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【8月10日〜11日開催】SURVIVAL ADVENTURE『冒険KIDS』活動レポート

2024年8月10日〜11日に、茨城県の御前山青少年旅行村にて宿泊型スクール『SURVIVAL ADVENTURE 冒険KIDS』を開催し、無事終了致しました。

東京都キャンプ協会後援、常磐大学TRICOLOR協力のもと、参加者19名・スタッフ15名体制の計34名で、2日間全11プログラムを行いました。

▶︎Day 1

▷1.サバイバル5要素

生きるために必要な命の5要素(空気・シェルター・水・火・食)について、ディスカッション形式で2人1組で考えながら行いました。
3回以上参加の子達は、余裕の表情を見せ、しっかりと身についていたようです。
この5要素は、災害対策においても大切なことですので、ぜひ、ご自宅で一緒に復習がてら話し合ってみてくださいね。


▷2.ファイヤースターター&火打石で火起こし

ファイヤースターター(メタルマッチ)と火打石での2種類の火起こしを行いました。
ファイヤースターターでの火起こしでは、火口の難易度を変えながら行い、どのようなものが火がつきやすいのかを学びました。
火打石(メノウ)と火打金を使っての火起こしでは、どのようにチャークロス(炭化した布)に火花を飛ばすのかを試行錯誤しながら行いました。難易度高めなのですが、多くの子が着火に成功しました。


▷3.ナイフワーク

まず、ナイフを安全に使うために、ナイフセーフティを寸劇を交えて学びました。上手に使うには、まず危険を知ることです。
その後、今回は、鮎の塩焼きプログラムで使用する竹串を作るため、先端を尖らせ、全体的に串が細くなるように削る作業を行いました。


▷4.鮎の掴み取り

暑い夏にぴったりな水遊びを兼ねた人気のプログラム「鮎の掴み取り」を行いました。最初は怖がっている子も、次第にハンターの血が騒ぎ出したのか、みんな夢中に魚を追いかけていました。
最終的に40匹以上の鮎を全部キャッチ!大人も童心に帰ったかのように楽しんでいました。


▷5.鮎の串うち

次は、捕まえた鮎を食べるための下準備をします。
まず、魚を水で洗い、体内のフンを取り除きます。次に、先ほど、ナイフワークの際に自分で作った竹串を使い、串うちをひとりひとり実践します。最後は、塩を振り、炭火でじっくり焼きます。
中には、塩をつけすぎてしまう子もいますが、それもやってみないと分からないことなので学びですね。

日頃の生活の中では、なかなか命と向き合う機会が少ないかと思います。このプログラムでは、その過程を実際に体験し、命をいただく経験をすることができます。きっと何か感じることがあったのではないでしょうか。その何かも人それぞれで良いかと思います。


▷6.野外炊飯

夕食は、鮎の塩焼きのほかに、素麺とスイカという夏らしいメニュー!
1人1つの飯盒で、素麺を茹でます。これだけ飯盒が並ぶとなんか圧巻ですね。
沸騰したお湯の中に、素麺を入れ、時間になったら水で冷やし、水を切るところまでひとりひとり行いました。(飯盒の水場への移動は、スタッフが行なっています)
飯盒の蓋に、麺つゆを入れて器にし、いただきました。
やっぱり、飯盒って万能!


▷7.ロングファイヤー焚火&花火

冒険KIDS恒例のロングファイヤー型の焚火を見ながらの朗読鑑賞。
この冒険KIDSのためだけに、脚本家オリジナルのストーリーを、「はしも」こと声優・橋本達也が朗読します。今回は、1人8役を演じ、子供達も話に引き込まれていました。
何かと忙しい現代の子供達にとって、この朗読と焚火の「1/fゆらぎ(※)」との相乗効果でとても良いリラックス状態になります。
焚火の後は、みんなで花火を行いました。1人20本以上あったので、たっぷり楽しむことができました。

(※)焚火には、人間が心地よく感じる「1/fゆらぎ」と呼ばれるリズムパターンがあります。これは人が本来持っている生体リズムと同じもので、この1/fゆらぎを感じると、リラックス時に発生するアルファ波が増えるという効果も科学的に確認されています。


▶︎Day 2

▷8.牛乳パックで作る野外炊飯

朝食は、牛乳パックで作るカートンドッグならぬ「カートンサンド」と、牛乳パックと空き缶でお湯を沸かし、コーンスープを作りました。あとデザートにバナナ。
朝食づくりなのに、ハサミで牛乳パックを切るところから始まるので、遊び心があって面白いですよね。
サンドイッチには、食パンにハムとチーズを挟み、そのままアルミホイルに包み、牛乳パックの中に入れて、燃やすだけで出来上がりです。程よく焼き目もできて、チーズトロトロで美味しくでき上がりました。
コーンスープは、コーヒーの空き缶に水を入れ、牛乳パックを煙突状に立てて燃やすだけで適温に。
ちなみに、火はマッチでつけるのですが、今の子は使い慣れていないので、何本もマッチを使って悪戦苦闘しておりましたが、実際、何回もやって覚えていけば良いと思うので、これも経験ですね。


