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003/僕の幸福の在処
伊達さんと設楽くんが触れ合っているのを見るのがとても好きなんです。時には加わることもありますが、基本僕は「壁」か何かだと思って頂きたい。背景に擬態し無となりお二人のあれやこれやをじっくりと観察、時には記録。そんなひと時が僕にとっての至上の幸福なのです正に如何ともしがたく。
三人揃ってお休みの午後。寒い冬もこの平屋の中は暖かさに満ちています(物理的にも)。今日も皆の大好物ナントカ牧場のエクレアを、設楽くんは上半身脱いだ姿で頬張って、溢れたクリームだらけになったその…あのあたりにですね伊達さんがこう…しておられてその…なんとも美しい戯れにですね僕は釘付けに。ほらあれですよ所謂ガン見。手元に携帯を携帯してなかったのが不覚といえば不覚。
そんな僕に小さな笑い声。ハルちゃんも早くおいで、甘く優しく、でもその言葉の奥に熾火のように燻る数多の欲の色が僕の自由を奪い去る。お二人の腕の中で波に巻き込まれながら温かなキスを味わいつくして、外も内も、僕は個を無くすくらいにあなた達で、いっぱいに満たされるのです。
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佐久イヌ140の日常
170-172まとめ 加筆修正
2024.1.18