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「あした」への研究

学校の先生方からは、
「ポン先生、まぁ、なんて気の早いことを。まだ2学期が始まったばかりでしょ…。」と言われるかもしれませんが、今回の記事は、各校がそれぞれに主題をかかげて取り組んでいる「校内研究」のまとめ方についてのアドバイスです。

それぞれの学校が直面する教育の諸課題をとらえ、「校内研究」として年度初めから取り組んでおられることでしょう。
そして、校内で研究主任を務めておられる先生は、この2学期を充実させよう、みのりのあるものにしようと、その「戦略」を練っておられることでしょう。この夏休み中に、校内で「研究会」を開催した学校もあるかもしれません。

次に示すものは、「研究のまとめ」を執筆する際の留意点を示したものです。
現時点から見通しを持ち、ゴールの姿を意識しながら打てる手を今から打っておくことが求められます。その際のものさしのひとつとして確かめてみてください。

学校で行う研究は、実践研究です。
「あした」の実践を「ひとつ上」のものにするための協同研究です。
それぞれの指導者が主題に迫る手立てを意識して実践し、それを持ち寄り、子らの実際の姿をひも解きながらその成果(子らのリアクションなど)を分析・評価し、「あした」へつなげていく研究です。簡単に言えば、「どうしたら、どうなったか。どうならなかったか。そのわけは何か。」です。

はやりの言葉やわかったような言葉、聞こえのよいカタカナ言葉などをおどらせる研究にならないよう、また、研究の成果が次の年度の職員スタッフにも確かに引き継げるよう、そして、最終的に「学校文化」の中に位置づけて継承されていくよう、研究をまとめていきたいですね。

研究のための研究にならないように、ひとりよがりの研究にならないようにしたいものです。


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