想いとありたい姿
とある書道家に出会った。想いとありたい姿を聞いて、その人の名前を筆に乗せて書く仕事をしているのだとか。やわらかい雰囲気の人になりたければやわらかい字に、凛とした人になりたければ凛とした字に仕上げて、名前をより自分らしいものにしてくれるのだろう。
素敵だよね。
「私も書いてほしいなぁ」と言いたかった。だけど、その場で想いを言葉にできる自信がなくて、憚ってしまった。今思えば、お願いしてみればよかったな。
それから、自分の想いとありたい姿について、考えている。
私には誰かを癒したいという想いがあるけれど、それだけでは何かが足りない気もする。私はもう少し、野心的だし挑戦的だ。
私がこの世界に対して、最も絶望を感じる瞬間がある。それは、自分の人生を諦めている人に出会ったとき。素敵なあなたなのだから、もっと主役として輝いてほしい、と心から願う。
今まで平凡に生きてきたし、これからも平凡でいいと思っている。だけど、コアの部分ではそう思っていない。置き去りにしてきた自分を持っている人たち。
そういう人に対して、平凡を地で行く私だからこそできることがあると思う。どんな立場に置かれていても、自分の人生を諦めず、前を向いて突き進む平凡な私の姿を届けられたら。狭いところにいるのが当たり前になっている人にも、自分も頑張っていいんだと勇気を持ってもらえるのではないか。高慢かもしれないけど、そんなパラダイムシフトを起こせる人になりたい。泥にまみれて格好悪くても、目の輝きを失わない。そんな人でありたい。
頑張ることをもっと許される世の中であってほしい。それは他人に対しても、自分に対しても。自分の人生に集中できる人が増えてほしい。それが私の想い。
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