大沢在昌作品に見る、「教授」について
こんにちは、ぱんだごろごろです。
つい先日まで、恩師やら元教授やらと手紙のやり取りをしていた私。
ふと、「教授」と呼ばれる人物が登場する、大沢在昌作品のことを思い出したのですが・・・。
大沢在昌作品に登場する「教授」たち
私は、エンターテインメント小説の分野では、大沢在昌が一番好きです。
その理由は、以前書いた記事で取り上げましたので、再掲致しますと、
この記事内でも書いていますが、私は、大沢在昌の出世作となった、『新宿鮫』シリーズはさほど好みではなく、一番好きなのは「魔女」シリーズ、次に好きなのが「狩人」シリーズで、これも、上記の記事を書いた時と変わっていません。
大沢在昌作品の主人公は、警察官や麻薬取締官が多いのですが、単発作品では、傭兵というのも、けっこうありますね。
その場合は、主人公の身体能力や戦闘能力を高く設定できるので、アクションシーンにリアリティが増す、という利点があります。
その他に、スパイ(諜報員)、現実の日本では、内閣情報調査室や公安調査庁に属する人々、公安の刑事たちが該当しますが、これらのスパイ、エージェントが主人公の作品群もあります(「アルバイト・アイ」シリーズなど)。
さて、話を戻しまして、最近、私が好きな大沢在昌作品には、ある共通点があることに気が付きました。
それは、作中に「教授」が登場することです。
大沢在昌の小説に登場する「教授」は、一人ではありません。
上に挙げた3作品は、いずれも私の最近のお気に入りで、トリックや手がかりを追いながら読む必要のある本格推理小説とは違って、ストーリーを楽しんで読んでいけばいい作品たちです。
もちろんベテラン大沢在昌の作品ですから、随所に驚かされる仕掛けはちりばめられているのですが、ストーリー展開に身を委ねて、読む快感を思い切り味わえる作品ばかりです。
そして、この三つの作品には、いずれも「教授」が登場するのです。
ここに登場する3人は、教授と呼ばれるだけあって、いずれも知的で、高齢でありながら、頭脳は衰えていません。
ここぞという場面で、主人公たちの窮地を救う活躍を見せます。
人生の先輩として、頼りになる人々です。
そして、「語りつづけろ、届くまで」と、「熱風団地」の主人公は、いずれも普通の人たちです。
前者は食品メーカーのサラリーマンですし、後者は、観光ガイドをしています。
読者が感情移入しやすい人々だと思います。
そして、この3作品には、もう一つ共通点があって、それは、主人公と仲良くなる女性が、いずれも気の強い人たちだ、ということです。
いずれも素敵な女性たち。
主人公の男性たちは、いずれもちょっと気弱なところがあるので、気の強い女性に惹かれるのかもしれませんね。
いずれも、抜群に面白い作品ばかりです。
ぜひ、お手に取ってみてくださいね。
今週のトロフィーとお祝いボード
今週はトロフィーを3個とお祝いボードを2枚の、合計5つを頂きました。
以下はその画像と、対象となった記事です。
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今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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