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映画「アバター」って神道じゃん!

こんにちは。橘吉次たちばなきちじです。
私の大好きな映画のひとつ、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』

なんと、今年2022年12月に続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 』が、劇場公開されます!
もう題名からして、ワクワクのドキドキ!
「水の道」ですよ!!!

もう、吉次の
<映画「アバター」は神道思想が基軸である>という説を裏付けるような題名です。
あっ、吉次は神道とは水信仰の宗教だと発信しております。
詳細は、下記の記事を御覧ください。

「アバター」は映像の美しさ、音楽の素晴らしさで見る人を圧倒しますが、それよりも何よりも、その思想が人の心にグサグサっと刺さるのですよね。

その思想、もうホトンド縄文から続く太古の神道思想なんですよ!

今回は、映画アバターに見られる神道思想を、ご説明申し上げます!

映画を御覧になっていない方でも理解でき、更にネタバレにならんように配慮しつつ述べます!


その① 神聖なる樹木


「アバター」の舞台は、宇宙のどこかにある<パンドラ>という名前の惑星です。この惑星の地下には稀少な鉱物が大量にあるので、人類は地球のエネルギー問題を解決するために<パンドラ>に進出します。

そして、パンドラ原住民<ナヴィ>と接触をはかるために、人の脳神経を接続させたナビのアバターをつくるのです。

この原住民<ナヴィ>は、巨木の洞の中で暮らしています。
まさに|御神木《ごしんぼく》といえる、巨大な木はナビたちの母なる木なのです。
宮崎駿監督の「もののけ姫」でも、巨木は木霊たちの母です。

また、ナビの聖地には藤の花のような光輝く樹木があります。
この樹木とつながると、代々の先祖の魂に触れることができ、また最も神聖な<エイワ>と呼ばれる命の源泉にも接触できるのです。
パンドラ惑星では、植物は大地を張り巡らす根によってネットワークを形成し、自然秩序を維持しています。

神道も樹木をとても神聖視します
御神木はもとより、神社を囲む鎮守森は神域です。聖なる場所なのです。
いや、本来は「聖なる森や山に建物をつくった」のが神社なので、森や山そのものが<神>なのです。

更に神道では、祭祀に|榊《さかき》を用います。
この榊に、和紙の|紙垂《しで》をほどこしたものが|玉串《たまぐし》で、玉串を神に奉げて祈るのです。
ね、これ全部植物なんですよ。

玉串(たまぐし)

山や森の植物が、豊かな生態系を育み土壌をつくり、その大地にしみ込んだ雨が川となり、栄養豊富な水が海に流れ出て、海の生態系を維持しています。
植物が命の循環秩序を維持している。

日本はまさに、パンドラなのです。


その② 巨石信仰!磐座いわくら


さて、非常に美しく独創的なパンドラ世界ですが、中でも圧倒的な迫力とダイナミックさで、私たちを魅了するものが、空中に浮かぶ巨大岩です。

これ磐座いわくらじゃん!

磐座とは、古神道における巨石信仰のことです。
古代の日本人は、巨石は神の顕れであり、また神が降臨する依り代よりしろだと考えました。

日本各地に、岩を崇めた神社があります。
有名どころでは、和歌山県の神倉神社のごとびき岩。

神倉神社

ね、似てるでしょ。

磐座は自然信仰のひとつ。

ナヴィたちは、特に巨石を神とはしておりませんが、命の源である<エイワ>が秩序を保つ世界は、いたるところに神や精霊がいるとする、アニミズムの世界です。

「私はその世界の一部である」というナヴィにとっては、まったく当たり前のことが、人類は理解できないのです。

宮沢賢治が、

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です

「春と修羅」より

と、読んだことと同じですね。

私が生きているという現象は、
命の源エイワに与えれ、樹木がネットワークで生命循環を維持する
パンドラで
生きたり、死んだり、
点いたり、消えたり、する
いのちの明かりのひとつなのです。


その③ 死と再生の物語


映画アバターの主人公は、従軍で傷を負い下半身不随になった傷痍軍人です。名前はジェイク。
ジェイクは、ナヴィのアバターとなり自由に動ける身体を手に入れます。

この時点でジェイクは一度生まれ変わっています。

さて、ジェイクはナヴィと接触し次第にナヴィの世界観、生命観、死生観を受け入れ共感していくのですが、物語は人類とナヴィとの全面対決へと進んでいきます。
そしてエンディングまでに、ジェイクは何度も生まれ変わるのです。

下半身不随の身体→自由に動く身体
科学主義→自然主義
利己主義→利他主義
臆病もの→勇者
人間→ナヴィ

そうなんです。
「アバター」は死と再生の物語なんですね。
一度死んで、再度新しい命として生まれ変わる。
これ、日本の太古から続く死生観です。

古くは縄文時代の貝塚子供の埋葬方法などに見られる、生命循環の思想
古事記における、イザナギノミコトの黄泉がえり。
中世・近世における熊野詣富士講なども、再生の物語です。
現在も富士山登頂を目指す人は沢山いますが、あれ一度死にに行っているのです。
そんなこと自覚して登山する人はいないかもしれませんが、
一度死んで、新しい命となって帰ってくるのが、富士山詣です。

私たちは、「いただきます」と言って食事をします。
これは「命をいただきます」という意味ですね。

食材となった動植物は一度死んで、私の命となって甦っているわけです。


その④ 反撃は洪水でもよかったんじゃない?


映画「アバター」はナヴィと鉱物を求める人類との全面戦争となります。
でも、武器弾薬、戦闘機器に優れた人類とナヴィでは、闘いにすらなりません。

一方的に殺戮されるナヴィ…。

このあたりは、未開の原住民を西洋キリスト教文明が殺戮した歴史を彷彿とさせます。

ヨーロッパでも
南米でも
ハワイでも
オーストラリアでも
アメリカでも
アフリカでも

アニミズム文化の原住民は殺戮され、文化は破壊されました。

西洋文明の破壊を免れ、21世紀の現代でもその文化を残している先進国は日本だけです。
わずかではありますが、神道に残っているのです。

これを大切にしたいんだなぁ、吉次は…。

さて、何故日本だけが西洋文明の魔の手を逃れたのでしょうか?

そう、東のはずれの小っちゃい島国で、
海があったからなんだよねー。

水に守られていたんだよねー。
と、いうのが吉次の解釈です。

だから、パンドラ絶対絶命の危機には大洪水が起こるだろう!と予測しながら映画を見たのですが…。

予想は外れました…。

でもね。
<アバター2>は水の物語だというじゃないですか!

ほらね。
やっぱね。

もう、期待しちゃうもんね。

年末が待ち遠しい吉次でした!


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最後までお読みいただきありがとうございました。

では、さようなら












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