服を選ぶのが苦痛だった私がイメコンになるまでの話
ファッションが嫌いでした。
嫌いというより「分からなくて苦しかった」の方が近いかもしれません。
今回は、ファッションに対する苦手意識が強く苦しかった過去から、だんだん好きになり、お仕事にまでなったまでの経緯や心境の変化についてお話ししていきます。
自己肯定感が下がった学生時代
私の自己肯定感は大学に入ってからガタガタガタっと下がっていきました。
思春期真っ只中の高校時代は女子校で育ちました。
友達はいい子ばかり&似たり寄ったり(友人たち見てたらごめんよ)で、遊びに行くときはジャージでもなんでも、何を着ていても問題ありませんでした。
本当にのびのび。
自由に楽しく日々を過ごし、無事に高校を卒業しました。
大学の入学式の日の朝。
私の通っていた大学は駅から坂を15分ほど登ったところにあるのですが、駅を出た瞬間から校門まで、坂道の両サイドにキラキラした男女がズラーーーっと並んでいました。
いわゆる「新歓」というもので、新入生をサークルに勧誘するために様々な大学の上級生たちが新入生に話しかけたり、ビラを配ったりする一大イベントです。
そこで久しぶりに?ほとんど初めて?家族以外の男性やオシャレな女性の先輩方とお話ししました。
最初の何ヶ月間かは様々なサークルを巡るのですが、そこにはもれなくキラキラした上級生のお兄さんお姉さん達がいっぱいいて。
「あ、ここはちゃんとしなきゃいけない場所なんだ。」と思いました。
今まで全く服に興味を持たずに生きてきたし、たま〜におしゃれするのも地元のおしゃれな友達と遊ぶときだけだったので、あっても月1。
大学って当たり前だけど毎日私服で。
毎日真剣に服を選ばないといけなくなっちゃって。
ファッションが好きな方はこの環境が楽しいと思えるのでしょうが、私は全くそうは思えなくて。
「何を着たらいいんだろう」
「これであってるのかな」
「周りから浮かないかな」
こんなことばかり考えていて、自分が何を着たいのか分かんなくなっちゃった。
急に自分がすごく芋っぽく思えてきて。
可愛くないなって思って。
それまでは自分や他人のことを外見を基準に判断することはなかったけど、人と比べることがすごく増えてきて、自己肯定感がめちゃくちゃ下がったんですよね。
高校の時は面白ければオールOKだと思っていたので、雪が降ったらみんなで雪合戦をしたり、教室でアリ飼ってみたり、花より男子ごっこしてみたり。
楽しかったな。
そういうのが急になくなって、「ちゃんと女の子しなきゃ」って思ったんです。
それがすごく 苦しかった。
社会人になっても自己肯定感は下がり続けた
大学1年生の頃、ご縁があってモデル事務所に所属しました。
その後就活をせずモデルで食べていく決意をし、4年生の時に上京しました。
その時が第二次自己肯定感めちゃ下がり期。
なんとかなるだろう!と思い上京したものの、全く仕事がなかったんです。
そんな時、「今のあなた全然魅力ないよ」みたいなことを面と向かって言ってくださった方がいて、ガーーーーンとなりました(笑)
「モデル頑張るぞ!」とウキウキ上京したのに、魅力がないって言われちゃったらもう終わりじゃないですか。
絶望しちゃって。
でも絶望してるだけじゃ何も変わんないな〜!と思って、その言葉をかけてもらった帰りに本屋さんに行ったんです。
パーソナルカラーとの出会い
ふらっと立ち寄った本屋さんにパーソナルカラーの教科書が置いてありました。
自分にとっての正解があれば楽になるかなと思いその本を購入。
本当はプロの診断を受けたかったのですが、当時は串カツ屋でのアルバイトがメインの収入源で全くお金がなかったので受けられませんでした。
なのでとりあえず独学してみたんですね。
すると、「どうやら自分はイエベ春だぞ?なるほど。今まで自分が着ていた服やメイクの色は大間違いだったんだ。」
という結論に辿り着きました。
今までいかに自分を客観視できていなかったかをここで思い知りました。
八方塞がりでパーソナルカラーに縋るしか道がなかった私は、まずは服とメイクの色を変えてみました。
すると「なんか最近いい感じだね?」と褒められるようになりました。
効果を実感した私は「もっと知りたい!もっと知らねば!!」となり、お金を貯めて、パーソナルカラー、骨格、顔タイプ診断の学校に通い、資格を取りました。
全部で100万円くらいかかったかな。今思えばよく頑張ったな。
そしてプロのイメージコンサルタントになり理論を完全にマスターして。
イメコンの結果通りに服や髪型、メイクなど、全部変えてみました。
そうするとやっぱり褒められる率も更に伸びて。
「可愛くなったね」「垢抜けたね」と言われるようになりました。
「イメコンスペック」の一歩先へ
そんなある日、昔私に「魅力がないよ」と言ってくれた人に会いに行ったんです。
