見出し画像

優秀人材の共通点は「運を巻き込むほどの努力」をしている人【CEO TALK】#創業のキッカケ

こんにちは、ほぼ1人目社員のきゃめろんです。

今回は株式会社キッカケクリエイション代表取締役 川島 我生斗さんにインタビューをしました。

川島さんの新卒~起業するまでの正社員時代のエピソードを踏まえて、川島さんが思う優秀な人材はどんな人なのかを聞いてみました。

  • キッカケクリエイションで働く社員

  • 今いる会社で成長したいという意欲のある若手の方々

  • 新しい会社でのスタートダッシュをどうしたらいいか悩んでいる方

上記に当てはまる方には、今後生きる上でヒントになる話があるかもしれません。是非ご覧ください。

▶川島さんのプロフィール

1989年群馬県生まれ。製薬会社勤務を経て東急グループへ転職。Z世代向けの事業開発を手掛ける株式会社SHIBUYA109エンタテイメントへ出向し、イベントプロデュースやSHIBUYA109の大規模リモデル事業立ち上げに携わる。その後、事業開発部にて新規事業のグロースを経験。アジア最大級のマーケティングカンファレンスアドテックに登壇。YouTuber Kemioさんとの共同事業を行っていた際に、動画メディア×IT人材領域に対して魅力と日本の生産性向上に対する実行意義を感じたため、2020年に株式会社キッカケクリエイションを創業。

就活で50社応募して1社も通らない「超」氷河期を経験

ー 川島さんが就活していた時期は確か就職氷河期の真っただ中でしたよね。どんな就活だったのでしょうか。

 そうです。もともと人材業界に興味があったので、40社以上ESを送ったのですが、ものの見事にすべて落ちました。2011年の東北大震災が追い打ちとなり、ニュースでは就職「超」氷河期と言われていました。そのため、どこの会社も新卒採用をほぼクローズしている状況だったんです。

 とはいえ、新卒のタイミングでは裁量や責任の大きい仕事をしたいと感じておりました。周りには就職浪人をする方もいるような状況でしたが、国内シェアの大きい製薬メーカーに内定を頂きました。不況に強い業界だったからこそ(僕を)採用してくれたんだと思います。

ー 大変な時期だったとお察しします。製薬メーカーではどのように働いていたのでしょうか。

 入社1年目は大阪本社にてエンタープライズ営業部に配属されました。定時の1時間前(朝7時半)にはオフィスへ行き、着いたらまず全員分の机を新入社員が拭くところから1日がスタートします。退社時間は毎日22時以降で土日は取引先に対する勉強会や経営・マーケティングに関する研修がありました。実質、年間休日は約60日くらいしかなかったと思いますが、若い時だからこそ飛躍的に成長が出来たと感じており、今でも感謝しております。

とにかく"量・量・量"で勝ち取った最年少昇格

ー かなりハードな職場環境だったと思いますが、川島さんはすぐに退職は検討しなかったのでしょうか。

 正直、これが世の中の当たり前なんじゃないかと思っていたんです。当時はスマホやSNSが発達してなかったので、他社の情報はほぼ分かりませんでした。僕としてはこの環境は自分の日常として捉えてましたし、ただひたすらに目の前にある目標に対して真摯に向き合って売上達成のことだけを考えながら働いていたこの経験が今、社長業を継続していくための"タフネス"を身に着けるために必要なことだったと考えます。

 時には手書きでダイレクトメールを打ったり、クライアント先には毎日1日6件以上足を運んでプレゼンをしていました。担当エリアが関西全域と広かったため自分で車を走らせて出張し家に帰れない日もありました。また、会社のMBA研修制度で土日に経営やマーケティングの勉強をさせてもらっていましたが、その時学んだことは僕のキャリアに大きく活かされていると感じます。

ー ハードな状況の中、なにか転機はあったのでしょうか。

 24歳の時に、社内の企画コンペに出場し優秀賞を受賞したこととトップセールスを樹立したことです。普段、クライアント先に出向く際は毎回プレゼンを用意していましたし、その企画量は同期や先輩と比べても圧倒的に多かったため、このような結果を頂くことができたと考えております。これをキッカケに上層部から目をかけていただき、会社史上最短・最年少で昇格することになりました。

 この出来事を機に、25歳で東京支社へ異動し当時の社長の近くで働くことになりました。自分自身の企画力を活かせる職場で成長したいという思いが強くなり、人生で"最初で最後の"転職活動をしました。

「仕事の適正」に左右された転職後の1年

ー 転職後8年間、SHIBUYA109のデベロッパーで働いていたとお聞きしてますが、入社当初はどんな仕事をしていたのでしょうか。

 最初に配属されたのは経理部でした。特別、希望をしていたわけではないのですが、商業開発において要になるのが「営業」と「経理」だったため、営業経験があるからこそ経理を覚えてもらいたいという事でした。しかし、経理の仕事は正直自分にとっては苦手なことで、センスがなかったと感じておりました。

 この時初めて「仕事には人それぞれ適性がある」ということを実感しました。当社のキャリアフレックス制度を作りたかった理由の1つです。

▶社内兼業・転職制度「キャリアフレックスプラン」については下記をご覧ください

ー 経理部では、どのように仕事を乗り越えていたのでしょうか。

 苦手ながらも業務はどんどんやってきますし、自分も前に進まなければならないので、会計の勉強をプライベートでし始めました。この時に簿記の資格を取得したのですが、ここで会社の勘定に関わることを勉強できたので事業計画書を書けるようになりましたし、キッカケクリエイションで銀行や経理チームと話すときに齟齬がないようになったため、僕としてはこの経験も有難かったと感じています。

