構衝撃的で、なんかトラウマとして自分の無意識な部分に残ってしまったような気がしますね。


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こういう経験があったから、この記事でうだうだしてたんです…☟笑


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