ワインストーリー🍷
皆さん、こんにちは!
ナイスチャレンジひがです💛
今回は、ワインストーリーをお届けしたいと思います。
この記事で、ワインをより楽しめると嬉しいです💛
ワインと古代文明
ワインの発祥は不明とされており、紀元前3500年頃、チグリス川(南)・ユーフラテス川(北)の間の土地(現イラク)で起こった、世界最古の文明であるメソポタミア文明あたりからワインの存在があったのではとか、グルジア辺りで始まったのではなど諸説あると言われている。
古代メソポタミア文明:メソポタミアに生まれた複数の文明を総称する呼び名で、世界最古の文明であるとされてきた。文明初期の中心となったのは民族系統が不明のシュメール人である。
メソポタミア文明発祥地域
確かなものは、紀元前5000年の遺跡から、石臼や壺が発見されており、ブドウ酒を飲んでいた痕跡が確認されている。
ワインについて絵で描かれたのが、紀元前3000年のエジプト文明で行われていた、ブドウの収穫、圧搾、飲酒についての様子がピラミッドの壁画に描かれている。
エジプトの壁画
なんと、ギリシャ神話の全知全能の神ゼウスを含む12神の中には、ブドウ酒の神が含まれている。
また、ギリシャ時代の頃から、大量生産を行うようになっていったとされる。
ブドウ酒の神:ディオニューソス(別名:バッカス、バックス)
ワインとローマ帝国
ワインがヨーロッパ全土に普及するきっかけとなったのは、ローマ帝国とされる。
ローマ帝国の英雄ガイウス・ユリウス・カエサル(シーザー)がヨーロッパへ侵攻し、ローマ帝国により支配されたフランスのブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方などの、痩せた土地でも栽培可能な、ブドウを埋めワインの製造方法を伝えていった事で、ワインが普及していくきっかけとなった。
ガイウス・ユリウス・カエサル
(紀元前100年 - 紀元前44年3月15日)
ガイウス・ユリウス・カエサル:共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」、「来た、見た、勝った」 、「ブルータス、お前もか 」などの特徴的な引用句でも知られる。また彼が布告し彼の名が冠された(ユリウス暦)は、紀元前45年から1582年まで1600年間以上に渡り欧州のほぼ全域で使用され続けた。
ワインとキリスト教
ワインを特別な酒と押し上げたのが、ローマ帝国で国教となっていた「キリスト教」であった。
キリスト教の新約聖書の中に、「ワインは私の血である」とキリストの言葉として記載されており、「聖なる酒」に認定された。
キリスト教では、ワインはキリストの血と考えられていることから、ミサや祭儀においても使われる。
これは「新約聖書」の中の最後の晩餐のシーンが元になっている。食事がすみ、イエスはワインの杯を手にし、弟子たちに話したシーンである。
「これを受けて飲みなさい。これは私の血の杯、あなた方と多くの人のために流されて罪の赦しとなる新しい永遠の契約の血である。これを私の記念として行いなさい」
ワインはキリストの血、また、パンはキリストの肉体ということになり、これを「聖餐論」と呼ぶ。この場合、パンとワインは「聖体」と呼ばれる。
最後の晩餐(制作1495年―1498年)
レオナルド・ダ・ヴィンチ作
『最後の晩餐』(さいごのばんさん):キリスト教の新約聖書のうちマタイによる福音書第26章や、ヨハネによる福音書第13章等に記されているイエス・キリストと12使徒による最後の晩餐を題材としたもので、「12使徒の中の一人が私を裏切る」とキリストが予言した時の情景が描かれている。
つまり、ローマ帝国のヨーロッパへの覇権拡大、そのローマ帝国がキリスト教を国教化したことで、ヨーロッパ中にキリスト教を布教することとなり、キリスト教で重宝されていたワインが広まる事となった。
シャンパン
16世紀ごろ、泡立つワイン「シャンパン」が登場し、そのシャンパンは、当時教会の大きな収益源であった。
諸説あるが、シャンパンを発見したのは、ある修道士だと言われている。
16世紀当時、ワイン製造中に、ドン・ペリニヨン、通称ドンペリが生まれたとされている。
ドンペリの製造方法を発見した修道士が、ベネディクト会の修道士「ドン・ピエール・ペリニョン」その人だといわれている。
彼の名にちなんでドン・ペリニヨンの銘柄名は名付けられた。
その修道士が、発酵中のワインを瓶詰めして、ミスにより放置し過ぎて、発酵させ過ぎてしまい、偶然シャンパンができたという。
