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きこ書房(新刊『巨悪の正体』発売中!)
2016年6月30日 17:12
訴訟の戦略を立てるという難業は、望ましい結果を生み出すために、知識をどのようにして武器とするかを示す場だった。そのためには、陪審員にとって何が重要で、彼らに正しい結論を出させるには何を強調したらいいか、私は知っておく必要があった。(戦略といっても、陪審員をダマしたり、「ごまかし」戦法を編み出したりしたわけではない) こうした戦略の中には、自分の目標を支持するよう周囲の人間を説得するために、あ
2016年6月27日 11:06
私たちは、何が問題かわかるほど、人間の営みに通じていない。 考えてみよう。なぜ、これほど多くの結婚生活が失敗するのか。 それは、誰も結婚生活の送り方を教えられていないからだ。どのようにして結婚相手を見つけるかも、教えられていない。結婚したらどのように感情を処理すればいいかも知らない。夫婦ゲンカをどうやって終わらせればいいかも知らない。既婚者は、なぜ自分や自分の配偶者がそんな風に感じ、そんな風
2016年6月22日 16:12
人生の法則①ものがわかっているか、いないか たいていどんな場合にも、もののわかった人間とそうではない人間がいる。両者を見分けるのは実に簡単だ。 もののわかった人間は、その分いい思いをしている。ものがわかっていない人は、途方に暮れて挫折感を抱き、しばしば、やるだけ無駄なことをして、「どうも自分は運に見放されている」と不満を漏らす。 もののわかった人は、「~であるべき」といった考えにとらわれな
2016年6月20日 12:21
さて、前回の最後で、著者であるフィリップ・マズローさんは読者の皆さんに課題を出しました。今回はその続きから始めましょう。★★★《課題2》 作文を書いてほしい。書き出しは「この本を読んで勉強しても、私は、有意義で長続きする変化を作り出せなかった。その理由は……」。これは、自分をダマすことによって墓穴を掘っていることを認める気がどの程度あるか、確認するためのテストだ。 書き終えたら、
2016年6月15日 10:18
あなたにとっての「勝利」がなにを指す場合でも、そのためには戦略と戦略の立て方についての手引きが必要だ。 私は何年も、あらゆる職業・社会的階級の苦境に立っている、何千人という依頼人とともに、彼らが勝つための戦略を立ててきた。私が彼らの問題に取り組んだ時と同じように、あなたにも自分の問題に取り組んでほしい。戦略的に生きるにはテクニックがいる。 この複雑な時代にそれを知らずにいるのは、読み書きが
2016年6月13日 15:21
あなたが抱えている問題と、私たちがテレビや新聞で目にするもっと悲惨な状況との主な違いは「結果」であって、「それに至る態度」ではない。あなたの人生とこうした痛ましい話には、共通するパターンがないだろうか? 車で近所の通りを、少しスピードを出しすぎて走る。 子供を放ったらかしにしたまま、「ちょっとの間」隣の家に行く。 理性の声が運転するなと言っているのに、飲酒運転で家路につく。 避妊具を使
2016年6月10日 10:43
オプラ・ウィンフリーは食肉業界から攻撃され、1億ドルの訴訟や激しい個人攻撃を受けた(しかも、その様子にアメリカ中が注目していた)。それに比べれば、あなたが日々抱えている問題はマシかもしれないが、それでもあなたは精神的に参ってしまうかもしれない。 それでも大丈夫。どんな状況にあろうと、私は力になる。 本書は、目的と戦略を持って生きていくのに必要な道具を与えるためのものだ。なにしろ、あなたは自分
2016年6月7日 09:57
人生を変えることは可能である。あなたにはただ、そのための道具と焦点、「心の掘り下げ」が欠けているのだ。自分の問題を重大だと見なして本書を読み進めば、得るものがある。 ここまで読んだ時点で、「そんなことをしてどうなるんだ?」と思っている人もいるだろう。だが、今の方法でうまくいかないなら、せめて他のやり方を検討してもバチは当たらない。望むものを手に入れるために必要なことを、自分は知っているわけでは
2016年6月1日 10:00
フィリップ・マグローが有名になったのは、オプラ・ウィンフリーという、いうなれば「アメリカ版女みのもんた」的ポジションの女性を窮地から救ったことがきっかけです。 オプラは狂牛病が社会問題になったときにテレビ番組でこの問題を糾弾したことがきっかけで、アメリカの牛肉業界から総攻撃を受け、口頭誹毀、名誉毀損、過失などの罪で訴えられました。政界と太いパイプを持つ牛肉業界の関係者たちは瞬く間にオプラを精神