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料理は精神状態を表わす?

下の階に住む女性から
たくさん作りすぎてしまったと「粕汁」をいただいた。
3歳の娘が思いのほか食べなくて余ってしまったという。

粕汁はアルコールも入っているし、
味にも癖があるからねなんて思って口にしたら
何だかエネルギーが下がっちゃった料理のように感じた。
野菜たっぷりで栄養があり温まりそうで
決して味が悪いというわけではない。
なのに何だか散漫でかつ悶々としたものを感じた。

彼女は風邪が良くなったばかりで
今度は娘さんが赤い顔をしていかにも調子が悪そうだった。
元気がない時に料理をすると、
やっぱり元気のない料理になってしまうのね。

そういえばいつも趣味でクッキーを焼いてくれる女性が、
昨年大切な友人を亡くされた後、
焼いたクッキーはやはり元気がなかった。

たとえ同じ材料を使って同じ作り方でも
創ったものはそのときの精神状態を反映する。

それはプロの料理人さんの世界でももちろんそうだろう。

だから食べて元気になる料理は
ただ美味しいというだけではないのでしょう。

料理は人を表すし、
そのときの精神状態を映してしまうんだなあ。

健康でいるために身体は大事だけれど、
心はもっと大切かもしれない。

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