鬱状態がマシになったきっかけ
会社員3年目に入るタイミングで鬱状態になり退職しました。
そこから1年ほどで比較的マシになったと思えます。
振り返ると、分岐となるような決定的な出来事があったわけではなく、小さな人と人との出会いや、普段ないがしろにしていた部分にそっと向き合うことができたからだと思います。
それはゆっくり時間をかけて徐々に改善されていきました。人によってペースはあると思いますが私は少しずつでした。
まず退職したことで、何かと競争するという環境から一時的に離れました。周りの人と比べる、過去の自分と比べるといった前向きさに何も繋がらない、色々なものを削るだけの環境から一変しました。
そのうち個人事業主の方やフリーランスの方に多くお会いしました。これは意図的なものではなく自然と?みたいな感じでした。
でも今まで会社勤めで育ってきた私にはまるで未知な存在でした。
その人たちは経歴・背景は様々であるものの、強く一本の意思が通っているように印象を持ちました。そういったことからまず視野が完全に広がりました。
「◯◯さん」という個体が、技術やそのものの価値として求められている。これってものすごくシンプルなことなんだなあと同時に感じて、じゃあ私は何者?と、向き合うきっかけになったと思います。
また、小さい頃からお世話になっていた先生や、学生時代お世話になった恩師に会いにいきました。これは「何かをしたかった」という訳ではなく、久しぶりに会いたいな〜のような感覚でした。
久し振りの人に会うと、これまでの経緯のようなものを話すと思うのですが、これが地味に良かったんだと思います。とはいえハッピーな話題ではないので、感情移入して重たくならないように事実だけライトに話しました。
聞いてくれる相手は当然否定や責める言葉は発さず優しく共感しながら聞いてくれますし、こちらも事実だけを丁寧に整理しながらアウトプットできました。これは自分を客観的にみることの出来る良質な機会だったと思います。
あとこれは幾度かnoteにも書いていたかもしれませんが、日記やデスノートで書き出すという行為をしました。
デスノートというのは、ある特定の感情が湧いた時に殴り書きでもいいからとにかく口に出して言いたいことを残すものです。概ね「怒り」や「苛立ち」が多かったのでデスノートと勝手に名付けました。
感情を我慢するのはよくない。でも外に向けることで誰かを傷つけてしまってはならない。自分も他人も殺したくないのでこの方法は良くて、今でもよくやってます。
この辺りから、自分の中の素直に湧き出る感情に気がつくことができるようになりました。そして、決して素直になることはいけないことではないという優しさが持てるようになったのです。
もうこうなったら、比較的前向きに物事を考えることができているかと思います。
とはいっても日によっては落ち込むこともありますし、当然考えすぎる傾向は残っているのでちょっと眠れなくなってしまったりはあります。でも泥沼にハマるような日常を送っている訳ではなく、なんとか少しずつ処理しながら生きています。
特に、「楽に生きていこう」という思考が生まれました。
決して、働かない!とか、嫌なことは絶対にしない!とかの類ではありません。まあ大丈夫と思えるように全体のネジを少し緩めることを意識的に取り入れていっています。
自分に優しくすることで人にも優しくできているような気がします。
そして、周りから見たら普通のこと・当たり前のこと、という無意識に持っている視点を少し控えるとまた新たなものが見えてきたりもします。
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