しかし、その発酵中の、冬の間は発酵が進まず、春を迎え2次発酵が進んだことで、奇跡的に美味しいシャンパンが生まれたとされている。
シャンパンの始まりでもある「ドン・ペリニヨン」は、特別な銘柄でキリスト教会の収益源であったのである。
世界最高峰のシャンパン「ドン・ペリニヨン」
修道士「ドン・ピエール・ペリニョン」
(1638年 - 1715年9月24日)
ドン・ピエール・ペリニョン:ベネディクト会の修道士。フランス北東部のシャンパーニュ地方生まれで、発泡ワインのシャンパン完成に生涯を捧げた。盲目であったと伝えられる。所属していたオーヴィレール修道院は現在、ドン・ペリニヨンの貯蔵所を兼ねる。
18世紀 フランス王侯貴族
それまでワインは、樽からドバドバ盃についで飲んでいた。
コルク栓が発明されたことで、ワインが個人で保存できるようになり、価値が高騰し、王侯貴族の貯蔵できる財産=投資対象へと変貌した。
コルク栓
ローマ時代にヨーロッパへ一斉に広まったワイン。現在のガラス製の「瓶」の形状で流通するようになったのは、実は最近のことで、長い間、ワインは陶器製の「甕(かめ)」で保管されていた。
密閉性の低い甕で保管されたワインは酸化が早く、ワインを寝かすという発想なかった。そんなワイン文化を決定的に変えたのが、コルク栓の発明。正確にはガラス瓶とコルク栓、両方の発明があってこそ、現在のワインのスタイルが確立された。
コルクをワインの栓として初めて利用したのもイベリア半島の人たちであった。イベリア半島の巡礼者たちが水筒の栓としてコルク材を利用していたのを見て、かのドン・ペリニョンはシャンパンの栓としてコルクを採用した。
追って産業革命が起こると、ワインを生産できないワイン消費大国のオランダやイギリスが運搬に便利な瓶を開発し、コルク栓も併せて一気に普及した。
ナポレオン三世
19世紀のフランスでは、ワインは王侯貴族の中で特別な飲み物になっていた。
その中で、現在のようにフランスと言えばワインというイメージを決定する枠組みが作られた。
「ワインの格付け」である。
ナポレオン三世は、1855年のパリ万博において、フランスのボルドー地域のシャトー(生産者)に対して、格付けを行いランキングすると命じた。
その辺りから、現在のフランス=ワインのイメージが構築された。
フランスの王侯貴族は、財産としてワインを保存しているため、格付けによりクオリティーをとにかくシャトー(生産者)に求めて、ワインの価値を追及。
格付けの基準に当てはまれば、そのワインは投資対象になっていき、価格=価値が高騰していった。
その格付けは、AOC法(原産地統制呼称制度)の法律で統制を図り、基準に準する品種はビンのラベルに認定の表示を認めた。
その法律には、土地の良さを最大限に活かす為、雨以外の水を撒く、土地の状態に手を加える事も規制が掛けられている。
そのため年によって、良し悪しが変化し希少価値がより高まるのである。
それだけの、統制を図った事で、王族や投資家の信頼度は上がり、投資対象としての魅力が上昇。
イタリアも格付けの基準はあるが、フランスに比べ、基準はゆるいため、庶民に親しまれ、ジャンクフードなどとも合わせられるポップでカジュアルな印象である。
フランス=貴族向け イタリア=庶民向け
という印象が出来上がった。
ナポレオン3世
(1808年4月20日 - 1873年1月9日)
フランス第二共和政の大統領(在任:1848年 - 1852年)、フランス第二帝政の皇帝(在位:1852年 - 1870年)
パリ万博:1852年に皇帝となったナポレオン3世の統治下で開催。この第1回パリ万国博覧会は当時のフランスで一大イベントであった。1851年のロンドン万国博覧会を追って、さらにはロンドンの水晶宮を上回るべく産業宮が建設された。第1回パリ万博の産業・芸術展示品は前回のロンドンの展示品に勝るものであったとされている。
会期中の来場者は516万2330人で、そのうち約420万人が産業品展示会場に入場し、約90万人が芸術展示 会場に入場した。開催に要した費用が約500万ドルだったのに対し、利益は支出のわずか1割ほどであった。会場の広さは16ヘクタールで、34ヶ国が参加した。この万国博覧会から公式にボルドーワインの格付けが始まった。
AOC(法原産地統制呼称制度):Appellation d'Origine Contrôlée (アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)の略で、日本語では原産地統制名称などと訳される。 フランスの優れた農産物や酪農品などを、国が保証するために与える認証のことで、A.O.C.に認定されるものは、ワインの他にブランデーやラム酒、チーズやバター、生クリーム、野菜、果物、油、家禽(家畜として飼育される鳥)などがある。
