引退した先の自分 #1
こんにちは!都内の大学に通う大学四年生のkikiです。
僕は体育会のバスケットボール部に所属していて、明日がこれまでのバスケット生活の一区切りとなる引退試合です。
これまでのバスケ人生が終わりを迎えていることへの思いをここに残します。(自己満足的な内容ですが、シェアすることでより自分自身を理解し、明日の試合で納得できる終わり方ができるのかなと考えています。)
今の思い
これまでの人生の中心は常にバスケットだった。
小学2年生から始めたバスケット中心の生活はもう、終わろうとしている。
僕はずっと、プロバスケットボール選手を目指して生きてきた。そして、そうならないことなど全く考えず、バスケットボール中心の生活を15年も続けてきた。しかし、その生活が明日で終わる。この先自分はどうなるのか。本当に想像もつかないし、自分が自分ではなくなってしまうのでは、という恐怖心がある。
寂しいという思いと凄まじい危機感を感じる。
なんでだろう。
学生生活を終える
大学3年生になるまで、僕は将来、自分がプロのバスケット選手になってお金を稼いでいることを一ミリも疑うことはなかった。
小学生の頃から周りの人に「将来はプロバスケット選手になる」と宣言し続けた。どんなに試合に出られなくても怪我をしても、自分の実力を疑ったことはなかったし、むしろ、プロ以外の道はない、バスケットのない人生なんてあり得ないと考えていた。
でも、社会に出なければならないという立場に立った時、自然とプロではない道を選択した。選択したという能動的な動きではなく、必然的に就職活動を始めて、バスケットとはなんの関係もない企業に就職することになった。
そして今、「俺は嘘つきで口だけのやつ。結局一番なりたくなかった、普通の人になってしまう。」
という劣等感と自分への失望感、周りの人への申し訳なさを感じている。
なんでだろう。
父からの一言
最終戦から2週間前、父が地元から僕の試合を見にきてくれた。その試合後、家で休んでいる時のやりとり
僕 「20代のうちに車買ってあげる。おかーさんにも!」
父 「昔から思ってたけど、その大口はびびっているだけじゃないの?自分を奮い立たせるために言っているだけで、本心ではないんだと思う。」
その時はかなりムカついた。ムカついて、かなり言い返した。「その強がりの何が悪いん?よくないことじゃないやろ。」と。
でもこの言葉は痛いところをついてくる、核心をついた本当のことだなと後々になって思った。
これまで叩いてきた大口はよく考えたら何一つ達成できていない気がする。小さい目標や日常の課題などはなんとか達成している。でも、客観的に考えて大口とされる目標は何一つ達成することができていない。そして、その大口の内容を年々下げ、現状から可能性にあるものへと下げ続けているだけのような気がする。
そして今。プロバスケット選手になるという目標、これまでの人生をかけてきた夢に終止符を打とうとしている。
それもなんの違和感もなく自分で。
明日の引退試合、僕はどんな最後の姿を見せるんだろうか。
楽しみだ。