20代ながら渋谷の街づくりプロジェクトを動かす中心人物に

 ー その後プロモーションチームに異動になったと思いますが、どういった経緯だったのでしょうか。

 元々責任範囲の大きい仕事をしたいという気持ちで転職していたため、2年目の時に「都市開発に携わりたい」という旨を上司にアピールしたところ、それが社長に伝わり僕の意欲を買っていただき、SHIBUYA109のリモデル事業開発チームに異動になりました。

ー 熱意が上層部に伝わったのですね。プロモーションチームの仕事内容はご自身にあっていましたでしょうか。

 異動後はずっと高評価を頂いておりました。自分の適性にあった仕事を沢山させて頂いていたと感じております。某有名タレントさんを数名起用してアパレルテナント向けにイベントの立案をさせて頂いたり、モールで働く店員の方向けにロールプレイングのコンテストを主催する等、大掛かりなイベントプロデュースを任されることがどんどん増えてきました。

ー 規模の大きいプロジェクトをどんどん任される立場になったと思いますが、中でも想い出深いエピソードはありますでしょうか。

 SHIBUYA109の40周年リモデル事業にてPMとしてアサイン頂いた事です。これは、自分のキャリアを大きく引き上げるチャンスだったと心から思っています。大手設計会社や著名なプロデューサーを巻き込んで約80名規模のプロジェクトを作りました。これは、最上流工程の仕事でしたし、人生で最も大きいプロジェクトでしたね。

 取引先の取締役の方、上司・部下、僕に関わっていただいている全ての人やリソースを巻き込んで、主体となって回す必要があり、各方面への配慮をしつつも売り上げにつながる企画を何回もプレゼンしていました。時には、飛び込み営業で新規開拓をすることもありました。その後、新規事業開発部が設立され、1年間で10個のテストを行い、4つの事業立ち上げを行いました。

 ここで培った経験が、起業アイディアを生むキッカケになりました。新規事業開発部に所属している際にビジネスコンテストに参加し優秀賞を受賞しまして、その際に頂いた賞金を元手にミニマムスタートでキッカケクリエイションの一部の事業を立ち上げました。

任される人間の共通点

20代の若手社員と話している川島さん

ー ここまでお聞きしていると、上の立場の方から認められて大きな仕事を任されるという経験が豊富に感じます。これには秘訣はありますでしょうか。

 今、振り返って思うのは「運」の良さが何よりも大切だと感じています。これは単に運気を上げるという話ではありません。

 Googleの人事が、仕事でパフォーマンスが出せる優秀な人材の分析をしたことがあり、「どの大学出身なのか」は相関がなく、相関があったのは「これまでの人生で苦労をしたかどうか」だったそうです。僕のキャリアの話で言うと、かなりハードモードな部分はありますが、目の前にある仕事をただひたすらに一生懸命にやり遂げるという経験を積み重ねた結果、どんどん周りが認めてくれたと思っています。

 また、常にチャレンジングな仕事をさせて頂いてましたが、そういった環境に自分の身を置きに行っていたこと自体が「運」を巻き込むことに繋がったのではないかと思います。僕自身、キッカケクリエイションの社員には、どんどん難しい仕事に挑戦してもらえるよう、その裁量を年齢構わずポテンシャルを見て渡していっていますが、そこに対してひたむきな姿勢の社員にはどんどん新しい仕事を任せていきたいと考えています。

ー チャレンジングな環境に身を置いて「運」を巻き込むにはどういう心がけが大切だと考えますか。

 これは、キッカケクリエイションで働く優秀な人材の特徴とニアリーイコールになりますが、「自分のために<会社のために」というマインドがある人の方が、裁量を与えられやすいと考えます。ベクトルが自己成長に向きすぎていると、会社の売上に直結しない行動も増えてきてしまい、それは周りの人間にも伝わってしまうので、結果、仕事を任されにくい環境に自らを追い込むことになってしまいます。

 中途採用は月間平均500応募いただいており、特に成長したいという理由で応募される方が多いのでお伝えすると、「会社のために動ける人が結果、会社から信頼され希少性が高い仕事を任されるため、結果、自分の為になる。」という事を理解した方が良いと思いますし、キャリア志向が強い人が良いキャリアを築けない事が多い理由だと考えています。

 当社では、入社いただいた方々に対して、スキルや昨日の自分と比較した能力ではなく、労働市場という観点で本当の意味で成長した30代を迎えてほしいと思っています。

ー 自身のキャリアを踏まえた、貴重なお話をしていただき誠にありがとうございました!


ここまで読んでくださった皆様、誠にありがとうございます!
この文章の中で伝えたかったこととして下記の2点があげられます。

  • 難しい仕事への挑戦や一生懸命な姿勢が「運」を引き寄せる。

  • 若い世代には、自己成長よりも会社貢献を重視するマインドを大切にしてほしい。

これから就職や転職を考えてる方だけでなく、今いる会社で成長していきたい方も、良ければ今後の参考にしていただけると幸いです。

こちらの文章を読んで、キッカケクリエイションという会社や代表 川島さんに興味を持ってくださった方は下記の採用サイトからお問い合わせいただければと思います。

創業初期の様子については下記をご覧ください

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集