日本では、A.O.C.に認定されたワインを“A.O.C.ワイン”または“A.O.C.+アペラシオン※1(例:A.O.C.ボルドー、A.O.C.ブルゴーニュ)”などと呼ぶが、これは、フランスの法律によって定められたワインの品質分類のうち「地理的表示があるワイン※2」に分類され、I.N.A.O.(Institut National de l'Origine et de la Qualité / 国立原産地・品質研究所)という国の機関が管轄している。 ※1 アペラシオンとは、主にフランスのワイン産地を示す呼称。
旧世界 OLD WORLD
旧世界ワインとはフランスやイタリアなどのヨーロッパのワインのことを指して使われる言葉。
ヨーロッパにおけるワイン生産の歴史は紀元前にまでさかのぼり、歴史の古さから「旧世界」といわれる。
旧世界に対して新世界(ニューワールド)という言葉がある。
旧世界ワインの特長のひとつに、新世界ワインに比べ、ブレンドワインが多いというものがある。
ブレンドワインで特に有名なのがフランスワインの銘醸地、ボルドーワイン。複数のブドウ品種をブレンドしてひとつのワインに仕上げる「アッサンブラージュ」という技法が使われてる。
旧世界と新世界の産地の違いだけでなく、ワインの造り方にも違いがある。
新世界 NEW WORLD
ワイン生産の歴史が新しい生産国が「新世界(ニューワールド)」と呼ばれる。
新世界のワイン産地国としては、アメリカ、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、南アフリカ、カナダ、そして日本があります。
新世界ワインには、旧世界のワインと比べて価格が比較的安いものが多い特長がある。
また、果実味が豊かで香りや味わいがしっかりしているワインが多く、アルコール度数がやや高いことも新世界ワインの特長である。
2015年には初めてチリ産のワインの輸入量がフランスのワインの輸入量を抜き日本国内市場トップになった。
OLD WORLD 代表国フランスのワイン
①ボルドー地方:
ワインレッドの事をボルドーというほどワインの生産地として有名なフランスの西南方面に位置する土地。
ボルドーでは、シャトー(醸造所)メインに格付けをした。シャトーは城という意味であり、広大な土地に巨大な建物を要する。
また、ボルドーは戦争時に王侯貴族のために、シャトーを保護してきた。
格付けの中で1等級のシャトーは、「ラフィット・ロスチャイルド」というシャトーラフィット・ロスチャイルドである。
ちなみに、名前の前には、シャトーが付く。
そう、ユダヤ人の銀行家財閥である、あのロスチャイルド家だ。
他に、シャトーマルゴー、シャトーラトゥール、シャトーオーブリオンがあり、シャトーラフィット・ロスチャイルドを含めた4シャトーが4大シャトーであり、他のワインとは格が違い高額である。
ラフィット・ロスチャイルド:シャトー・ラフィット・ロートシルトは、メドック地区ポーイヤック村にある著名なボルドーワインのシャトーの名称、および同シャトーが生産する赤ワインの銘柄の名称。現在メドックに4つある第1級格付けワインの中で、シャトー・ラフィット・ロートシルトはしばしばその筆頭に挙げられる。
「ロートシルト」の名は「ロスチャイルド」のドイツ語風の読みであり、フランス語での発音は異なる。日本ソムリエ協会では「ロッチルド」もしくは「ロートシルト」とルビを振っている。他に「ロスシルド」などと表記されることもある。ただしシャトー・ラフィット・ロートシルトの運営主体であるDBR社では「ロートシルト」という日本語表記を採用している。なお、シャトー・ムートン・ロートシルトはロスチャイルド家の別の系統の一族が所有している。
②ブルゴーニュ地方:
こちらもワインの生産地として有名なフランスの中央東より方面に位置する土地。
ブルゴーニュは、ボルドーと違い、各畑に格付けしている。
ブルゴーニュでは、修道院や教会が保持していた大きな畑を、小分けにして、農民に売り渡す時期があった。
小分けに分かれたそれぞれの畑に、格付けをしたのが、ブルゴーニュである。
有名なワインが「ロマネコンティ」である。
日本では、ある時期になるとボジョレーヌーボーの解禁の広告が騒がしくなるが、そのボジョレーヌーボーとは、何なのか?
