Read my mind. 気持ちを察して
今回は異文化コミュニケーションについて少し話をします。
"Read my mind" と聞いてどのようなイメージを持ちますか?
Positive? Negative? どちらでしょうか?
日本語特有の "Read the air" 「空気を読む」という表現と同様に
Positive なイメージでしょうか?
"Read the air" は、「場の雰囲気を察する」日本文化が欧米で評価されて「輸出・導入」されたものと聞いています。
瞬時に「状況把握」し、場に応じてサッサと動くのが私達は得意ですものね。
一方、"Read my mind" は、"Read the air" が得意な日本語 native にとっては、それほど苦ではないかもしれませんが、欧米の感覚からすると Negative です。
"Read my mind" は、メッセージを受け取る側に、要求を押し付けているようなイメージです。
彼らのコミュニケーションの前提は、「言葉にして相手に伝える」であり、伝える側に責任があるので、"Read my mind" (気持ちを察して)という態度は、聞く側には負担になり、その態度だけで関係がギクシャクしたりします。
Bottleneck (ボトルネック)という言葉は、「ボトルの首が狭くなっている場所」を示していて、流通やシステムの処理能力に関係して用いられますが、「感情」(とりわけ負の感情)を溜め込む場所としても使われます。
「不満」や「怒り」を露わにするのが好まれない、というのは大なり小なり世界共通で、それらの負の感情を Bottleneck 以下に「押し殺す」「溜め込む」ため、許容以上の負荷がかかると一気に感情が「爆発」します。
必要以上の「感情の爆発」のせいで、人間関係が悪くなってしまうこともあり、それを防ぐには、普段から少しずつ release (放出)することが有効だと言われていますが、言うほど簡単ではないようです。
自分の思いや「負の感情」をうまく伝えられなくて、「それとなく」相手に分かってもらおうと release する "Read my mind" は、欧米ではうまくいかないことが多いです。
深刻な話を時には、"I need to talk." や "We need to talk." と、問題を当事者のものとすることが非常に重要です。これらの表現はかなり重みのあるものですから、重要案件に使ってくださいね。
ちょっとしたストレス release には、
"I wonder why you did this…." と "I" を主語にして相手に説明を求める。
「溜め込まず」こまめに話し合いのテーブルに乗せる。
気がかりを、ちゃんと言葉にして相手に伝える努力をする。
「他人の心は読めません」から。
日本語でもそうですが、"you" を主語にして、相手を攻撃しているように「聞こえる」言葉や声のトーンは、例えば、"You did this." "You do not understand me." 等の aggravated counterattack(更なる反撃)を招くだけです。"You can't read my mind." が、最悪なのは言うまでもありません。
I am still working on this!
「私もまだまだ修行中です! なかなかうまく行きません。」
When I try to make my points on "difficult" topics, I use "you know what I mean?" to avoid being too *dogmatic. This is a situation where I expect the listeners to "read my mind". Despite my expectation, I sometimes get a harsh response of "No, I don't."
*dogmatic: 独断的
「言い難い問題について自分の意見を述べようとする時に、独断的にならないように『分かります?』という表現を使ったりします。まさに、聞き手に『察してね!』と求めているような状況ですよね。期待とは裏腹に、『わかりません!』という辛辣な返答が帰ってきたりする時もありますよ。」
Dearest readers, do you know what I mean?
please "read my mind". Thanks for reading this through.
「読者の皆様、分かっていただけましたでしょうか?『察してくださいね!』
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。」
See you in a bit!!
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