「書く」ことが心に及ぼすいいこと
今日は、私がサービス開発に携わっていたアプリの宣伝も兼ねて、「書く」ということが心に及ぼすいいことについて書いていこうと思います。
みんなの生きづらさ
個人的な話ですが、社会人になってから特に、自分や周りの生きづらさに触れる機会が増えました。心を病んでいたり、心が疲弊していたり。最近はメンタル疾患で休職したことがあるという話も珍しくないように思います。
理由は主に仕事に関すること。とりわけ私のような若手にとって、社会人になることは大きく生活が変わる節目です。社会人になることは、今までに類を見ない大きな環境の変化です。また、異動があったり立場が変わったり、ライフイベントを経験したり、と新しい環境の変化で体や心に不調をきたすことは多いと思います。新しい環境に適応するのはパワーが必要ですし、自分に合わない・慣れない環境だと、ただただ自分の心をすり減らしてしまうだけになることはあります。巨大な組織である会社や目の前の仕事に関することは変えることが基本的には難しい。
そんな時に私は、環境を変えられなくとも、どう自分がうまく対処できるだろうか、どう自分がより前向きに生きられるだろうか、という問いを持つようになりました。その一つの解として、私自身がとっていた手段が「書く」ということです。
生きづらさを解消するために「書く」
具体的には人には見せられない秘密のノートに、ただひたすらに憤ったこと・悲しかったこと・感動したこと・学んだこと・成功したことなどを書き連ねるだけ。(サムネイル画像の通り、RollBahnのノートがもう14冊目!)
・憤りリストは、なぜ憤ったのかを言語化し、どうやったらその憤り改善できるか考える種にしました。
・悲しかったことリストは、自分の仕事における価値観を浮き彫りにするのに役立ちました。
・感動したことリストは、他者の素敵な仕事ぶりがリストアップされているので、自分も真似て仕事をしよう!という学びにしました。
・学んだことリストは、忘却と戦うために日々見返して自分の頭と心に染み込ませました。
・成功体験リストは、自分の自信がなくなった時に見返して自分で自分の自信を取り戻すきっかけにしました。
フォーマットはなんでも良いですが、書くことで頭にあることをはき出して、ひたすらにぐるぐる考えてしまう状況から抜け出せたし、なんか憤るというネガティブな状況を言語化して適切に対処する道を見つけられたし、1週間後には忘れてしまうことを何年も保存することができました。自分と向き合う手段の一つとして「書く・記録する」可能性を感じています。心の問題を外側から捉えられるようにすることを「外在化」と言いますが、書くことは外在化の手段の一つです。モヤモヤ解決の第一歩。
ただ、今や「書く」という手段は様々なもので代替できると思っています。ほとんど、文字を打つことと書くことは等しいことにもなっていますし。
毎日の「気づき」を増やす心のセルフケア・アプリを開発しました
そこで、「忙しい毎日でほんの数分でも、手軽に手元のiPhoneで記録することを通して、自分と向き合う機会を提供できないだろうか」「自分と向き合うことを通して目の前の難しい状況を乗り越えるお手伝いができないだろうか」という思いを込めて「Awarefy(アウェアファイ)」というアプリの開発に携わりました。Hakali社で開発したアプリです。
すでに書く習慣がある人もない人も、Awarefyを使って気軽に簡単に自分と向き合うことができたらいいなと思っています。
このアプリに自分の心や体の状態を記録することで、今まで見えなかったものが見えるようになります。従来のメモやSNSでは実現できなかった、データの蓄積やグラフやレポートとして可視化されるところがAwarefyの強みです。
Awarefyは認知行動療法やACTといった心理療法を参考にしていたり、早稲田大学熊野宏昭研究所との共同研究をしていたり、Hakali社独自の指標を研究していたり、、、と、アカデミックな視点を盛り込んだアプリになっています。
今後も信頼のおけるアプリ・価値のあるアプリになっていくよう機能追加やUIUX改善に邁進していきますので、ぜひ読んでいただいている方に使っていただき、いろいろな意見やフィードバックをいただけるたら嬉しいです。
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