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20240910~0916

「死は救済?」
たくさんの散乱した物の棲むモノクロの部屋にいるわたしの頭の中で、すーっと横切っていく言葉
無造作に置かれた物が悲しんでいるな
どこか悲しげな表情をしているおきにいりのぬいぐるみ。持ち主のわたしのほうが、かなしいよ
だからさ、ぜんぶだいじょうぶ!元気だして!
今日はいつもより、気分が沈む。光る薄い板や、ちょっぴり厚い光る板から、容赦なくわたしに降りかかる、たくさんの死の知らせのことばたち。
音声も、文字もぜんぶ全部、気分の沈んだわたしに降りかかる。
他人に傘を差し出されて、防いでもらうことはできないの。
いつの日にか浴びたような記憶がある水泳の前のつめたいつめたい、地獄のおみずのしゃわーのように降りかかる。
 生老病死、人はぜったいに、生きて老いて病んで死ぬんだよ、人間だからね。誕生に感化されて流す涙もあれば、死の悲しみで流す涙もある。幼少期に祖父の死を受け入れられなかったわたしに、母は言った。
その涙が、同じ川に流れて、空に消えて、雲になって。雨として降りかかればいいのにな、虹がかかる空になったらもっと幸せなのにな、とか考えていた

生きているうちから死を考えるような面白味のない人間になって、わたしの視界に入るすべてがぜんぶが無味乾燥な世界になったのは、いつからだったのだろうか

「自殺予防週間」
あちらこちらでその文字を見かける
そんなただの文字の羅列を、よく目にして、目に入るとじっくり見てしまう
周囲の人は気にも留めていないように感じるのは気のせいだろうか、気のせいだと思いたいな

死を考えて眠れない夜を過ごす、あの周囲が明るくなってきて、鳥のさえずりがきこえる朝が来てしまった感覚をわたしはずっと、忘れられない
そんな夜を過ごす人が減ればいいな、そうだよね

テストで100点をとったらうれしいよね、うんうんわかるよ
でも、過程だって大事だよ
言葉を巧みに操る技術を身につける?
脅威のコミュニケーション能力を身に付ける?
十人の訴えを聞き分けられるようになる?

「不登校」、「引きこもり」
人々は皆、結果に着目しがち。各々の理由がある!とか高らかに主張する声が、各所で見られるが、果たして答えがひとつなのだろうか?光る板のうえで必死に親指の運動をしている

うーん、わたしは、光る薄い板とは、目を見ておはなししない。
そこにいるわたしの目の前の生身の人間と、目を見ておはなしするんだ

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