考える=行動する=生理現象【最強マニュアル18】
行動を選ぶ時、あなたは結果も選んでいる
考えを選ぶ時、あなたは結果も選んでいる
考えを選ぶ時、あなたは生理現象も選んでいる
簡単に言えば、何か行動をとれば、その結果がはね返ってくるということだ。この世の中でどんな選択をしても、選択には結果がともなう。
病的な暴力夫と暮らし続ける道を選べば、痛みや苦しみに心がさいなまれる人生になる。麻薬中毒やアルコール中毒の生き方を選べば、暗黒の病んだ世界が待っている。
考えるのは、行動するのと同じだ。考えを選ぶと経験にも影響する。考えを選べば、その考えに関連した経験をも選ぶことになるからだ。自分をおとしめたり、卑下したりするような考えを選ぶと、自尊心や自信が乏しくなる結果を選ぶことになる。怒りや苦々しい思いの混じった考えを選ぶと、疎外感や孤独、敵意につながる。
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心と身体のつながりに触れずして、結果については語れない。考えを選ぶと、それに関連した生理現象も選ぶことになる。どんな考えを抱こうと、その考えにともなって必ず何らかの生理現象が起きる。
酢のきいた歯ごたえのあるキュウリのピクルスを噛んでいるところを想像してほしい。酢とヒメウイキョウの香り、一口かじると聞こえるカリッという音、口の中ではじけるウイキョウと酢の味─―。さて、どうなっただろう? つばが湧いてきたのではないだろうか? それはつまり、あなたの口の中で「生理的な変化」が起きているということだ。
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もう1つ例をあげよう。夜、真っ暗な通りを歩いたことがあれば、その時のことを思い出してほしい。突然、背後から物音が聞こえる。あなたの身体は即座に反応する。うなじと腕の毛が逆立ち、鼓動が一気に速くなり、全身が1つの引きつった神経になったかのように極端に用心深くなる。誰かに触れられたわけでも、何かされたわけでもない。ただ「危険だ」とあなたが考えただけのことだ。
抽象的な思考には、はっきりと知覚できる大げさな生理現象をもたらす力がある。あらゆる考えに関連して生理現象が起こることを否定するのは、浅はかというものだ。
このつながりは非常に強い。生理現象によって、エネルギーと行動のレベルが決まる。自分自身との対話が、マイナス思考のものや、控えめなものだと、対話と同時に起きる生理現象も、同じくらいマイナス思考のものになる。
憂鬱なことを考えていると、エネルギーや行動が抑えられる。身体は、脳という中枢のコンピューターが送るメッセージに従う。あなたは自分なりの人生を送るよう、精神と行動と生理の面から自分自身をプログラムしているのだ。
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『史上最強の人生戦略マニュアル』
きこ書房