「早くして!」という言葉を使わなくても子供が動いてくれる裏技
子供がなかなか、お着替えしてくれない。
子供がなかなか、おもちゃを片付けてくれない。
この記事では、そんな困った状況で使える方法をご紹介します。
なぜ子供は、「早くして!」に応じないのか?
「早くして!」と言っているのに、子供が全然応じてくれないと、頭を抱えるママ・パパは多いかと思います。私も実際そうでした。
ではなぜ、子供は大人の「早くして!」に応じないのか・・・?
それは、そもそも子供たちは「焦る・早くする」意味がないんです。
大人は用事や次のスケジュールがあったり、焦る理由がありますよね。
でも、子供たちにはそういった都合が一切ないわけです。
なので、大人が「早く!」と言っても、子供は焦る理由がわからずポカーンという感じになるのです。
「早くして!」と言うことの大人へのダメージ
「焦る・早くする」理由が分かっていない子供に対して、どうしても我慢できなくなると、つい「早くおもちゃを片付けないと、お菓子あげないよ。」など、いわゆる脅し文句のような言葉を使ってしまうことがあると思います。
これって、すごく後悔してしまいますよね。
「あぁ~こんな言い方しちゃったな。。。子供は言うとおりに動いてくれたけど、こんな言い方良くないよな~」と。
このような伝え方は、少なからず子供も傷つきますし、大人側も傷ついてしまう、ポジティブなコミュニケーションではないですよね。
子供に早く動いてもらう方法
では、子供に早く動いてもらいたい時は、どうすれば良いのか?
それは、”スモールステップを活用する”ということです。
例えば、子供が遊んだ数多くのおもちゃを片付けて欲しいとき、単に「早く、おもちゃを全部片付けて!」と言うと、子供は下記のように感じます。
おもちゃを早く片付けなければならない理由がわからない。
いきなり「全部片付けて」と言われると、多すぎて果てしなく感じる。
しかし、ここで”スモールステップ”を活用し、次のような手順で伝えると子供の達成感を感じながらモチベーションを高め、おもちゃの片付けを完了することが出来ると思います。
まずは1つのおもちゃを指し示して、「このおもちゃ片付けられるかな~?」と伝える。
片付けることができたら、しっかり褒める。
次は2つのおもちゃを指し示して、「今度はこの2つを片付けられる?」と伝える。
片付けることができたら、しっかり褒める。
あとは、一度に片付けるおもちゃの数を増やして、達成できたら褒めるの繰り返し。
このように、子供にとっては果てしなく感じる課題をスモールステップに分解し、レベルアップさせながら達成感を味わってもらうことで、子供のモチベーションは上がりますし、自分で意欲的に行動するようになります。
褒め方については、こちらの記事も参考にしてみてください♪
スモールステップをどんどん活用しよう!
ご紹介した”スモールステップ”の手法は片付けだけでなく、様々な場面で活用できます。
【お食事】
食事中にスプーンなどで遊んでしまって、なかなか食べない子いますよね。
そんな時は、「早く、全部食べて!」というのではなく、少々手間はかかりますが、別のお皿を用意して、食べる全量から少量ずつ取り分けて見てください。「とりあえず、このお皿の分だけ食べてみようか!」と伝え、食べられれば褒めたうえで、さっきより少し多い量を続けて出してあげると、子供は食べ続けていくと思います。
【お着替え】
お着替えも、子供にとってはなかなか難しいことです。
そこを「早く、着替えよ!」ではなく、一枚ずつ渡してあげて、着ることができたら褒めてあげてください。子供も一枚ずつ着ることで、成果が見えやすいのでモチベーションもあがります。
他にもスモールステップを当てはめることができる場面はたくさんあると思いますので、是非活用してみてくださいね。