【ほぼ毎日レビュー】韓国ドラマ「ヒエラルキー」感想★★★☆☆伝統校&名門校のノブレス・オブリージュなんて嘘っぱち! 教師も大人も子供も権力とお金と性欲にまみれていることを伝えるドラマ
総合評価/スキ★★★☆☆/韓国ドラマ「ヒエラルキー」シーズン1感想
「歴史と伝統を誇る韓国きっての伝統校の新学期がはじまりました。わが校のモットー『ノブレス・オブリージュ』を体現しながら新学期をスタートさせましょう」
第1話の最初のセリフは名門&伝統校の新学期シーンの校長先生のセリフ。
名門中高一貫校に入学した人であれば必ず耳にタコができるほど聞かされる「ノブレス・オブリージュ」。
そんな伝統校&名門校のノブレス・オブリージュなんて嘘っぱち! (一部の)教師も大人も子供も権力とお金と性欲にまみれまくっている! ことをドラマでぐうの音もでないように教えてくれるという意味で最高の娯楽作品!
作品名が「ヒエラルキー」なんだよ! そりゃあそうだ!
最近の韓国ドラマにありがちな復讐劇(マクチャンドラマ)と思うと拍子抜けするぐらい復讐劇としてのカタルシスは少ない、、、と思う人もいるかもしれない。
復讐要素は薄くてもこの作品のすごいところは、見事に「きれいごと」で生きている人が一人もいないこと。
登場人物が全員が、家庭でも学校でも「ノブレス・オブリージュ」を徹底的に英才教育で叩きこまれているにも関わらずヒロインを含めて全員が「きれいでなく」お金か性か権力にまみれている部分を併せ持っていて、そこがものすごく黒く暗く、えげつない人間性として描かれていることのリアリティがすごい。
あらすじ/韓国ドラマ「ヒエラルキー」シーズン1
【あらすじ】ここは、上位0.01%の生徒が校内のすべてを支配する高校。だがそこに、秘密を抱いた転校生が現れたことで、堅固だったはずの彼らの世界に亀裂が生じ始める。
ここが良かった/韓国ドラマ「ヒエラルキー」
名門校&伝統校に入ると嫌がおうにも突きつけられる「ヒエラルキー」。
持てるものがみせびらかし、ヒエラルキーという名の空気で持たざる者を支配し服従を強いる。
この学校では、お金を持つものは莫大な学費を払い、特待生と呼ばれる学費無料の生徒たちを徹底的にしいたげる。
生まれながらに、お金か、地位を持つ人の圧倒的な力を有利さに打ちのめされる。
だけれど、ヒエラルキーの上位者が圧倒的な有利さや立場と引き換えに抱えている役割からの苦しみ。自己否定。そして周囲の人を守ることを生まれながらに決められていることの責任の重圧。
社会は一つや二つの物差しで見る時に圧倒的に浅くなることをドラマは教えてくれる。ヒエラルキーの上位者も下位者もきれいごとでない「ヒエラルキー」を引き受けるところからしか自分の意見さえ持てないということを伝えることに振り切った脚本!
そして、ヒエラルキーの上位者と下位者は決して分かり合えない。ことを娯楽ドラマでありながらも突きつけてくる。
ヒエラルキーの上位者と下位者が心を一時通わせられることがあるとすればお互いがヒエラルキーを降りた一瞬だけだ。ということが身に染みる。
東京都の高校学費無償化で何が起るのだろうか? と思わず考えてしまう作品
ここでどうなるんだろう? と思ったのが。東京都の高校無償化。高校入試で入学可能な慶應や青学系列のヒエラルキーの頂点を極める高校の学費は無償になる。学費が払えてテストの成績がいい子が集まる学校ではなく、成績がいい子たちの学校になる。
そうなったら「ヒエラルキー」のようなことは起こらないだろうか?。。。? そうなる前に学校のカルチャーを守る前に高校募集を停止するんだろうか? 何か巻き起こりそうな不安。そしていやいや。我が家は慶應高校受験する可能性ないんだった💦という安堵。
印象に残ったセリフ・シーン/韓国ドラマ「ヒエラルキー」感想
印象的なのはやはり冒頭の、名門&伝統校の新学期シーンの校長先生のセリフ。
「歴史と伝統を誇る韓国きっての伝統校の新学期がはじまりました。わが校のモットー『ノブレス・オブリージュ』を体現しながら新学期をスタートさせましょう」に尽きる。
校長も自分自身をふくめて「ノブレス・オブリージュ」なんて嘘っぱちだって十分にわかっている。なのに口にしている。
これは。。。これは。。。どういうことなの? 話が進めば進むほど疑問を抱えながら最後までストーリーが走りきる!
こんな人にオススメ/韓国ドラマ「ヒエラルキー」感想
これはもう名門&伝統中高一貫校にすすんだヒエラルキーの上位者にも下位者に見てほしい。
最後にもう一度ノブレス・オブリージュの定義を見ておこう。
この定義「身分の高い者は・・・」のくだり。あえて「身分の高い者は・・・」から始まるのはなぜか。
そして、最近の中高一貫校の校長の祝辞で話題になった武蔵の校長の胸が震える祝辞を思い出す。
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