汚れっちまったスピリチュアルに 今日も小雪の降りかかるーSNBRについてー
こんにちは。橘吉次(きちじ)です。
小雪が降るにはまだ早いですが、中原中也の詩によせて昨今のスピリチュアル世界について考えてみました。
SNBRって知ってる?
吉次は知らなかったよ…。
鈴木大拙の日本的霊性
今「スピリチュアル」という言葉は手垢が付きすぎて、「スピ系」などと揶揄されておりますが、本来は非常にセンシティブでデリケートな言葉です。
「spirituality」という外来語が日本に広まり始めたのは、鈴木大拙以降でしょう。
鈴木大拙は禅を海外に普及させた仏教学者であり、エマヌエル・スウェーデンボルグの著作にでてくる「spirituality」という言葉を「霊性」と翻訳し日本に広めました。
大拙は、著書「日本的霊性」において非常にわかりにくく霊性を説明しております。
「spirituality=霊性ってこーゆーことです!」とは書いてありませんので、解釈は読者に委ねられているのですが、
どうやら大拙の語るスピリチュアリティとは、
人の精神の奥底にある生命エネルギーの感受性ようなものなんじゃない?と考えることができます。
これが、宗教性にとてもよく似ている。
でも組織化され制度化された宗教とは関係ないものだ!とも言っております。
わかりにくいよねぇ…
でも、この大拙の考え方に非常によく似た思想がアメリカで勢いづいているらしい。
それが、SNBRです。
SNBRとは?
「SBNR」って聞いたことありますか?
吉次は知らなかったよ。
SBNRとは「Spiritual But Not Religious」の略称で、無宗教型スピリチュアル層のことだそうです。
なんでもアメリカで急拡大している思想で、2017年の調査では40%以上の人々がこの層に属するとか…。
特定の宗教は信じてないけどスピリチュアル的なものに関心があって、
精神的な豊かさを求める信仰的スタンスをとっている人々。
このスタンスがコロナ影響で爆伸びしていて、マインドフルネスとかKONMARIメソッドだとか、禅・ヨガ・食生活の見直しなどのブームを巻き起こしているそうです。
うーん…。
日本的霊性とSNBR
似ている。
表面的には似ていると思う。
でも、なんか違和感がある。
この違和感は何だろう…?
国土に根付いてこそのスピリチュアル
中世のキリスト教的神絶対主義を全否定して近代は西洋から始まった。
神を殺して、自然科学は確立した。
今その近代的価値観が揺らいでいる。
「快適で便利なんだけど、ちょっと生きづらいんだよねー」という人々が激増して、精神世界に充実を求めている人が増えている。
これは理解できるよ。
でもさ、これ個人の心の安定のためなんだよね。
やっぱり、近代的自我を越えてない自我の中での変化のような気がする。
大拙が提唱した「日本的霊性」ってもっと大地に根付いた思想なんだよ。
国土といっても良い。
国土とは、先祖代々何万年と続いた「人が生きた記憶」をもつものでしょ。
この大地の記憶をベースにしたスピリチュアルと
個人的願望をベースにしたスピリチュアルって、なんか違う気がするのよね。
吉次は後者を「ふわふわスピ」と呼んでいる。
スピリチュアルって、目に見えない触れられないものを扱うから、なんか軽いふわふわしたイメージを持つかもしれないけれど、
本来は、大地とか、生死の循環とか宇宙発祥からの記憶とか、もっとドッシリした哲学的な思想が基底にあるものだと、吉次は考えております。
だから、宗教性にとてもよく似ているのです。
生死の神秘
存在の不思議
偉大なるこの世界の循環への畏怖
こんな感性や精神性を「spirituality」というのだと考えて、大拙は「霊性」という言葉に翻訳したのだと思う。
近代的自我に汚された大地に雪が降る。
中原中也の詩は、
淋しくて哀しいが
何故か浄化されるイメージがある。
近代的自我を超えたところに、シーンと静まる魂の浄化があるように感じる。
これが吉次のスピリチュアルです。
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