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悪魔の傾聴〜中村淳彦著

話したがりな私には、人の話を聴くことってこんなに大事なこととは思わなかった。

ついつい子供にもアドバイスやお説教をしがちで、それにメリットはないことを思い知らされ、かなり落胆した。

中村さんがこの内容を企画した数年前に、概要を教えていただいていたため、すぐさま実践できたことは幸いで、
その日からとにかく自分の話をやめることから実践し、今、子どもたちとの関係はかなり好転したと実感。

子どもにしても、聴いてほしいことはあるはずで、受け入れる態勢に不備があるとそれは叶わない。

今は、聴いてほしいことを自ら話してくれるまでになり、情報の共有が以前より圧倒的に増え、関係性は大転換。

自分の意識改革は必要。

年功序列が廃止され、中年男性がかなりやばくなることは知られ、これも意識改革で好転させることはできると思う。

特別な才能を必要とするのではなく、「自分の話をしない」という「○○しない」の
ひとつを意識し、実践するだけでも大きく前進するはずだ。

やり取りする話が噛み合わないことがたまにある。別業界の人とのやり取りには、独特の視点や前提があることがあり、これはどうしようもないことだと思っていたが、
自分に無意識の強い主観があったためだと気づけたことも大収穫。

何千人という地道な取材から導き出されたこの傾聴の鉄則は、限られた守備範囲を持つように見えても、あらゆる立場の人にたくさんの気づきを与えるかと。

もちろんそれには、ここに書かれてある「心のセンタリング」が必要なのは何度も読んでいってわかったこと。

自分を殺せ、
自分軸ではなく相手軸に、
相手の立場になれ、
寄り添え、

よく言われることですが、そうなるために何をしたらよいのか、答えが見つかると思う。