【短編小説】今度の時代は、何着て食べる?②
『努力』という才能
私には『努力』という才能がない。
何かを始めてもすぐに飽きてしまって、楽しさを感じるところまで行き着かない。
小学校からやっていた習い事の水泳も選手を目指そうと思っていたけど、厳しい練習に心が折れてしまったし、中学から大学まで続けていたトロンボーンも、社会人になって吹く環境がなくなってしまうと、すぐに吹かなくなった。
もしかすると努力できない私にとって、『強制的にやらされる環境』というのは大事なのかしれない。
やる気がない時もやらなければならない空