私のお薦め本(4)[経営・ビジネス編]
就職活動をしていた頃、起業で活躍するには、仕事を覚えることも大事だが、会社や仕事の全体像を知ることが大事だと言われ、そのためには経営やビジネスを勉強しなさいと複数の先輩社会人から教わりました。当時読んでいた本を中心に、最近読んでこれはいいなと思ったものもいくつか紹介します。参考になりましたら幸いです。
1.「経営」に興味がある人向け
-『ビジョナリー・カンパニー2(ジム・コリンズ)』
Goodな会社がGreatな会社になる為に、どう経営しているかを分析した本。人材採用、世界一になれる強みを持つ重要性、促進剤としての”技術”の位置付け等を説いています。当時、就活生だった私なりに、飛躍する企業像を掴めました。採用する立場になった際には、「誰をバスに乗せるか」を思い出し、責任を感じ、慎重に面接を重ねることができました。採用したメンバーが数年経った今でも活躍していると聞いて、読んでおいてよかったと思います。ちなみに、1,2,3,4とシリーズものですが、「2」をお勧めします。
-『江副浩正(馬場マコト、土屋洋)』
リクルートの創業者江副さんの伝記物語。分厚い本ですが、一気に読めます。一代でこれほどの成功を収めた経営者が何を考えていたのか、江副さんとの距離感を近く感じられる筆致により、読者はワクワクしながら通読できます。本書も、かなり売れたと思いますが、更なるベストセラー『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』を現在は読んでいます。既に面白いです。レビューなど気に入った方をポチってみてください。
-『不恰好経営(南場智子)』
DeNA創業者の南場さんの、主に創業時代の苦労やモバゲータウンが絶頂期だった頃の話だったと記憶しています。『江副浩正』同様に、ドキドキワクワクしながら読めます。PCからモバイルシフトしたインターネットの歴史を知りたい人にも良き参考書になるでしょう。
-『小倉昌男 経営学(小倉昌男)』
もともとヤマト運輸さんには、百貨店の荷物配達を中心にビジネスを行っていた時代があり、その後、日本国内に急激な速度で物流網を広く構築し、個人向けの配送サービス”クロネコヤマト”を実現させました。経営者の判断のスピードや大きなリスクを取る姿勢をワクワクしながら読みました。
2.「ビジネス」に興味がある人向け
-『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?(森岡毅)』
USJではジェットコースターが後ろ向きに走ります。ハロウィンシーズンに訪問すると、ゾンビがパーク中に放たれています。これらの一見奇抜なアイデアは、実は単なる思いつきで実装されたわけではありません。マーケターである著者の数字に裏打ちされた成功する根拠と組織のコミット力が成功の鍵となりました。アイデア実装を追体験しながら、楽しく、マーケティングを学べます。
-『マーケティングとは組織革命である(森岡毅)』
マーケティングのプロが考える組織論。組織の力を最大限発揮するための方法論を多数掲載。
個人的に印象深いのは、理想の起業組織は”人体”であると例える話です。社長、経営層、一般社員、それぞれ期待される役割が違うだけで、どれも関係性は対等であるべきだとしています。
-『ドリルを売るには穴を売れ(佐藤義典)』
新人マーケターが、飲食店を立て直していく物語を通して、読者はマーケティングに入門できます。「ドリルを売るには穴を売れ」は、よく言われる言葉で、「商品を売るには、顧客にとっての『価値』から考えよ」という意味です。顧客にとっての価値にフォーカスし、お店が繁盛していく様は、読んでいて面白い。仕事をする以上は、必ず、誰かに価値を提供するはずですから、一読の価値があるでしょう。
-『FREE(クリス・アンダーソン)』
ネット社会ではいまや”フリー(無料)”が当たり前になっており、本書は2009年に日本語訳が登場していることから、古いと思うかもしれませんが、”フリーミアム”というビジネスモデルを知っておいて損はないでしょう。
おまけにいくつか読書がはかどるAmazonサービス・製品を紹介します。
-おまけ:Kindle Unlimitedもおすすめ
上記リストから複数書籍が、Kindleの読み放題プログラムのKindle Unlimitedから読めるようです。無料体験もあります。
-おまけ:Kindle端末もおすすめ
スマホで本を読みついつい通知が気になり読書が止まる、お風呂で防水の端末で気兼ねなく読みたいという方はKindleの端末をおすすめします。読書しかできないゆえに読書がはかどります。
-おまけ:読むよりも聴く派はAudibleを
移動中に、寝る前のベッドで。さまざまなシチュエーションで耳を使って本を読みたい人にはこちらをおすすめします。無料体験もあります。上記リストから複数書籍が聴けます。