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私の家庭内一人暮らし(夜だけ)が終了した話

こんにちは、ぱんだごろごろです。

今年の3月5日に、左脚の膝の裏を骨折しました。
それから約7ヶ月経った9月の末日、整形外科の先生が、
『これで、リハビリは終了です』
と告げ、私の左脚は完全にとは言えませんが、何とか元通りに近くなるまでに回復しました。

まだ、正座をしようとすると、傾いてしまいますし、走るのは怖くて、速足程度で済ませています。
電車も信号も、「次を待つ」のが当たり前になりました。

そんな中で、ひとつ、センシティブな問題がありました。

我が家では、一階の和室に布団を敷いて、私と夫とが寝起きしていたのですが、骨折してギブスをはめた状態では、一人で布団から立ち上がるのは、ほぼ不可能です。

最初の晩に一階で寝て、翌日立ち上がれずにひどい筋肉痛になり、夫に持ち上げてもらうはめになってから、私は、ベッドのある、二階のもと息子の部屋で寝ることになりました。

ベッドなら、ギブスをはめたままでも、寝たり起きたりがスムーズにできます。

夫は最初、私の階段の上り下りを心配して渋っていたのですが、ベッドを和室に下ろしてくることはとても無理なので、こうなりました。

下の記事より引用

上の記事では、このように書いていますが、その実、夫は、私の階段の上り下りを心配して、というより、夫婦で寝室を別にしている、ということが嫌だったようなのです。

最初に夫の本音を聞いたときには、心底あきれ果て、
「この人、ロマンチストなのかしら」
と疑ったものです。

が、どちらかと言うと、夫は、
『夫婦は同じ寝室で寝なければならない』
という思い込みから、一階と二階に分かれて寝るのは、人として道理を外れた行為である、と思っていたようです。

骨折した私の身体の負担を軽減するためには、布団ではなく、ベッドを利用するのが合理的である、ということを理解してからは、夫も別室で寝ることをさほどいやがらなくなりました。

しかし、彼としては、出来る限り早く、もとの状態に戻りたかったようなのです。

一方、私は、一人部屋生活を満喫していました。

普段なら、早く眠りたくても、夫がTV番組を見ているとうるさくて眠れないし、部屋の照明を勝手に消すこともできません。
布団にもぐりこんだ状態で、イライラしながら、夫がTV番組を見終わるのを待つしかありませんでした。

それが、二階の部屋でなら、扉を閉めてしまえば、そこは静寂の世界。

いくらでも早く眠れますし、話し掛けてくる夫がいないので、静かです。

TVに話し掛ける夫の声も聞こえません。

ストレスのない快適な生活を送ることができます。

できることなら、夜だけでも、このまま家庭内一人暮らしを続けたい。


・・・そう思っていたのですが、夫はある日、
『いつになったら、下の部屋に戻って来るの』
と言い出しました。

「来たか」
と思いました。

本音を言えば、
「このままずっと二階で一人で寝ていたい」
ということになります。

ですが、骨折していた数ヶ月、夫が献身的に私に尽くしてくれたのも事実です。

夫が同じ部屋で寝たいと言うなら、それを聞き入れるしかあるまい。


まあ、何と申しますか、夫は寂しがり屋なのですね。
最愛の妻が、夜、隣にいないということが寂しいのでしょう。

11月も半ばを過ぎ、明け方冷え込むことが続いた日、
「エアコンで暖房の予約設定をしたのに、効かなかったわ」
と言った私に、夫は、
「下の部屋で寝れば。ストーブがあるんだから」
と言いました。


ここらが潮時だな。


そう思った私は、二階のベッドから敷き布団と掛け布団、枕と毛布をはがし、一階の和室に運びました。

夫が喜んだのは言うまでもありません。
私も、夫が喜ぶのを見ると、嬉しいのでした。

一緒に寝ると言っても、別に何をするでもなく、せいぜい手を繋ぐくらいですが、それでも、自分以外のひとが寝るときに同じ部屋にいるというのは、いいものなのかもしれませんね。

我が家のセンシティブな問題は、こうして円満に解決しました、とさ。
おしまい。


最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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ぱんだごろごろ
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