国宝と師匠は時空を超える。
俺たちの師匠、じゃむむさんが発熱しているらしい。それはもう大変なことだ。もしかするとコロナかもしれないとのこと。
じゃむむさんは、自らがコロナにかかったかもしれないということを、ミルクボーイの漫才フォーマットにのせて記事を書いていた。
自宅のソファで読んでいた私は、思わず「コロナやないかい」とひとりでツッコミを入れる。
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じゃむむさんにはぜひ、身体を温めて、のどにやさしいものを食べ、万全の体調に戻していただきたい。
なぜなら、
来週の「真夏の蛙化現象 第6話」はじゃむむさんが担当であるからだ。なんというタイミングでコロナに罹患されたじゃむむさんだろう。
第5話まで終わった「真夏の蛙化現象」は、もはやどこをどう調理したらいいのか分からない展開になっている。
ノリユキさんからのバトンを、バム君が見事に調理してくれた。すばらしい展開である。
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さて、先日福岡に行ったわけだが、そのはるか前の音声配信で、じゃむむさんに対して私は「ワイ、福岡に行くんです。オヌヌメスポットはありますかね」と質問した。
我らが師匠であれば、私が大いに満足する最適解を提示してくださるに違いない、と思っての質問だった。
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我らが師匠は、さすがの回答。
えっ。
マジかよ。
えぐ。
漢委奴国王の金印。
誰もが教科書と資料集にかじりついて見た、あの漢委奴国王の金印である。
国宝だ。
画像はこれ。
じゃむむさんはこうも仰った。
と、いうわけで福岡滞在の2日目。
福岡在住の佐藤さおりさんと会う直前。
私はバスに乗って福岡市博物館へ向かった。PayPayドームのすぐ近くだ。ちょうどそっちの方面で仕事があったので、福岡市博物館は最寄である。
ちょうどいい。最高じゃん。
バスに乗る。仕事に向かう。
人に会う。心の中はこうだ。
仕事を終えて、足早に福岡市博物館に向かった。福岡市博物館の入場料は200円だ。安い。
博物館に入り、入場料を払う。
はやく、はやく。
金印が俺を待ってるんだ。
漢委奴国王が俺を待ってる。
ありがとうございます。
これでやっと見れます。
漢委奴国王の金印。
展示場に入る。
どこだ、どこに金印があるんだ。
と思って展示場に入る。暗い暗い展示場。
1発目の角を曲がる。
すると、
展示物の1発目。
暗い暗い展示場。音もなく人もいない。
荘厳な雰囲気が漂っている。
師匠、じゃむむさんの言葉がリフレインする。
金印は、ガラスケースに入って展示されていた。
ちっちゃい。
思っている以上に小さい。
そうだな。ペットボトルのフタくらい。
こ、こ、これかぁ……。
たしかに小さい。
ガラスケースに入った金印は、全方位から見ることができる。もちろん、全方位から見た。腰をかがめて見た。目を500円玉くらいに丸くして見た。
すっげぇ。
そして思った。
漢委奴国王の金印は西暦57年の話で、はるか二千年以上前の歴史に想いを馳せるものなんだけど、ここにじゃむむさんも来ているのかぁと思うと、これはこれで別の趣もあるってもんだなぁ。
じゃむむさんと私と、そしてこの二千年前の国宝が描く時空の旅ってもんだぜ。時空ハーモニーだ。
…
金印を目に焼き付けた後の夕方16時、福岡市内のスターバックスで佐藤さおりさんにお会いした。
さおりさんは仰る。
私はといえば、得意気な顔で、
そう言うと「へぇ〜」と仰ってくれたんだけど、漢委奴国王の金印に関しては言わなかった。
あとあと、noteで種明かしするとおもしろそうだ、と思ったので言わなかった。
さおりさん、私ね、普通に観光してました。
じゃむむさんは30年かけて日本史を解説中