すると、「今の方向性もなんか違うと思うよ」と言われて。
えーーーー!!??!?ってなりましたね(笑)
その方の感覚を心から信頼しているし、私のことを思って率直な意見を言ってくださっていることを知っているので、私はまたまた考えました。
その方は超感覚派で、私は超理論派。
「なんかしっくりこないんだよね〜」とニュアンスで伝えてくださる意見をなんとか言語化しないと理解できない&行動に移せないので、毎日さらに勉強したり、素敵な人を観察したりする日々。
いろいろ考えた結果、ファッションに流行を全く取り入れていないことが原因か?というところに辿り着きました。
イメコンスペックはパーフェクトに守っているけど、ただそれだけ。
それも良いんだけど、確かに私の内面や目指す方向性とは離れていました。
無個性だった。
「ただ素敵っぽい人」だった。
私は「素敵でおしゃれな人」になりたかった。
先日のnoteにも書いたのですが、素敵でおしゃれな人にはイメコンスペックに関係なくたくさんの共通点があって。
例えば、金属のアクセサリーは大人顔の方によく似合うと言われているけど子供顔の方もつけていたり。
逆にスニーカーは子供顔の方が似合うと言われるけど大人顔の方もおしゃれに履いてたり。
流行がカジュアル寄りになっている今、全く無視して【骨格ウェーブ・顔タイプエレガント】だけを守っていたら、おしゃれな人にはなれなかった。
おしゃれな人をイメコンを学んだからこそ分かる理論的な目で見て、研究して、自分なりに取り入れて、試行錯誤して……
としていたら、ついに例のあの方に「だいぶ変わったね、可愛くなったね、努力の結果だね」と言っていただけました。
泣いちゃった(笑)
人に認められてようやく自分も自分のことを認めてあげられた
「自分が良ければそれでいい」
そう言える強さは私にはありません。
尊敬している方に「いいじゃん」って言ってもらえて、
お客様やフォロワーさんに「いつも参考にしてます」と 言っていただけるようになって、
だんだん「私のこの数年は間違ってなかったんだ」と思えてきて。
ファッションは鎧とはよく言ったものだ、と思います。
お仕事ではじめましての方と会うとき、人前でお話しするとき、「先生」という立場になるとき、自分のことが嫌いになりそうなとき。
私は服の力を借りて強い人間になるのです。
いいコーディネートが出来た日は鏡を見るたびに心が弾むし、理論と経験に裏付けられた服を着ていることは自信にもなりました。
そして何より、たくさんの人に頼ってもらえるようになれたことが本当に嬉しいんです。
泣きながら相談に来てくださるお客様もいて、そういう方の力になれるたび「ファッションを学んで本当に良かったな」と心から思います。
ファッションが嫌い・苦手な方へ
この記事を読んでくださっている方の中にも、きっとファッションが嫌いだったり、苦手意識を持っている方がいると思います。
正しい知識さえあれば、服を着ることが怖くなくなります。
人の目が少し気にならなくなります。
毎朝の支度時間がわくわくするものに変わるかもしれません。
ファッションは外見だけでなく、内面の成長や自身のステップアップにもつながるものだと思います。
ファッションが苦手で辛い方はぜひアクションを起こしてみてほしいです。
イメコンを受けるもよし、ショッピング同行を利用するもよし、本を読むもよし、なんでもいいです。
私は私のことを頼ってくださる方の背中をそっと押せるような存在でありたいと思っています。
本当に辛い方はよかったらご連絡くださいね。
ここまで読んでくださった方の明日が楽しいものでありますように。
橘 季希
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橘季希 Kiki Tachibana
【イメージコンサルタント・モデル・ライター】
垢抜けず自己肯定感の低かった自身の過去の経験から、お客様の悩みに寄り添った提案を第一にサロンを運営しています。
📍東京都中央区勝どき駅から徒歩3分
メニューの詳細やご予約はHPから
→https://kiki-personalcolor.com
アパレルブランドでの記事監修やコラムの執筆、講演会等を通じて、イメコンのより柔軟で楽しい活用方法も広く届けるために活動中です。
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■サロンワーク
2020年6月より500名以上の診断実績
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【ViS】パーソナルカラー&似合わせヘアメイクで印象爆上げ!秋の本命トップス、レディに盛る方法
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