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3月に聴きすぎた20曲

暖かくなったり寒くなったり、寒暖差が激しかった3月。
そのせいかどうも調子が出ない日が続きました。春は色々周りが変化していくなかで、自分だけが何も変われていないことに気づかされる季節なのであまり好きじゃないです。
そんな時は、いつも通り音楽に逃げます。憂鬱さを吹き飛ばす曲から春を感じる曲まで聴きすぎた20曲を紹介していきます。


1.Small World / Kroi
Kroiの新年一発目となる楽曲。イントロから歪みのあるギターがお出ましかと思ったら、Aメロでシンセ、Bメロではギターとベースという良い意味でずっと感情が忙しい曲です。何もかも吐き出して一回頭の中を限界まで散らかしたいときに聴きたい曲です。

2.楽園 / w.o.d.
神戸発スリーピースバンド・w.o.d.のちょうど昨年の3月にリリースされた楽曲。1周年を記念してアナログリリースされたため、また聴くようになりました。エデンの園を連想させる歌詞とらしさ全開の轟音サウンドで楽園なんてクソくらえという強い意志を感じます。一発撮りというリアルを追求した音にも注目です。

3.カメレオン / King Gnu
月9の主題歌としても話題になったKing Gnuの最新曲。
ここ数年はテレビ離れですっかりドラマを観なくなってしまった自分が久しぶりに観てたドラマでした。
それもこれも主題歌としての同曲が流れるたびに、ドラマの世界観に引き込まれていき、「早く次が観たい。観るまで聴いて待とう。」というエンタメの相乗効果を久々に感じた楽曲でした。

4.STEP IT / Nulbarich
Nulbarichが3月23日にリリースした新EP『HANGOUT』のリード曲。
優雅で余裕のある朝なんてめったにないですが、たまに早起きしたときにはこの曲から一日を始めたいです。タイトル通り、思わずステップを踏みたくなってしまうNulbarichらしいダンス・チューンです。

5.Meidaimae / chelmico
cheimicoの2022年第1弾となるデジタルシングルは、トラックメイカー・tofubeatsを迎えた久々のラブソング。意外にもcheimicoとtofubeatsは初コラボ。
素直になれない気持ちを書いたストレートかつユーモアあふれるリリックが耳に残ります。「明大前」っていう場所の切り取り方も粋です。

6.No Reason / Daichi Yamamoto & Qunimune
昨年のCMタイアップとして提供した曲を再構築した同曲は、タイトル通り、無理な意味づけをせず立ち止まることに対して肯定的に綴ったリリックとゆったりとしたビートで気分を落ち着かせてくれます。

7.Free / Doul
音楽・ビジュアル・クリエイティブの全てをセルフプロデュースしているDoulの個性が詰まった1stアルバム『W.O.L.F』に収録されている曲。
彼女が思う自由の定義を嚙みしめることができる歌詞と、洗練されたワールドワイドなメロディーが曲全体のスケールを広げています。自分の今の悩みなんてちっぽけだと思わせてくれる曲です。

8.シャングリラ / Sundae May Club
長崎を拠点に活動している3人組ロックバンド・Sundae May Club。
大学のジャズ研で出会い、ロック好きで意気投合したという何とも出会い方が面白いバンドです。一部店舗限定333枚で発売されたEPが即完。今回満を持しての全国流通盤のアルバム『少女漫画』を1,234枚限定でリリースしています。『少女漫画』に収録されている同曲は、まさに現時点での代表曲的な楽曲で、耳なじみの良いロックサウンドに小雪(Gt.Vo.)さんの力強くも落ち着いた歌声がすんなりと耳に入ってきます。

9.素敵なショービジネス / Foods
猫戦というバンドのライブに行ったときにゲストで参加されていて存在を知りました。初耳でしたが、初めて聴いた音なのに体を揺らさずにはいられなかったです(笑) それほどに気持ちいいリズムと脱力感のある声で、何より歌っているFoodsさん自身が楽しそうでお酒なしでも酔ってしまいました。

10.まつり / 藤井風
待望の2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』に収録されている同曲。
考察とか感想とかはもう色んな人がしているので、拙い自分の文章よりそっちを見てください(笑)
何も考えずにただただ阿波踊りとかをしたくなります。要所要所に韻が散りばめられていて、もう気持ちよくなるに決まってます。

