働きたくない
もう植物になりたい。
植物に生まれ変わって、太陽光と水だけで完結できるようになりたい。
こんにちはnoteの民達。生きている生ゴミと申します。
働くのって大変ですよね。
働くの楽しい!
って人も世の中には居るんでしょうか。
にわかには信じがたいです。
私は現在無職でして貯金を崩して社会を拒絶して生きているんですが、その雀の涙の貯金も後わずかになりまして求職活動をしていました。
求職活動といっても正社員の職を求めていた訳ではなくて、社会復帰の練習の為に短期アルバイトを中心に活動していたのですけど、まさに今日有難いことに採用の電話を貰いました。
電話口では、
「ありがとうございます!いつからでも出れるのでそちらの都合に合わせます!」
なんて全部の語尾にエクスクラメーションマークを出しながら、ハキハキ受け答えしたんですけど電話を切ってこうしてnoteを書いたり、ネットをうろうろしたりしていると心が囁いてくるんですよ。
「働きたくないな」
ため息も出ちゃいますよね。
そもそも働いていた頃の思い出がろくなもんじゃない。
初めて働いたのは確か十六歳、神社と寺の合体したような謎の宗教施設で年末年始の巫女さんをでした。
友達がそこの遠い親戚だったので友達に誘われてそのまま面接も特になく働くことになりました。
お守りと破魔矢を売っていたんですが、もう引くぐらい参拝者が来ました。
神社やお寺に行ったときに社務所を観察してみて欲しいんですけど、大抵レジなんてないんです。
大抵値札もないんです。
だから全部の会計が値段暗記&電卓計算なんですよね。
皆さんは初詣に行ったことありますか?
あの人数と巫女さん四、五人が闘うのに武器が電卓なんです。
今でこそ場数を踏んで電卓も味方に出来ますが、商業高校にも通ってない、その辺の十六歳は電卓なんて数回しか使ったことないんですよ。M+もM-も知らないですし、触ったこともないんです。
即ち、ボタン打ち間違えたら死です。
何度も、何度も打ち直して、自分の所だけ長蛇の列です。汗も止まらない、ミスも止まらないです。
思い出した今も心臓がドキドキしてきます。
当時の私は誓いました。
二度とバーコードのない販売員だけはしない、と。
その後しばらく働くことが怖くなって二回目のバイトは十八歳頃でした。スーパーの年末福引きの引き換えをやりました。
買い物金額に応じて三角クジをお客さんに引いてもらって、それを私が開き書いてある番号の景品と引き換える仕事でした。
会計も電卓もいらない仕事です。
簡単な作業です。
ところで、皆さんは年末の買い出しに行ったことがありますか?
そこは初詣で賑わう神社に負けない人だかりです。
さらに皆、凄い額の買い物をするのでクジを引く枚数がエグいんです。
それをさばく人員が私を入れて二人。本気の四面楚歌。
三角クジを一枚でも地面に落とし見失ったら終わりです。
相当追い詰められたのか、私は人生で初めてゾーンに入る経験をしました。
ゾーンに入ると三角クジを開く前から、どのクジが当たりクジなのか閉じ方のミリのズレでわかるので、ハズレクジを全て開いてから当たりクジを開き引き換えの景品を取りに行けるようになり時間が短縮できました。
今考えると世界一無駄な才能開花の瞬間でした。
その後スーパーの長期バイト、個人病院の正社員と私の職務経歴は続くのですが、こちらの方はまだ傷が癒えておらず文章にまとめられない程のダメージを負ったので割愛します。
どの時間を切り取ってみても、ろくな思い出がないです。
働こうと決めても思い出が足を引っ張る。
そんなろくなもんじゃない経験が一日中走馬灯のように浮かんでは消え、吐き出す様にこうして書き連ねてしまいました。
薄々気付いていたのですが、こうして振り返ったり、noteを読んで色んな人を見るに単純に私の能力が低すぎて、てんやわんやしてるだけなのでしょうね。
本当に産まれて来る種族を間違えてしまった。
今回のバイトは今年の終わりまでなので、取り敢えずは逃げ出さない事を第一目標に頑張ろうと思います。