
【オススメマンガ紹介】『推しが武道館いってくれたら死ぬ』がセールになったので布教する
アイドルマンガと言ったら『推しの子』が最近は人気ですが、
負けず劣らず面白い『推しが武道館いってくれたら死ぬ』がkindleでセールになっていたので布教します!
※セールは24/9/4現在の情報です。
終了時期がわかりませんので、購入時は価格の確認をお願いします。
◆どんな話?
岡山で活動するマイナー地下アイドル『ChamJam』
……の、メンバー、舞菜(まいな)を熱烈に推すオタク。
えりぴよが主人公の地下アイドルと彼女達を人生を懸けて推すオタク達の日々を描いた漫画です。
話の中心となっている『ChamJam』がマイナーな地下アイドル。
しかも主人公が推しているのはその中でも人気最下位のメンバー、という所から始まるのが今マンガの特徴ですね。
舞菜は頑張り屋のかわいい女の子なのですが、控えめな性格も悪い方に影響してしまい、物語開始時には握手会にならんでいるのはえりぴよのみ…、というちょっと寂しい状況から始まります。
地下アイドル、しかも売れない。ライブを見にきているのも基本常連のオタク達のみ…、というどこか日陰、、というか陰鬱なイメージから始まってしまいそうな本作ですが、
本作のイメージを端的に伝えるとすると、爽やかな水彩画のような青春物です。
『推しの子』がアイドルの『闇』の部分に切り込んだマンガだとしたら、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』はひたむきにアイドルを目指す『ChamJam』のメンバーと、彼女達を純粋に応援するオタク達、というアイドル活動の『光』の部分を強く感じられるように作られた漫画になっています。
『ChamJam』のメンバーはひたむきで健気ですし、
応援するオタク達も下心はあまりなく(ないとは言わない。でも、好きな子に少し良いカッコしたいぐらいに抑えられている)純粋に彼女達の夢を応援しています。
特に主人公のえりぴよ(女性)が、
「貴女もそっち側(アイドル側)に立てますよね…?」と言うぐらいの美人なので、舞菜と並ぶと猶更絵になるのだ…。
ちなみにえりぴよ自身には自分が美人と言う自覚は全くないようだ。
舞菜への愛を隠さず人前で愛を叫ぶなどの奇行はするし、自分の服はそもそもお金は全て舞菜に使いたいからと言う理由で常に学生時代のジャージという徹底ぶりだ。(美人なのに…)
そう、彼女は残念な美人なのだ。
そのおかげで(せい?)で客の9割が男性の『ChamJam』のライブに行っても友達のオタクはもちろん、ライブに来ている他の男性モブにナンパされたりなどという余計なイベントは起こらない。
舞菜を重すぎるほど推すえりぴよと、
中々想いを言葉出来ないけど、えりぴよが応援してくれるからアイドルを頑張り続けることが出来る舞菜のきゅんとするやり取りだけをこの漫画では見ることが出来るのだ。
尊いやり取り以外の所でも、
売れない地下アイドルと言うこともあり、このままで大丈夫だろうかと言う『ChamJam』メンバーの不安など、登場人物の心理描写をこの漫画ではとても丁寧に、そしてピュアに描いてくれている。
繊細な絵のタッチもあり、『これは少女漫画だったのか…』と最初読んだ時自分は思ったぐらいだ。(※読む前はオタクと地下アイドルを中心にしたギャグマンガだと思っていた)
最新刊近くになるが、特に作中であるアイドルが引退を決めた時のエピソードは、
・引退するアイドル本人。
・引き止められない他メンバー。
・推しの選択に、何とか気持ちに折り合いをつけて見送らないといけないファン
をこれでもかと丁寧に書いてくれた結果、全員の気持ちがぐさぐさと突き刺さって、情緒がめちゃくちゃになるような話になっていました。
是非よんで、一緒に情緒をめちゃくちゃにされて欲しい。(泣くわ…、あんなの…)
◆おススメな人
個人的には『夢に向かってひたむきに頑張る青春物が読みたい人』におすすめしたいが、百合っぽいエピソードも多いので、百合が好きな人にもおすすめです(描写は控えめなのでやや苦手程度でも、大丈夫じゃないかなと思うぐらいの描写ですが)
えりぴよを筆頭にオタクメンバーはキャラが濃く(でも嫌な感じのオタクではない)掛け合いが楽しく、
『ChamJam』メンバーのひたむきさは素直に応援したくなること間違いなしの漫画なので、
気になっていた人は是非セール中に買ってみて欲しいです(=゚ω゚)ノ
アニメもあるよ。