ブルゴーニュの中に、ボジョレーという地区があり、新しいを意味するヌーボーと命名された、ボジョレー地区の新しいワインという酒なのである。
実は、ボジョレーヌーボーで騒いでるのは、日本だけである。
バブル時代、ボジョレーヌーボーを祝うというものが、はやり、そこから、現在のある時期になると、解禁で祝うという流れになっているのである。
ボジョレー地区のヌーボーが時差の関係で、フランスより日本に出回るのがのが早く、広告戦略でPRして日本で流行らせたのが現在の流れの源流のようだ。
ロマネコンティ:畑
ロマネコンティ:ロマネ・コンティ(仏: Romanée-conti)とは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC)社が単独所有するフランスのブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏、コート=ドール県・ヴォーヌ=ロマネ村に在る、約1.8ヘクタールのアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(ヴォーヌ=ロマネAOC)におけるグラン・クリュ(特級格付け)のピノ・ノワール種のブドウ畑。または、その葡萄園から生産するブドウから造ったブルゴーニュワインである
ボジョレーヌーボー広告
③シャンパーニュ地方:
フランスの北東部方面に位置する土地。
上記で記載したシャンパンの発祥地域で名産地である。
実は、シャンパンとスパークリングワインの違いが生産地と関係する。
シャンパーニュ地方で生産された二次発酵で、しゅわしゅわしたワインだけがシャンパンという事が出来る。
それ以外で生産されたしゅわしゅわワインをスパークリングワインという。
このシャンパンというブランドの商標へのこだわりは、とてつもない。
例えば、日本のロックバンドの[Alexandros]は、元々別のバンド名であった。
その名も[Champagne]であった。
バンド名であっても、商標に触れているということで、変更を迫られ、変更に至った。
とてつもないこだわりを持っている、シャンパンブランド。その畑と生産手法を買い取った企業が、Moët & Chandonである。
Moët & Chandonは、ドンペリニヨンも買収し、そのMoët & Chandonを買収したのが、Louis Vuittonである。
Louis Vuittonは、Hennessyという酒のブランドとMoët & Chandonを買収し、現在の企業名は、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)となっている。
ことのように、大企業なども食いつきたくなるようなブランドが、ドン・ペリニヨンというシャンパンブランドなのである。
LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン
フランス・パリを本拠地とするコングロマリットである。ユーロネクスト・パリ上場企業。世界最大のファッション業界大手企業体とされる。同様の企業体として、ケリング(旧名:PPR)、リシュモンなどが挙げられる。
④アルザス地方:
フランスの中央東部方面のドイツとの国境沿いに位置する土地。
世界大戦でドイツとフランスが長きにわたり争い合ってきた
それは、ドイツとフランスの国境沿いに鉄が多く取れる地方があるからだ。
その場所が「アルザス=ロレーヌ地方」なのである。
争いを収めるために共同管理するということになり、ECが始まり、後のEUに至る。
ヨーロッパの火種ともいえる重要拠点といえる場所なのだ。
さらに、鉄のみならず「ぶどう」にも適した場所で、リースリングというぶどうの品種を育てている
リースリングは、ドイツの品種であり、フランスではアルザス地方でのみ生産している希少価値の高い場所なのである。
アルザス=ロレーヌ地方
⑤プロバンス地方:
フランスの南部方面に位置する土地。
プロバンス地方では、ピンク色で見た目もカワイイ、ロゼワインを生産している。
このロゼワインは、3種類の生産方法がある。
1つ目は、ぶどうの皮をむきワインを作る方法。
2つ目は、いいころ合いで皮を抜き取る方法。
3つ目は、黒ぶどうと白ぶどうを配合して作る方法。
この3つの生産方法がある。
ロゼワインは、元々、白や赤のワインに比べ、邪道として扱われていたが、アメリカのセレブの間で見た目がピンクでおしゃれという事で、ロゼレボリューションというロゼワインムーブメントが起き、クリスマスやバレンタインなどで好んで飲まれるようになっている。
ブラットピットやアンジェリーナジョリー元夫妻などもミラバヴァル・ロゼというロゼワインをプロデュースしている。
そのロゼワイン=プロバンス地方なのである。
ミラバヴァル・ロゼ
「世界No.1ロゼ」という栄誉に輝いた、世界的セレブが手掛けるワイン。プロヴァンス地方の中心にある古い村、コランスのブドウを用いたワイン造りをしている。話題性溢れる美しいこちらのミラヴァルは、華やかなパーティはもちろん、人の集まる場に1本あるだけで、そのひとときを上質に演出してくれる逸品。ブイヤベースやポークソテーのプロヴァンス風、トマトやハーブをたっぷり使ったお料理はもちろんのこと、和食との相性も抜群。
ボトルの種類:
ワインが入っているボトルには、角ばったボルドー形となで肩形のブルゴーニュ形は、見た目が全然違うが、実は、そのデザインの違いにはワインの個性に合わせた機能性の役割がある。
角ばったボルドー形は、長期熟成したワインを保存するのに適している。長期熟成する事で、渋みなどの成分のかすなどが発生する。
そのワインをグラスに注ぐ際に角ばった部分に引っかけてグラスにいかないように注ぐのである。
ブルゴーニュ地方のワインは長期熟成ではないワインが多いので、なで肩形のボトルなのだ。
ぶどうの品種
赤ワイン
・カベルネ・ソーヴィニヨン
味わい:渋さと酸味のバランスがよく、力強く濃厚で"赤ワインらしい"味わい。
香り:カシス、プラム、ブルーベリー、チョコレートなど。
ポイント :「ガツンと濃厚な赤ワインを飲みたい」という期待を裏切らない。どっしりとした味わいはまさに赤ワイン界の王様。
合う料理:しっかりとした渋味が特徴であり、牛肉との相性がバツグン。さらに牛肉の中でも脂身の少ない赤身で食べごたえのあるステーキなどを合わせるといい。
・ピノ・ノワール
味わい:渋みが少なく酸味がほどよい、軽くエレガントな味わい。
香り:ラズベリー、イチゴ、チェリーなど、赤い果実系のチャーミングな香り。
ポイント:「穏やかな赤ワインが飲みたい」ときにぴったり。ベリー系のやさしい酸味が広がり、お疲れモードからパワーチャージ!
