12月に入ったのにもみじ狩り
明けていく窓の外。
気持ちが見える目覚まし時計。
相変わらずのうっかり。旅立つミラー。
その時のために歩いて選んで。
濃厚なうずまくチョコレート。
つかまれたようにねだる。
もう12月だというのに、紅葉がまだ見られるこの冬。先月見に行ったけれど、誘われて紅葉を見に行ってきた。
山へ向かうにつれ、ふもとから見える山には緑の合間に紅葉のかたまり。深い緑の中に赤や黄色やオレンジ。
目当ての場所に着くと、真っ赤なもみじが奥の方まで赤いグラデーションになって重なり合っていた。
たくさん写真を撮ったけれど、写真を撮るのがへたくそで、目に見えるようなわぁっという感動が映る写真はいつもちっとも撮れない。
地面にはイチョウの絨毯がかさかさと音を立てる。風が強かったので、上からもイチョウの葉っぱがはらりはらりと舞い落ちていた。
おいしいものをお腹いっぱい食べ、笑い、今しか見られない景色を見て、ぽつりと独り言のようにつぶやく言葉にしみじみとして、一緒に来られなかった人達にお土産を。ドーナツと安くなっていたアリッサムのポット植え。
真っ赤なもみじと、散らばるイチョウのじゅうたんが見られてよかった。まだ秋のような気がする12月の始まり。