▷9.ロープワーク

今回のロープワークは、カウヒッチ(ひばり結び)を行いました。これにトグルを使うことで、トグルヒッチなんて呼び方もする結び方ですが、とても簡単で、むしろ日常生活の中で自然と使っているかと思います。
木の枝をトグルに使うことで、なんとも玄人っぽい通な感じが出るので、個人的には好きな結び方です笑
ロープワークも慣れないと難しく感じますし、実際ロープの取り扱いにも慣れが必要です。器用、不器用もありますが、繰り返し練習したり、使うことで身についていきます。


▷10.シェルター

ロープワークで学んだトグルヒッチを使ったダイヤモンド張りというシェルターを作りました。このプログラムは、ディスカッションしながら行うことも1つの目的としているため2人1組で実施しています。
まず、ペグ打ちの仕方、ハンマーの使い方を学び、次にどこにペグダウンして、どのようにシェルターを立てるのかを見本を作りながら、説明を行いました。
このシェルターは、トグルヒッチのみで構築されており、そこまで複雑ではないため、1回の説明だけで、全部のグループがシェルターを立てることができました。
子供達にとっては、秘密基地っぽい感じが出るので、毎回人気のプログラムです。


▷11.モルック大会

1チーム5人、4チームに分かれ、総当たり戦で行いました。チームで作戦を立てながら、熱戦が繰り広げられました。
普段、おとなしい子もモルックの時は大はしゃぎしたりと、違った一面も見ることができ、誰でも簡単にプレイでき、なおかつ非常に面白いのでいつも盛り上がります!

モルックとは、フィンランドの伝統的なゲームをアウトドアスポーツに発展させたものです。ルールはシンプルで、1〜12まで書かれたピン(スキットル)を木の棒(モルック)で倒します。2本以上倒すと、倒れた本数分が得点(2本倒れたら2点)で、1本のみ倒れたら書かれている数字が得点(5番を倒したら5点)最初に50点にしたチームの勝ち。(50点を超えると25点に戻る)
※今回は、30点先取で行いました。


▶︎最後に

『世界は、あなたの目を通して感じてみよう』と開校式で、子供達に話をしました。

私たちの子供の頃とは違い、今は当たり前のように、スマホやパソコン、タブレットがあり、ものすごい情報量の中で日々暮らしています。
あくまでスマホは、自らをサポートしてくれる1つに過ぎないのに、知らず知らずのうちに、スマホを通して物事を見てしまっていたりしませんか。
いつの間にか、スマホが主役になってしまわないように、自分の目で見て、耳で聞いて、舌で味わって、鼻で嗅いで、触って感じてみることが大切です。
そうすることで、普段の生活では気が付かなかった「色、音、味、香、感触」の発見がきっとあります。
情報から開放された自然の中で、この五感を研ぎ澄ますことで、日常生活においても、今までと違う景色が見えてくるのではないでしょうか。

今後、より一層、AIの時代となり、AIに任せるべきところと、AIにできないことに時間を費やすという風に大きく物事の考え方自体が変わっていく可能性があります。
子供達にとって、人間が人間らしく生きていく上で、自然に触れる体験学習に費やす時間の割合が今よりもっと増えてくるのはないかと思います。

私たちが、従来のグループ活動型のキャンプとは異なり、一人ひとりが主体的に活動できる実践体験型カリキュラムにフォーカスしているのは、このような時代背景を見据え、多種多様で本質の見え難いこれからの時代を子ども達が生き抜くために、自然体験学習が必要不可欠だと感じているからです。

最後になりましたが、今回、ご参加いただきました皆様、楽しい時間を本当にありがとうございました。また冬に再会できることをスタッフ一同楽しみにしています。


▷次回のサバイバルアドベンチャー冒険キッズ

▷日程:2025年1月5日(日)〜6日(月)1泊2日
▷場所:御前山青少年旅行村
▷対象:小学3年生〜中学3年生
▷募集:20名程度
▷交通:往復貸切バス(三軒茶屋⇄御前山)
▷スクール企画・実施
Kids Bushcraft Adventure®︎(株式会社マコス)
▷旅行企画・実施
東京都知事登録旅行業第2-6459号
(一社)全国旅行業協会正会員
株式会社グローバルツアー
東京都世田谷区代田3-34-17

※詳細は決まり次第、UPいたします。


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