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社会起業家の圧倒的な熱量 ~BEYOND 2024から~ vol.1
昨年、「BEYOND」という社会起業家のカンファレンスに参加して感じたことを記事にしました。
この「BEYOND」は、ビジネスで社会課題解決をめざすスタートアップを支援しているtalikiが主催するもので、社会起業家やその支援機関、大手企業、投資家などが一堂に会するイベントです。
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今年は規模を拡大して10月19日・20日の2日間にわたって開催。「社会起業家」や「ソーシャルインパクト」といったテーマへの注目度が高まっていることがうかがえます。
このBEYONDの2日目には、「COM-PJファイナルピッチ」というピッチイベントがありました。「COM-PJ」とはtalikiによる社会起業家の育成プログラムで、3か月間の支援期間を経て社会課題解決につながるビジネスプランを磨き上げ、事業成長をめざすものです。
このプログラムに採択された起業家による最終発表としてファイナルピッチがあり、この日は計14人の若き挑戦者がピッチを行いました。今回は、その内容を振り返り、14人それぞれの熱量の源を簡単に紹介します。
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24時間365日即時の引っ越しサービスを提供
最初の発表は、緊急の引っ越しニーズに応えるオンラインサービスを提供するビジネスプラン。DVやいじめなど、社会問題が原因で夜逃げや緊急の引っ越しを必要とする人が約120万人もいる現状を見て起業を決意したそうです。
自分らしいキャリアに出会える体験を全ての若者に
続いては、自分の意思や本音をもっと大切にしたキャリア選択をサポートするためのコミュニティサロンを運営するビジネス。十分な情報のないまま就職活動をした結果、すぐに離職してしまったりメンタルに問題を抱えてしまう20代は数多くいます。
キャリア支援に関わる中で、このような若者の姿に心を痛める一方、将来的な日本の労働力不足への危機感もあり、起業に至ったそうです。
AIメンタルケアアプリ
続いては、AIを活用して孤独による精神疾患を予防するアプリを開発する起業家。お母さんが長くメンタルヘルスの問題で苦しむ姿を見てきたことが原体験になっているそうです。
精神疾患はこの15年で約1.7倍と増加しており、その主な原因が孤独による会話の不足だそうです。さらに日本ではカウンセリングにネガティブなイメージを持つ人が多く、受けたことがある人は約6%にとどまっています。そこで、AIのキャラクターと会話をしながら自己整理ができ、そのまま気軽にオンラインカウンセリングの予約ができるアプリを開発しています。
すべての人にお口からの健康を届ける
続いては、もともと歯科医師として働いていた経験を持つ起業家。虫歯によって歯がボロボロになってしまう「口腔崩壊」と呼ばれる状態に陥る子どもが約7000人もいる問題を解決しようと、子どもが楽しく歯みがきについて学べるコンテンツを提供しています。
食農体験に特化した田んぼオーナー型福利厚生サービス
続いては、持続可能なコメ作りに向けた社会課題ビジネスに取り組む起業家。母の実家が創業100年を超える米問屋で、小さい頃からコメ作りを身近に感じてきました。近年の気候変動で稲作はいずれ危機を迎える可能性が高く、稲作そのものが温室効果ガス排出の大きな原因にもなっています。
そんな現状を変えようと、環境負荷の少ない有機米を一般的な価格で提供するために、起業の福利厚生と農業体験を組み合わせたビジネスモデルの構築をめざしています。
服装を選ぶ際の「仕方ない」をなくす
続いては、女性でも気軽に身に着けられるメンズ服ブランドの開発。この起業家にはかねてから「自分が着たいと思った服を、いちいち理由を聞かれることなく着たい」という思いがありました。
この社会には服装に関する制約がたくさんあります。その裏で「女性用のスーツで就職活動したくない」「着物やドレスが嫌で成人式に行けなかった」などの悩みを抱える人も多いとのこと。「○○らしい恰好」を求められるのではなく、自分が着たい服を着るのを社会のスタンダードにすることをめざしています。
Regenerative Luxuryを届けるメディア
続いては観光産業が生み出す環境破壊にメスを入れようとする起業家。この方は屋久島へ移住し、旅をしながら暮らすという生き方をしていました。世界の観光客数は2030年に18億人に達すると言われ、その陰で水の汚染やCO2排出が増大することに危機感を抱いたそうです。
そこで着目したのが「サステナブル・ラグジュアリーホテル」という、環境負荷の少ないラグジュアリーホテル。これまであまり表に出なかったこのジャンルのホテル情報を発信するメディアを作っています。
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まずは第1弾として前半の7人をご紹介しました。後半の7人は次回の記事でご紹介します。
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