小話 詰め合わせ
こんにちは、ぱんだごろごろです。
今日は、夫と息子にまつわる、しょうもない話の詰め合わせです。
よろしかったらご覧下さい。
首のしわ
先日、夫から、私の首がシワだらけだという指摘を受けました。
多分、夫の言う通りだろうとは思いますが、その指摘をすることで、私に何を求めているのかが、よくわかりませんでした。
息子が通りかかったので、
「お父さんが、お母さんの首のしわがすごいって言うんだけど」
と言ったところ、
「それは老化だから仕方がない」
と答えて、去って行きました。
夫は、息子の返答を聞いて、納得したのか、首のシワの話はそこで終了となりました。
戻ってきて、手を振る息子
今年の春から、社会人として、働き始めた息子。
心配なのと、可愛いのとで、毎朝、道路まで出て、息子が見えなくなるまで見送ります。
(雨の日には、玄関を出たところで見送ります)
息子は大抵、角を曲がって、姿が見えなくなるまで(距離としては、ほんの少し)、こちらに手を振ってくれます。
ところが、ある日、角を曲がって、そのまま前を向いて、まっすぐ行ってしまったことがありました。
何かに気を取られていたのか、考えごとでもしていたのか、
いつもは、こちらを向いて、手を振ってくれる息子が、そのまま行ってしまったので、
何となく心残りで、しばらくその場に立っていました。
すると、息子が、慌てて戻ってきて、こちらに手を振るではありませんか。
私も慌てて手を振り返しました。
息子は改めて歩いて行きました。
いや~ん、もう、可愛い。
親バカですねぇ。
わかっていますよ、わかっているのですが。
可愛いんです。
そこへ、ある記憶がよみがえりました。
新婚時代、今とまったく同じ光景があったことを、思い出したのです。
ただし、人物は息子ではなく、若き日の夫でした。
何だ、遺伝だったのか。
穴埋め四字熟語
我が家で取っている新聞には、土曜日に、数独やクロスワードパズル、間違い探しなどを集めた別刷りの紙面が付いてきます。
夫は、この別刷りが大好き。
土曜日の朝は、このクイズの紙面に夢中になります。
この中に、四字熟語の穴埋めクイズがあるのですが、
最近、この穴埋め四字熟語は、私たち夫婦にとって、恰好の共同作業だと思うようになりました。
土曜日の朝、夫が私を呼んで、この○○に入る漢字は何かと尋ねます。
『公○○俗』
私は、見た途端に、
『公序良俗』
でしょ、と答えます。
ところが、次に『有限◇序』という四字熟語が出てきて、???。
ほかの部分に入っている漢字から考えて、
「◇には、『花』が入ると思うんだけど、そんな言葉ある?」と訊くと、
今度は、夫が、
「ああ、花序か。あじさいみたいな花のことだ」
「じゃあ、◇は『花』でいいから、『打△◇火』は『打上花火』ね。△は『上』でいいわね」
と、それぞれの得意分野から、答えを出し合っていきます。
理系夫と文系妻の組み合わせは、漢字の穴埋めクイズをするのに、向いているようです。
息子の敷き布団
我が家では、今現在、3人の大人が共同生活を送っています。
その中でも、一番体重が重いのは、言うまでもなく息子です。
身長が一番高いのですからね(身長と体重のバランスは取れています)。
*もしかしたら、一番皮下脂肪の量が多いのは、私かもしれません。
さて、体重が重くて、背の高い人間が、家の中にいると、どんな変化が起こってくるかと言うと、
部屋が荒れる(リフォームのおかげできれいになりました)
お米の消費量が半端ない
冷蔵庫内の食料品がすぐに減る
いつの間にかお菓子(アイスクリーム含む)がなくなっている
息子用のスリッパがすぐにぺたっとなってしまう
靴下にすぐに穴が開く(息子の靴下のサイズは30センチなのですが、なかなか売っていないので、28センチ用の靴下を代用して穿かせていると、のびてしまって、生地が薄くなるようです)
等々あるのですが、
息子に起こって、夫と私に起こらないのは、
敷き布団の側生地が破れること。
それも、中央部分から破れるのです。
もちろん、シーツも敷いています。
シーツもまず、中心部の生地が薄くなり、ペラペラになっていき、ある日、洗濯後のシーツを干そうとして、破れているのに気が付くのです。
しかし、敷き布団の側布が破れるというのは、人生初めての経験で、最初は驚きましたね。
破れたすき間から、布団の綿がのぞいているのですから。
人間が寝ている時、背中から臀部にかけては、一番体重のかかるところで、寝返りも打ちますから、あの息子の体重を支えるのは、敷き布団にとっても苦しいことだったのでしょう。
毎晩もみくちゃにされ、とうとう力尽きた、ということなのですね。
仕方なくと言うか、呆れてと言うか、
布団屋さんに行って、息子用に、丈夫な敷き布団を買って来ました。
ところが、今、その息子用の敷き布団は、私が使っています。
なぜかと言うと・・・。
私が嫁入り道具として持ってきた布団のうち、私の敷き布団だけ、いまだに健在なのです(打ち直しもしています)。
傷んでくれれば、買い替えもできるのですが、けなげに頑張ってくれているだけに、捨てるわけにもいかず。
そこで、敷き布団を引退に導く、我が息子の力を借りようと、思い付いた訳なのです。
息子の体重を支え続けていれば、いつかは役目を終える日がやって来ます。
申し訳ないけれど、その日まで頑張ってね。
息子のベッドに横たわる敷き布団に向かって、今日も私は、心の中で声を掛けるのでした。
今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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