【読書感想文】法廷遊戯
前回に引き続き、読書感想文です。
話題のリーガル・ミステリー作品、五十嵐律人さんの「法廷遊戯」を読みました。
僕はこの手の小説を1日で読破したことは無かったのですが、リーガルというだけあってロジカル且つ緻密なストーリーではありつつ分かり易くさらさらと読めてしまいました。
この手のミステリー小説って、登場人物やタイムスケールも限られているので結末が見えてしまいがちです。例によって、結末を想像しながら読んでいると、さらにその先が幾つもあるし、その裏があるし、且つそうなった理由が節理と心情の両面で納得させられるほど深いし読み応えがある作品でした。
と同時に、日本社会の中にある表に出てこない根深い社会問題をいくつも投げかけられているようで、それらがごく日常的な若者たちの生活シーン、描写の中に出てくるからこそ心を入れて読み込める作品なんだと思います。
オススメです。
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