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サービス終了した伝説のスマホゲーム「でみめん」について

※この記事には、スマホゲーム「でみめん」のメインシナリオやキャラクターシナリオ等についてのネタバレが含まれます。サービス終了したゲームのため差し支えはないと思われますが、ご注意下さい。

自己紹介

初めまして。kikiといいます。

好きな作品を見たり聞いたり読んだりして、イラストを描いたりグッズを作ったりするタイプのオタクです。

もしかしたらTwitterから来て下さった方がほとんどで、初めましての方は少ないかもしれませんが...

ここではなるべく多くの人に見てもらいたい、という気持ちも込めて、各記事を初見の方でも分かるように書いていきたいと思います。

「でみめん」の概要

まずは、2019年12月12日にサービス終了したスマホゲーム、「でみめん」の話をさせてください。

「でみめん」は、パズルゲームとRPGを合わせたようなゲームで、公式の説明曰く「魔王軍をぽっこぽこにするRPG」だそうです。

メインのプレイ画面はこんな感じ。リザルト画面で分かりづらく申し訳ないですが、各キャラは決まった方向の矢印を持っていて、画面下から流れてくる敵の列に合わせて適当な隊員を配置し、タップして攻撃する、といったシステムでした。
©︎Lapland.Inc
「でみめん」メインビジュアル
©︎LapLand Inc.

メインビジュアルの担当は、イラストレーターの「洋歩」さんです。
今でもたまにご本人がファンアートを描いてくださっていて、作品への愛が感じられるのが、ファンとしてはとても嬉しいです。

残念ながら公式サイトは閉じてしまっていますが、公式LINEやYouTubeチャンネルは残っているので、少しでも世界観に触れられると思います。是非ご覧ください。


(公式LINEは埋め込みが上手くいきませんでした...でみめんで検索してみてください。ゲル系お花屋さんのサタンちゃんが、あいさつなどいろんな言葉に反応してくれます。かわいいです。)

※上手くいってた上に変な位置に2つくらいリンクありましたすみません!修正しました。↓


その名の通りデミヒューマン(亜人:人間と似て非なる伝説の生物-Wikipediaより)なキャラクターがたくさん出てきます。

メインビジュアルを見ていただいてもと分かると思いますが、ぱっと見どう見てもドラゴンや二足歩行の猫、スライム的なキャラや身長が約3mあるキャラなど、本当に様々です。

プレイヤーは地球から突如として未知の惑星「プネブマ」に転移した「神託の指揮官」となり、魔王軍(魔王が作ったフェルト人形に命が宿った敵たち)と戦うために、国家エルピダの軍隊の隊員たちを指揮することになる、というストーリーです。

「でみめん」の2つの特長

でみめんには2つの大きな特長がありました。
まず1つ目は、なんといっても年齢設定や性別設定の自由さではないでしょうか。

プレイヤーは実年齢に関わらず、子ども(下限は忘れてしまいました...5歳くらいだっけ?)になってプレイすることも、老人(これもあやふやですが99歳だったかな)になってプレイすることもできます。
(※Twitterでご指摘を頂きました!正しくは10〜99歳の範囲みたいです。ありがとうございました!)

性別の選択も男女だけではありません。

ついでに言うと一人称も自由に決められます。ランダム設定ボタンもあり、ちょっと押してみたときに「一人称が『我輩』の5歳の女の子」になったときは、面白すぎてそのままプレイを始めかけました。

そして2つ目の特長として、キャラクターと主人公との関係性の自由さが挙げられます。

でみめんではキャラクターごとに個人シナリオがあり、ゲーム内で隊員ととりチキパークという遊園地に行ったり、でみはん亭という居酒屋で一緒に食事をしたりして信頼度を上げると、新エピソードが解放されていくシステムになっていました。

でみはん亭の店主、マーフィーさん。放置系のミニゲーム「遠征」で入手できるお酒を持っていくと、回収して居酒屋の食券と交換してくれます。
©︎Lapland.Inc


シナリオは、基本的に各キャラクターと主人公の出会いや入隊の経緯から始まり、シナリオが進むにつれてキャラクターの個人的な部分の核心に触れていくようなエピソードが読めます。

その時に、プレイヤーが会話の中で選択肢を選べるようになっており、選択した内容によって、キャラクターと友人とも、親友とも、恋人や伴侶とも取れる関係を構築できるようになっています。

今思い返してみても、でみめんはその2点において、ゲームのストーリーや設定の中にいち早く多様性を盛り込んだ、唯一無二のゲームだったと考えています。

その多様性はキャラクターの外見だけでなく内面にも反映されていて、自認の性別が定まっていないキャラクターや、無性愛者のキャラクターもいました。いわゆる乙女ゲーム的なプレイをしていた場合、キャラクターにきっぱりと振られるというのもなかなか得難い経験ではないでしょうか。

ゲームの全体的な多様性だけでなく、世界観や、カラフルなグミのような独特で可愛らしいSEなど、自分の琴線に触れる点がたくさんあり、私の人生においても唯一無二のゲームとなりました。
なので、タイトルにも「伝説」とちょっと強い言葉を入れてみました。

一年という短い運営期間でしたが、メインストーリーを綺麗に締めてくれたのは嬉しかったです。

ところで、今になってなぜ改めてでみめんについて文章を書いたのかというと、最近私生活(趣味)の中で色んな経験をし、やはり好きなものは好きだと声高に言い、二次創作もガンガン世に出していくべきだとしみじみ感じたからです。

私は自分の作るものに対して承認欲求も大いにありますが、何より私の発信したものを通じてでみめんを知り、好きになってくれる人が増えたら良いなと思います。
実際、自分もひとの二次創作やファンアートから全く知らなかったジャンルを知り、興味を持った経験があるので…。

もしこの記事で初めて「でみめん」について知り、興味を持って下さった方がいれば、それ以上のことはありません。
そしてこれからも二次創作を続けていくことで、いつの日かでみめんが復活する、少しでもその助けになればいいなと夢見ています。

最後までお読みくださりありがとうございました。

※記事内の画像は過去のゲームプレイ中のスクリーンショットで、「でみめん著作物利用ガイドライン」に基づいて権利表記をしていますが、現在は権利会社が親会社に吸収合併されている模様なので、もし何か問題があればお知らせ下さると幸いです。

でみめん著作物利用ガイドライン

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