【カンボジア観光BEST100】アンコールワット「乳海攪拌」伝説のレリーフの美しさに魅せられる/ヒンズー教の天地創造神話の世界
子供とでかけたカンボジア・アンコールワット(シェムリアップ)への旅の記録。
アンコールワットの最高傑作と言われる「乳海攪拌」のレリーフ。とても美しく繊細で何時間でも見ていられますが、ガイドさんになにが描かれているのかを教えてもらうとさらによく見えるようになりました。
現地のパネルとガイドさんの話を紹介します。
動画のほうがわかりやすい部分もあるのでYoutubeも作りました。
\乳海攪拌のレリーフ↓を動画で見る/
また、カンボジア旅行記は以下のマガジンにまとめています。
\カンボジア満喫100のポイントリスト!/
3つのパーツに分かれた「乳海攪拌」のレリーフ
この長い回廊の約47メートルの壁面に彫りこまれている「乳海攪拌」の素晴らしさには目を見張ります。
「乳海攪拌」の物語はヒンドゥー教の中でも重要な神話の1つ。不老不死の霊薬(アムリタ)を手に入れるために神々(デーヴァ)と悪魔(アスラ)が繰り広げる壮大な戦いを描いています。
不老不死の霊薬「アムリタ」を作り出すために神々(デーヴァ)と悪魔(アスラ)が曼荼羅山に巻き付けた蛇(ナーガ)の両端をひっぱり海を攪拌します。
蛇のしっぽ側を持ったのが88人の神々(デーヴァ)、頭側を持ったのが92人の悪魔(アスラ)です。
神々(デーヴァ)と悪魔(アスラ)が激しく引っ張り攪拌が進むと山がバターのように溶けて沈み始めたたためヴィシュヌ神は亀の甲羅を差し込んで沈むのを防ぎました。
アムリタが現れ始める前にたくさんの女神(アプサラ)が現れている様子も神々の周囲に彫りこまれています。
細部を探る
上の写真のように壁面のレリーフは大きく3つのパーツに分かれています。
真ん中部分が須弥山に巻き付いた蛇と、真ん中で様子を見るヴィシュヌ神が見えます。
レリーフの真ん中より右側には蛇のしっぽ側を引っ張る88人の神々(デーヴァ)たちが並びます。
頭に三角形の飾りをつけているのが神々の印です。
足元には海がかき混ぜられ乳のようにどろどろになる海で右往左往する海の生き物が彫られています。
レリーフの中央から右側は蛇の頭側を持って引っ張る92人の悪魔(アシュラ)が。
ガイドさんの説明を聞きながらレリーフの前に立つと、その芸術性に圧倒されます。神々や天女の表情、衣装の細かな模様はまるで生きているかのように生き生きとしています。
芸術の奇跡
レリーフは単なる神話の描写にとどまらず、クメール帝国の芸術的な技術の証でもあります。彫刻の精密さ、表情の深さ、そして石に刻まれた動きの流麗さは圧巻です。
天女たちの優美な曲線、細やかな装飾、一つ一つが息をのむ美しさです。
心に刻まれる風景
アンコールワットを訪れる旅は、単なる観光以上のものです。それは過去と現在が交差する場所であり、古代の物語が現代に息づく場所です。「乳海攪拌」伝説のレリーフに触れることでその美しさと物語に心を奪われ、何度も見に来たいという思いが一層強くなります。
旅を終えて
アンコールワットで美しい入海攪拌のレリーフを見た後には、シェムリアップの街のいたるところに「乳海攪拌」をモチーフにしたものが目に飛び込んできます。
カンボジアの人々の心にこの伝説が深く根付いていることが感じられます。ぜひカンボジアで乳海攪拌に出会ってみてください。
\乳海攪拌のレリーフ↓を動画で見る/
また、カンボジア旅行記は以下のマガジンにまとめています。