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facebookが9年前の写真をおすすめしてきた

最近、facebookに「◯年前の写真」という機能がある。過去に投稿した写真を思い出としてサジェストしてくる機能だ。引用して「こんなことあったね」と投稿している人をよく見かけるので、やはり過去というのは人を語らせるのだと思う。

そんなサジェスト機能が、先日私に、9年前の写真をおすすめしてきた。バゲットと、それを真ん中ではなくてすこし偏って切り分けて、なぜかトートバッグの上に乗せた写真の3枚。

最初見た時も、しばらく考えてみても、何を思ってこの写真を撮って投稿したのか全然思い出せなかった。

その割には結構綺麗に撮って投稿しているもんだから、きっと、私にそうさせた何かがあったに違いない。

9年前といえば2015年。
何があったのかを、とりあえずchatGPTに聞いてみて、思わずあっと声が出た。

2015年に日本で起こった主な出来事を以下にまとめます。

(中略)

4. 東京五輪エンブレム問題(8月):
- 2020年東京オリンピックの公式エンブレムがデザイン盗用疑惑で問題となり、最終的に取り下げられました。その後、新しいエンブレムが再選定されました。

これだわ。

糸口を見つけた途端、泉のように湧き出る当時の記憶。当時世間を騒がせていたデザイナーさんの「「オマージュ作品トートバッグ」のオマージュ!!!」とか言って弟と作品作りをしたことを思い出した。

トートバッグ問題でデザイナーがコメント発表 サポートデザイナーが「第三者のデザインをトレース」認める(ITmedianews)

該当の作品を久々に検索してみて、私と弟の共作である「オマージュ作品のオマージュ作品」の再現性がかなり高いことに、我ながら驚く。
そもそも「オマージュ容疑がかけられた作品」がかなり写実的な描写だったというのもあるが、ともなれば「原作とされる作品」もかなり写実的であり・・・こうなると「デザインの著作権の取り扱い」という、当時も語り尽くされた途方もない議論がまたスタートしてしまうわけだが、他人事でしかない当時の私と弟にはそんな難しいことよくわからなくて(今でもわからないかもしれない)ただ買ってきたバゲットとトートバッグを見比べて、あの頃毎日テレビに登場していた、「バゲットが描かれたトートバッグ作れるじゃん!」ってふざけてやった気しかしない。

あの時のデザイナーさん、どうしてるんだろう、と調べてみると「仕事がなくならないワケは!?」という記事がトップに出てきた。元気にしてるみたいで、当時の事象を上記の通りコンテンツとして消費してしまったただの外野の人間としては少しホッとした。

次の日

家族のLINEグループで「こんなのやったなあ」とひとしきり懐かしんだあくる日、Facebookがまた別の写真が思い出としてサジェストしてきた。

9年前の私、暇かよ

我々が食べ物を粗末にすることはないだろうな、とは思っていたけど、思った以上に食を思う存分楽しんでいて笑う。

端から端までバゲットの切り方変えて、挟む具材も変えてる趣向の凝らし具合。ハッセルバックって今でも流行ってるのかな。きのこのソテーは作ったのうっすら覚えてる。野菜は近くの道の駅で買って、楽しみ尽くしてるバゲットは、当時地元にできたばかりだったかのパン屋さんに買いに行ったバゲットだと思う。(10年経った今でも母が美味しいと通っているのでおすすめです)

弟にしっかり食べてもらっている写真も一緒に出てきた。この頃は弟、育ち盛りで今以上になんでもバキュームみたいに食べてくれるから嬉しかった。

あの頃、東京オリンピックがコロナで延期になったり、全然ひっそりと開催されたりするなんて思いもしなかった。そもそも自分がこんな生き方してるとも思っていなかった。東京にいるとも思っていなかった。9年って、結構色々あったなあ。

きっとこの先も、思いもよらないことがたくさん起こるんだろうけど、過ぎてしまえばちっぽけなことに感じるんだろう。他人事でも自分事でも、この先どうなるんだろう、もうお先真っ暗だ、みたいなことも、過ぎて仕舞えばなんであんなに大袈裟に考えてたんだろう、とか思うことが多いことを、最近身をもって体感している。最期側から逆算すると、大体何事も「そんなことあったな」みたいなふうに思えたりする、のは、私が色々と鈍感だからかもしれないけれど。

と、ここまで書いて、やはり過去の思い出というのは、人を色々と語らせる魔法があるのだと改めて思ったのでした。

Facebookの過去投稿おすすめ機能、よかったら覗いてみてください。

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