手紙を書き続けた日々<三浦梅園生誕300年>
こんにちは、ぱんだごろごろです。
この2週間、休みの日には、ずっと手紙を書き続けておりました。
と言うのも、例の、三浦梅園生誕300年が、いよいよ今年のことになったからで、それに関連しての手紙のやり取りだったのです。
しかも、手紙を出す相手が、全員、年上。
この初老の私より年上。
一番若い相手で、67歳。
一番上が、今回のキーパーソン、元教授92歳。
次が上品なご婦人で、和歌をたしなむ90歳(高名な梅園学者の縁者)。
その次は、度々登場する、我が恩師81歳。
高齢化日本の縮図のような、四人を相手の手紙書きでした。
昔は、年長者に手紙を書くとなると、まず下書きをして、書き損じをしたとなると、一から書き直し、という手順を踏んでおりましたが、
今はもう、いきなり書き出し、誤記した場合は、修正テープで直してと、随分ラフになっております。
これも、日本社会全体がカジュアル化したからではないか、と思います。
今や、メールやラインで連絡は済んでしまい、手紙そのものを書く人が減っておりますものね。
そう言えば、我が恩師81歳も、同封するものがあるときは、やむなく手紙を寄越しますが、それ以外では、電話をかけてきますからね。
昨年9月に、恩師が、1時間38分話しておきながら、『30分くらいかな』と言った、という話を書きましたが、
今回は、彼は、45分話して、
『いやあ、また長電話してしまったな、20分は経ったでしょう』
という発言をしました。
いつものことだと割り切った私は、それには特に答えませんでしたが、どうしてこれだけしゃべることがあるんだろうという疑問は感じました。
この分だと、たとえオレオレ詐欺の電話が掛かってきたとしても、恩師は延々と話し続けるのではないでしょうか。
だってね、こちらが相づちを打たなくても、しゃべり続けるんですよ。
私が何か発言しようとしても、それには、『ああ』とだけ言って、また自分の話したいことをしゃべり始めるんです。
詐欺師が、『お手持ちの通帳のカードを新しいものに交換しなければならないんですよ』とか、『4桁の暗証番号を教えてください』とか、どんなに言っても、そもそもろくに聞いていませんから。
詐欺師も困るのではないでしょうか。
まあ、考えようによっては、詐欺に遭わない体質だということで、良いことなのかもしれません。
話を元に戻しまして、
今回、キーパーソンとなった92歳の元教授が、67歳の元教え子に、三浦梅園のことで、連絡を取ってくれたのですね。
67歳の元教え子さんは、こんな風に答えたのではないでしょうか。(あくまで私の想像です)
こんな訳で、元教え子67歳さんは、梅園学会に入会してくれることになりました。
恩師からの電話は、それを知らせ、私に感謝するためのものでした。
と言って、喜んでくれました。
小さな学会なので、一人でも会員が増えると嬉しいんですよ。
それに、67歳さんは、言ってみれば、地元(大分県杵築市)の名士ですし、梅園先生関連の資料も色々お持ちのお家柄の方です。
梅園学会としては、出会うべくして出会った、という邂逅劇でした。
元教授92歳からの手紙で、要請されていたので、私は、67歳さんに、手持ちの学会誌数冊と、彼のご先祖様に関する記述のある、論文のコピー数枚を同封して送りました。
恩師によれば、無事67歳さんの手元に届いたようです。
さあ、これを良いきっかけに、今年の梅園先生生誕三百年が、盛大にお祝いされますように!
もし行けるようなら、私も杵築市に行きたいな。
☆☆☆(夫も付いてくるかもしれませんが)☆☆☆
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
あなたも、三浦梅園先生の生誕三百年をお祝いしてくださると、嬉しいです。
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