みんなどこで読んでいるのだろう。
不思議なもので、時間には価値がつく。
北海道の最低時給は920円。
これはつまり労働者の1時間を920円と交換している、ということになる。そりゃそうだ。
むかしいた会社でよく「自分の時給を高めるには、自分の価値を上げるしかない」と言われたが、いかにもベンチャーっぽい。ウザい。
一本の映画を観るとき、少なくとも2時間はかかる。札幌シネマフロンティアの一般料金は2,000円。自分の2時間を犠牲にして2,000円を出す。つまり1時間あたり1,000円だ。
映画を観れば2,000円以上の価値を提供してくれるとだれもが分かっている。そう考えてみると、映画って安すぎないか? とも思うけど。
1冊の本を読むとき、まあ頑張って読めば文庫本なら4時間あれば読める。文庫本1冊は600円くらいのもんだから、その本に学ぶところや面白いところがあれば、まあ悪くない買い物である。
noteを書いていて思うのは、この記事を最後まで読むのに、いったい読者様の時間を何分奪っているのだろう、ということで。
今日なら5分くらいかな。
現代はTikTokなどに代表されるように、10秒前後のコンテンツが多い。しかし、そのたった10秒ですら飛ばされる。見られない。
私の記事はどれくらいの方が最後まで読んでくださっているのだろう。何分を犠牲にして読んでくれているのだろう。
というか、どこで読んでくれているのだろう。
毎日18時までに記事を公開するから、読む時間帯は夜なんだろうか。それとも朝なんだろうか。はたまたお昼なんだろうか。
どんなシチュエーションで読んでくれているのだろうか。車の中なのか、トイレなのか、通勤の電車の中なのか、もしくはベッドの上なのか。
思うのは、
いつも、ありがとうございます、だ。
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