「なんで〇〇なの!」を言い換えると、子供への叱り方が変わる!
今回の記事は、子供への叱り方についてです。
子供に対して「なんで靴を履いてないの!」「なんでお片付けしてないの!」という叱り方をしてしまう場面が普段あるかと思います。 そして、強く言い過ぎて子供が委縮してしまうと、ママ・パパとしては後悔の念が湧いてしまうことも。。。
また残念な事に、このような「なんで〇〇なの!」「なんで〇〇したの!」という注意の仕方をしても、「子供と親、それぞれが気持ちよく、納得した状態で解決した」ということは、ほとんど無いかと思います。
なので、本記事では「なんで〇〇なの!」「なんで〇〇したの!」という叱り方を見直し、少し言い換えるだけで、子供が困っている事・本当に思っていることが言えるようになり、本当の意味で解決に向かっていくようになる方法を解説します。
ポイントは、『なんで』を『なにが』と言い換えることです。
では、詳しく見ていきましょう!
「なんで〇〇なの!」は、そもそも理由を聞こうとしていない
例えば、子供がたまたま肘にコップが当たって水をこぼしてしまった場面。
子供は全く故意でなく、こぼしてしまったことに、自分なりに反省をしている。
このような場面で、状況を理解していないママ・パパが、「なんで水をこぼしたの!」と言ってしまうと、子供は当然『自分が責められている』と感じるので、状況を説明したくても説明する勇気が持てません。
また、言っている親も”なんで”という言葉を使ってはいますが、そもそも責める・命令することが目的であり、その言葉の中に『子供がその状況に至った経緯や理由』を聞く気はありません。
このように、「なんで〇〇なの!」という叱り方は、子供側には『状況を説明する余地なく、責められた気持ち』、親側には『経緯を理解せずに苛立った気持ち、責め過ぎた後悔』が残ってしまうので、子供と親の双方が気持ちよく納得した解決には至らないのです。
「なにが、あったの?」と聞いてみる
例えば先ほどの、子供が水をこぼしてしまった状態であれば、頭ごなしに「なんで、お水こぼしたの!」と叱る・注意するではなく、「お水こぼれちゃったね。。。なにが、あったの?」というように言い換えてみてください。
このように、まず相手の状況を理解しようと”質問”してあげることで、子供は「ママ・パパが自分を心配してくれている」という感覚になるので、水がこぼれた経緯・理由を説明しやすくなります。
親は、その経緯・理由を聞いた上で、「じゃぁ、また肘が当たらないように、ここに置こうね♪」と、解決策を提案してあげれば、お互いがハッピーな気持ちで解決に至ります。
他の例で言うと、例えば子供が靴を履いていなかった時、親は早く外に出かけたいからといって、「なんで靴を履いてないの!」と子供を叱るのではなく、「お靴履いてないね。何かあった?」と質問してあげるてください。
子供が靴を履かなかった理由は、親が全く想像もしなかった、「もう一個の違う靴が履きたかった。。。」かもしれません。
子供の理由をちゃんと聞いてあげると、『そもそも、そんな理由に怒る必要もなかった。』と気付くかもしれませんし、『問題に対しての解決策』もちゃんと見つかります。
(【問題】:子供が靴を履かず外にいけない 【解決策】:好きな靴を渡せば履いて外に出れる。)
将来的なコミュニケーションを左右する可能性がある
少し飛躍した話かもしれませんが、「なんで、〇〇なの!」という言い方をずっと続けてしまうと、子供は『責められている=自分が悪い』という感覚・思考回路が身についてしまいます。
こうなると、子供が思い悩んだとき、経緯・理由を説明するべき場面(困り事を抱えているなど)なのに、塞ぎ込んでしまい、親に伝えられないという状態になる可能性があります。
なので、叱る際はくれぐれも注意してコミュニケーションを意識する必要があります。
あとがき
以上が、「なんで、〇〇なの!」「なんで、〇〇したの!」という叱り方の危険性に対し、「何があったの?」と言い換えたコミュニケーションに変換することの重要性でした。
もちろんママ・パパも、どうしてもイライラしてしまい、「なんで、〇〇なの!」と言ってしまう時もあるかと思います。それは仕方ないことだと思います。
ただ、「なんで、〇〇なの!」の叱り方は、将来の子供の思考回路を左右する可能性があることを理解した上で、極力使わないことが重要ですので、根気強く取り組んで頂ければと思います。