毎日の生活から苦手なことが消えたら、心にスペースができた〔後編〕
《前回の続き》
毎日の生活から苦手なことが消えたら、心にスペースができた〔前編〕|ききき #note https://note.com/kikikistory/n/nd12f3aa899dd
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「時間を守る」ことが、大きなストレスだったと気がついたのは、皮肉にもコロちゃんが大流行して、生活が一転したからだった。
子どもと自由に外で遊んだり、友達とお茶したり、カフェに行ったり、旅行したりできなくなった。家族が四六時中いると、たまには一人になりたくなる。ロックダウンはいつまで続くんだろうって思うこともある。
でも毎日、送り迎えしていた学校もホームスクーリングになり、夫も自宅勤務になり、外で人に会うことも、通院や買い物もほとんどすべてオンラインでできるようになった。
ふと、今まであったストレスや緊張感が減ってきていることに気がついた。
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もちろん、別の緊張感はあるし、高齢の家族のことを思うと、心配や不安が湧き上がってくる。
でもそれよりもまず、色々なことに「ありがとう」の気持ちが浮かんでくるようになった。
病院関係者の方々
今の経済を支えるために働いている方々
家族が健康でいられること
住む家があること
インターネット
冷蔵庫にモノがあること
紅葉した木の葉
ベランダに舞い降りた鳥
子供の笑顔
流れている空気がゆっくりになって、心にスペースができて、日々の小さな「いいな」に気がつくようになった。
時間に追われない生活になったことで、前より疲れにくくなったり、イライラしなくなってきた。ちょっと調子が悪いなと感じたら、すぐに身体を休めることができるようになった。無理しなくていい。
もともと、家にいるのが大好きで、趣味もほぼ家でできる。子供が小さいから、家族みんなで一緒にいられる時間も貴重。ずーっとやろう、やろうと思っていた裁縫プロジェクトも、したい、したいと思っていた勉強も、ちょっとずつ始められている。
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人はそれぞれ得意なこと、苦手なことが違う。楽しいことも、ストレスに感じるポイントも色々。
ストレスは免疫力を下げると聞いた。だからこそ、まずは自分が心地よいと思う生活を整える。
心と時間に余裕があって、小さな幸せを感じられる毎日。
そんな日々を送ることができるように、基盤づくりを少しずつ少しずつ積み重ねていく。それが今の自分にできること。