買い置きだけで今週の作り置き、全行程で(だいたい)1時間。
In light of current circumstances, I actually started to piling up some staples (e.g. flour, rice, butter, suger...) and if you need to do the same, I'll give you a lift. 先週のちょうど今ごろ、隣人のAlinaがこんな助言と誘いをくれて、ふたりで大きなスーパーマーケットに行った。マスクをして、大きな籠を持って。
現代的なぴっかぴかの(大統領夫人の経営)スーパーマーケットは、まだ品物もぎっしりとあり、ノウルーズ(ゾロアスター教由来の当地の春のお祭り)祝賀用のナッツの詰め合わせや、麦の青穂などもところ狭しと並んでいて。私たちは安堵したのと同時に我に返り、通常より「少しだけ多め」に、保存の効く食品を中心に買い物することにした。
トルクメニスタン人のAlinaは、トマトペーストの大瓶と各種ピクルス、パスタ、小麦粉、米などを買う。日本人の私は、米と小麦粉、パスタを少し、それに魚の缶詰などを買う。(互いのカートの中身を見比べる、そしてなるほどと思う。)ハムやチーズなどの加工品は、冷凍に耐えそうなものを選んで、野菜も日持ちのするキャベツやにんじんなどと、ブロッコリーやパプリカなど自分で茹でたり刻んだりして冷凍できるものを選んだ。手早く食料品をカートに積み、トイレットペーパーとシャンプーも買う。
この日の買い物をベースに、私たちは(今のところ)問題なく生活している。
買い置き生活二週目、今私の手元に残っている食材はこれ。生の野菜はもうけっこう少なくて、にんじんと玉葱、プチトマトとピーマンが数個、それに葱とハーブ。保存食は、スプラットという、鰊の仲間の小魚の燻製の油漬け缶、冷凍していたスモークチキンと、かにかま。それに塩蔵の緑胡椒の瓶詰め。
【買い置きと少ない調味料でできる今週の作りおき】
にんじんのマリネ
ディルの香りのピーマンのきんぴら
バルサミコ醤油の焼きトマト
スモークチキンのマリネサラダ
緑胡椒と小魚の佃煮
かにかまの磯辺揚げ
まず、にんじんを、ひらひらのリボンみたいにピーラーでむく。ひたすらにむく。芯の方になってむきにくくなったら、その端くれはあとでポタージュにする。さっと塩を振って、しんなりするまで置き、酢(今日は葡萄の酢)をかける。がりがりとたくさん黒胡椒を挽いてかける。これは油の入らないさっぱりとしたマリネサラダで、お漬物感覚で和食にも合う。
次にピーマンを細切りにしてさっと炒め、醤油麹(なければ醤油とメープルシロップなどなにか甘み)で味付けをする。刻んだディルをたっぷり加えると、いつものきんぴら味も、目先が変わって華やか。ディルは芹の仲間だそうで、味噌や醤油の味とよく合う。
プチトマトは洗ってへたをとり、半割にして耐熱皿に並べて、砂糖、バルサミコ酢、醤油をまぶす。180度ぐらいに予熱しておいたオーブンで20分くらい焼く。果肉が溶けて、ソースみたいになる。つめたく冷やして、そのまま食べても、葱をのせてそうめんに添えても、または焼いた肉や魚のソースにしてもおいしい。
缶詰を開け、小鍋に油を切った鰊(オイルサーディン缶などでもよい)をあけ、そこに醤油、砂糖、酒を入れて、ひたひたくらいまで水を足す。水分を切った緑胡椒(塩蔵の瓶詰めは、ヨーロッパだと大抵どこでも手に入る。あれば生胡椒でも。この佃煮を初めて食べたのは、カンボジアだった)も加えて、ことこと煮詰める。煮汁がなくなって、とろりとするくらい。このぴりっとした佃煮は、ご飯と一緒でも、おつまみにしても。
スモークチキンは、薄切りにして、紫玉葱の薄切りと、ざく切りにしたたっぷりのパセリと合える。鶏の塩気があるので、味付けはレモンか酢だけでだいたい大丈夫。足りなければ、ほんの少しナムプラーを足しても。
ここまでで、所要時間はちょうど40分くらい。
かにかまは、磯辺揚げにする。小麦粉に片栗粉を少し加えて冷水で溶いて、マヨネーズと青海苔を加えて衣にする。1cmくらいの高さにフライパンに油を用意して、揚げ焼きにする。青海苔は、私は必ず日本から持ってくるか、日本食スーパーで購入するもの。軽くて嵩張らないし、少量で香りがよくて和の雰囲気が出せるから。
消毒した容器に詰めて、並べて、これでちょうど所要時間は一時間。この作り置きを添えものに、なにかメインにお肉か魚を焼いて、ご飯を炊く。これで三、四日は持つかしら。