取りあえず「行動」する大切さ ~IVSで出会った学生から学んだこと~
国内最大級のスタートアップ・カンファレンスとして、昨年1万人を超える来場者を集めたIVSが、今年も開催されました。
今年は昨年を超える12,000人超を集め、会場内を歩くのが大変なほどの盛況ぶり。女性起業家を応援し、公平で多様性のあるスタートアップ・エコシステムをめざす「EmpowerHER」という企画や、地方の学生の参加費用を支援する「地域スカラシップ」など、参加者の裾野を広げる新しい取り組みも誕生しました。
来場者の数もさることながら、このIVSには数多くのボランティアスタッフが関わっているのも特徴で、その多くは起業に興味のある大学生です。
「将来は起業する」と既に決めている人もいれば、「何となく起業に興味はあるけど、まだ迷い中」という人もいます。中には、既に起業している方も。
そんな中、今年は「まだ将来やりたいことが決まっていない」という学生も多かった印象があります。
「IVSで何かを見つけたい」「いろいろな企業を知りたい」「最新の技術やビジネスに触れたい」など、その動機はさまざまですが、誰もが多くの刺激を受けてキャリアを決める良い材料になったようです。
IVSのボランティアは、その活動を通じて多くの社会人や起業家、同じ志を持つ学生と関わります。そこで多くの話を聞き、また自分の将来設計に対するフィードバックをもらうことでキャリアビジョンが明確になったり、新しい目標を見つけたりすることができます。
中には、IVSでのボランティア中に「インターン先が決まった」という学生もいました。
このような姿を見ていると、何となくの動機で取りあえず行動してみることの大切さがよくわかります。
必ずしも「○○の分野で起業したくて、△△について学びたいから参加しました」といった明確な動機がある必要はなく、何となく「将来を考えるきっかけにしたい」くらいの気持ちで行動してみれば、思いもよらない収穫があるものです。
そこで得た経験が新たな行動につながり、その連鎖によって将来の目標やキャリアビジョンが定まっていくのだと思います。
起業したり、大きな夢に向かって努力したりしている人は、そのきっかけとなった原体験があります。この原体験は、困難を乗り越えながら夢を実現するためのエネルギーになります。
「自分にはそんな原体験などない」という方は、あまり深く考えずに何か行動してみる、というのもきっかけのひとつになると思います。
実際「○○してみたら人生変わった」みたいな話はよくあります。
ビジネスイベントに参加してみる
セミナーやシンポジウムを見に行く
ボランティア活動に参加してみる
地域の催しに参加してみる
アルバイトを始めてみる
一人旅をしてみる
久しぶりの人に会いに行ってみる
などなど、「普段の自分ならやらないだろう」と思うことを、あまり動機などは深く考えずにやってみてください。
そこで目に見える収穫がなかったとしても、「次こんなことしてみよう」と新たな行動が生まれるきっかけになるかもしれません。