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『これはいいものだ!』柏レイソル2025ユニフォームのディテールから、デザインの進化を考える【オーセンティックユニ】

新ユニのディテールを写真多めで紹介します!


2年に一度ユニフォームデザインを新たにする柏レイソルにとって、2025シーズンは新ユニフォームが出る年。2023年〜2024年のユニフォームデザインは、黄一色という極めてシンプルなものだった。

そして新シーズン、2025柏レイソル新体制発表会で登場したのは、胸から上が黒く、胸スポンサーが「HITACHI」のみという、また違った意味でシンプルに振った一着だった。

テンション高めに受注開始と同時にオーセンティックユニフォームを注文。そのユニフォームが届いたので、ディテールをチェックして、写真多めに紹介します。

ここがすごいよ! オーセンティックユニフォーム


まず、箱を開けて声が出た。ゴールドに輝くレイソルのエンブレムとチーム名ロゴが目に飛び込んできたからだ。

前回、レプリカユニフォームを買ったときの袋、どうだったっけ? と考えてみたが、まったく記憶に残っていない。おそらくヨネックスのロゴだけが入った袋で、記憶と同様にすぐ捨ててしまったと思う。それくらい覚えがない。

そしてこのゴールドのエンブレムがプリントされた袋は、オーセンティックユニフォームのみの特別パッケージなのだそう。捨てられないものがまたひとつ増えた。

オーセンティックユニフォームのみの特別パッケージに入れられて届く

特別パッケージをひと通り味わったら、袋からユニフォームを取り出して、全体を見ていこう。

胸から上の黒の部分は全体が細かな杢柄になっている。ユニフォームサプライヤーのヨネックスの説明によると、「勝利への強い執念とサポーターの熱気が入り混じった魂」を表現しているそうだ。やたらと熱いぞ。

2025ユニフォーム(オーセンティック)

手にしてみて、ともかくその軽さに驚く。見たことも触れたこともないけど、「天の羽衣」ってきっとこんな感じ。そう思ってしまうほど軽い。

日差しにかざすと、正面から背中側の生地がはっきり見てとれ、もう少しで向こうが透けて見えそう。

軽い分、強度はどうか使い続けてみないと評価できない。あとレプリカの生地と違いがあるのだろうか。もしレプリカの方が強度が高いなら、レプリカを選ぶ理由のひとつになりそうだ。

とにかく薄くて軽い! 日差しにかざすと向こうが見えそうなほどだ

なお、生地にはキシリトール効果で-3℃涼感を得られる「ベリークール」と、カーボン含有縫糸を使うことで静電気をガードする機能を備えている。一年中役立ちそうだ。

写真でディテールをチェック!


続いて、ディテールをチェック。

エンブレム、ヨネックスロゴ、優勝回数の星の3点は刺繍されている。レプリカはこれらが昇華転写プリントになっている。

レイソルエンブレムの刺繍
ヨネックスのロゴ。光の角度でキラキラ輝いて見える
2024年ユニフォームの左肩から、右肩へ変更になった優勝回数の星

正面には大きく「HITACHI」と入る。まるで1995年から2000年までのレイソルのユニフォームのよう。

この写真をパソコンやタブレットの壁紙にしたくなるほどシンプルな正面

肩まわりの縫製の形状がオーセンティックとレプリカで異なる。またエンブレム上の日立システムズのスポンサーロゴは、転写シート貼り付けで色鮮やか。

正面から見るとT字に縫製されるオーセンティックユニフォーム

背中側の襟のパイピングには、クラブキーワードの「No REYSOL, No LIFE」が書かれている。

クラブキーワードが入る襟元。スウェットなどの上に着ることを想定して、一番大きなサイズを選んだ

ナンバー・ネーミング加工は細谷真大を選んだ。背番号はオリジナルデザインのフォント。明瞭で読みやすい背番号には下に小さくレイソルのエンブレムが入っている。

オリジナルフォントになった背番号
背番号の下に入るレイソルエンブレム

2025シーズンから新たにユニフォームスポンサーに加わった日立プラントサービス。産業プラントやライフサイエンス、水インフラなどの分野で冷凍装置や空気調和設備、給排水設備、衛生設備、産業機械設備、電気通信設備などの設計・製造・販売、工事、保守を請け負っている会社なのだそう。

ユニフォームの左袖にエンボスの入ったスポンサーシートが縫い付けられている。「つながる強さ、つなげる責任。」ってキャッチコピー、サッカーのパスワークのようでなんだかいいですね。

つながる強さ、つなげる責任。

右袖に入るJリーグワッペンは、オーセンティック、レプリカとも同じ仕様。

Jリーグワッペン

今回のユニフォームの意外な驚きは、背中のアフラックロゴかもしれない。アフラックのコーポレートカラーの青を白に変更されている。青のままだと背景の黒との明暗差が少なく、目立たないためだろうか。

レイソルとスポンサーのどちらが主体となったかわからないが、コーポレートカラーをユニフォームのデザイン都合で変更させるというのは珍しいのではないか。あるいは、レイソルとスポンサーとの信頼関係によってなせるワザ、特例中の特例かもしれない。

なお、オーセンティックは転写シートでレプリカは昇華転写プリント。アヒルの影の入り方やクチバシの発色やグラデーション、縁どりの幅などに差がありそうだ。

白文字のアフラックロゴ

S〜2XOサイズは、オーセンティックが21,230円、レプリカが12,430円(ともに税込)。調べてみたところ、2024年のレプリカは16,830円だったので、このご時世にレプリカは大幅に値下げしたことになる。

最後に一点気になったことが。

これまで選手用のユニフォームの内側に必ず入っていた赤の「Rマーク」がオーセンティックユニフォームに入っていない。

もし今年の選手用ユニフォームに「Rマーク」が入っているならば、選手用ユニフォームとオーセンティックは別物ということになる。オーセンティック(正真正銘の)というのだから、「Rマーク」が入ることを期待していたため、少し残念だった。

なおその証明にはならないが、予約のページには下記のような説明がある。

今シーズンより本来のクオリティに合わせるべく、これまで販売してきたレプリカユニフォームを「オーセンティックユニフォーム」として販売いたします。

つまり、オーセンティックと言いながら、中身は(昨年までの)レプリカと同じ品質ってこと?

選手用ユニフォームに「Rマーク」が入っているのかいないのか、またこれまで紹介したディテールは選手用ユニフォームと同一なのか、機会があれば確認したい。

そのほか追加で気づいたことやわかったことがあれば、随時加筆していく。

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