11.utp / 1994
千葉発4ピースオルタナティブバンド ・1994の最新アルバムに収録されている曲。
個人的に、紹介中に他のアーティストの名前を出したくない派なんですが、このバンド自身がきのこ帝国や羊文学に影響を受けているため、そこらへんのオルタナ感、シューゲイズやドリームポップが好きな人はドンピシャだと思います。ボーカルのどこまでも届きそうな伸びのある歌声が好きです。

12.春に迷い込んで / SHISHAMO
SHISHAMOと言えば夏ソングを思い浮かべがちですが、新たに春の定番になりそうな曲です。
季節は冬から春へと移り変わるけど、自分の心はまだ追いつけない未練たらたらな歌詞が、聴き手のそれぞれにある"いつかの春"を思い出させます。

13.揺れるカーテン / 生活は忘れて
シンガーソングライター/トラックメイカーのSNS発アーティスト・生活は忘れての3月にリリースされた楽曲。
甘い歌声に少しダークな歌詞は、まるでビターチョコを食べているかのようなほろ苦い気持ちになります。
遠距離の方、最近距離が出来てしまった方を思い浮かべながら、しっぽり1人で聴くのをお勧めします。

14.Manmade Mermaid / PaperCloud
98年生まれの宅録ミュージシャン・PaperCloudの1stアルバムにして初の全国流通盤作品『Hello,Manmade Mermaid』に収録されている曲。
様々なジャンルの音楽、さらには環境音楽をも味方につける自由な音づくりがアルバムを通して感じられます。最近寝る前に聴いてますが、快眠率がエグイです。

15.Room Tour / SUKISHA & kojikoji
"数奇者"からその名が来ているシンガー・トラックメイカーのSUKISHAとkojikojiがコラボ。
kojikojiの甘い歌声とSUKISHAが奏でる独特なリズムがクセになります。

16.your trip / chilldspot
東京都出身の4人組バンド・chilldspot(チルズポット)。
名前は、chill , child , spot , pot を組み合わせた造語から来ています。
普段は、少し背伸びをして大人な気分でいたいときに聴きたい曲が多いイメージですが、今回はあくまで等身大な歌詞が印象的です。
3月にリリースされた2nd EP『around dusk』のリード曲である同曲は、ヨルシカの作詞作曲でもおなじみのn-bunaさんがプロデュースに入っています。n-bunaさんらしい疾走感のあるメロディーと合わさることによって、爽やかなchilldspotとして新たな一面を見せています。

17.旅立ち / adieu
3月には1st、2ndをアナログリリースしたadieuの最新曲。
旅の途中に湧いてくる浮遊感みたいな感情を軽快なリズムと口笛で表現されています。出先やホームシックになりそうなときに聴きたい曲です。

18.XT / 湯木慧
デビュー5周年記念日の2月22日にリリースされた1st Full Album『W』のリード曲。(読み方は、XT:クロストーク)
自身にとって初めての恋愛ソングとなっています。湯木さんからはこれまで"愛"という言葉は何度か耳にしていますが、"恋"は初めてです。
また新たな湯木さんを見た気がしました。

19.MIU / 中村佳穂
1stにして傑作だったアルバム『AINOU』から約3年ぶりとなる待望の新アルバム『NIA』のリード曲。
佳穂さんは、ありとあらゆる音を自分のものにして自由自在に操る魔女みたいなイメージが勝手に自分の中にあるのですが、今回もその魔女が作った和洋折衷のフルコース料理を食べてるような感覚に陥りました。
頭の処理が追い付かず、ただ心は弾んでる感覚。しばらく聴きこみたくなるアルバムです。

20.A面で恋をして(feat.佐野元春 & 杉真理 & 大滝詠一) / NIAGARA TRIANGLE
改めてナイアガラ40周年おめでとうございます。
3月21日のナイアガラの日を境に、ついに同曲もサブスクが解禁され、URLの引用を付けられるようになったことがナイアガラ―としては若干複雑な気持ちではありますが、名曲には変わりありません。
シングルver.とアルバムver.でアレンジに多少の違いがあるのも粋なところ。
そういった細かい部分まで設計し音を面白がっている光景が曲からも感じ取れます。


最後までご覧いただきありがとうございます。
比較的懐かしさや昔を思い出す曲を多く聴いていたように思います。
移り行く季節から少しでも逃げたかったのだと思います。
4月はちゃんと春と向き合って、季節に追いつきたいと思います。



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