FACTを見たい。カーボンニュートラルの裏側。別の環境破壊を招く。
カーボンニュートラル。
CO2排出削減。それ自体はとてもいい。
どんどん暑くなる日本の夏。雪のないスキー場。
どげんかせんといかん。
でも、時にお金の匂いがして、結局「人間のご都合」主体で、結果的に環境には良くないよね、と思っていたりします。
1 EV化
自動車からの排気CO2を減らすためにEV化を推進。
でも、ちょっと待って。
トヨタの社長も主張していましたが、少なくとも日本は火力発電の国。
これを解決しないと、電気=火力で走る車など、本末転倒。
また、EVモーター磁石に使われるコバルト(サマコバ磁石などに)は、コンゴ共和国産が殆ど。
地勢リスクも大きく、石油のように各地分散していたエネルギーとは異なることにも注意を向けるべきだと思う。
ロシア危機以上になるかもしれない。
2 太陽光電池
最近近くの空き地に太陽光電池が並ぶようになった。
自然エネルギーの一番名刺ともいわれる太陽光電池。
これ自体はOKですが、これを設置するために、森林を伐採するのは本末転倒ですね。
森林はただ緑なだけでなく根っこによる治水や土の保持もありますが、これがなくなると、地滑り等も起こしやすくなります。
また、2040年に太陽光パネルの廃棄問題が発生するといわれています。
3 バイオエタノール
CO2吸収した植物で、燃料を作れば、LCA的にゼロでしょう、というバイオエタノール。
しかし、これも太陽光パネルと同様に、森林伐採して農地転用するなら本末転倒です。
結局、植物植えるからいいのでは?と思うかもしれませんが、
人間同様、植物も「多様性」って重要です。
病気になったとき、全滅してしまいますし、そもそも調和の取れていた生態系のサイクルに異変が起きると、必ず何かしらの綻びがでます。
更に、バイオエタノールを精製するのに、大量の電気が使われているならこれもいかがなものかと思います。
また、可食植物で作らないように制限はされているようですが、トウモロコシやサトウキビ。農家はいつだって高収益の方にたなびくはずです。
農家が収益性の高いエネルギー向けへ転換した場合、食糧危機を招く可能性があります。
勿論、サトウキビの搾りかすや、規格外小麦などの廃棄していたものを使用してのエタノール取り出しや発電は大いに歓迎されると思っています。
4 代替肉
牛さんのゲップはCO2よりさらに高い影響を及ぼす温室効果ガスであるメタンを発生させます。
ですので、今、ベジタリアンだけでなく環境意識ということから代替肉=大豆肉、がだいぶ流行りになってきました。
この大豆肉もバイオエタノール然り。
マッキンゼーの試算によると、大豆たんぱく質の需要が26年までに10%増えた場合、ブラジルでの大豆輸出量を65%増やす必要があり、さらなるアマゾンの森林破壊につながるという。
5 まとめ
結局、人間、生きて必要以上に「餌」を食べて、必要以上に外敵から身を守る以上、地球の環境破壊は巡り巡り続けるのだろうな、と思います。
全員がミニマリストに価値を見出す。
或いは人口削減させる。
それしか道はないのかもしれません。