合う料理:渋味が少なく程よい酸味のピノ・ノワールには、甘酸っぱいソースの料理や甘さ控えめのスイーツおつまみなど軽めの料理との相性が良い。
・メルロー
味わい:やわらかくて丸みを帯びたふくよかな味わい。
香り:プラム、ブルーベリー、チョコレートなど。
ポイント:「ロマンチックな気分になりたい」ときにおすすめ。上質なシルクをまとったような滑らかな舌ざわりに思わずうっとり。
合う料理:まるみのある、ふくよかな味わいのメルローには、まろやかな味付けの肉料理、中でもミートボールやハンバーグなど柔らかく仕上げた料理が好相性。
白ワイン
・シャルドネ
味わい:キリリと切れ味のある芳醇で豊かな味わい。
香り:寒い地域はレモンやライム、温暖な地域ではトロピカルフルーツにナッツやバターの香りも。
ポイント:「アゲアゲの楽しい気分になりたい」ときにぴったり。芳醇でコクのある味わいがリッチな気分に誘ってくれます♪
合う料理:産地によっていろんなキャラクターをもつシャルドネは、ワインの個性に料理を合わせると良い。味わいに豊かさを感じるから旨みやコクを感じる料理が比較的合わせやすい。
・ソーヴィニヨン・ブラン
味わい:爽やかな酸味とグレープフルーツのようなほろ苦い味わい。
香り:柑橘系の香りにハーブや青草のニュアンスをプラス。
ポイント:「気分をリフレッシュしたい」ときにぴったり。ハーブのようなアロマが心地よく広がる。
合う料理:爽やかな酸味と繊細で上品な味わいのソーヴィニヨン・ブランには、さっぱりとしたシーフードなどがよく合う。柑橘やハーブを添えればさらに相性バツグン。
・リースリング
味わい:生き生きとした上品な酸味で凝縮感のある味わい。
香り:白い花や洋ナシ、ハチミツなど華やかでほんのり甘い香り。
ポイント:「やさしい気持ちになりたい」ときにおすすめ。透明感がありつつ深い味わい、甘い香りに心が満たされます。
合う料理:辛口と甘口で相性の良い料理も変るのがリースリング。辛口のリースリングにはソーセージやベーコンなどの香りのある豚肉料理が合う。甘口には甘酸っぱいデザートなどがおすすめ。
ワインをオーダーする際には、何年の、どこのシャトーの、どのぶどう品種という風に注文する事が望ましい。
NEW WORLD 代表国アメリカのワイン
上記で、フランスワイン=貴族向けという格付けの内容を記載したが、そこに割って入ってきたのが、NEW WORLD アメリカである。
アメリカワインの最大の特徴はルール無用というところで、フランスワインとの最大の違いである。
フランスでは格付けのため生産方法に規制をかけ、水をかけるなどの手を加えることを禁止しているが、アメリカは規制がない。
アメリカは世界第4位のワインの生産量であり、そのうち西海岸のカリフォルニア州で90%を生産している。
元々は、大航海時代にヨーロッパからの人々(ピルグリムファーザーズ)が、アメリカ大陸の東海岸に上陸した。
東海岸から西へ進み、1848年~1855年ごろにゴールドラッシュが起き、そのゴールドラッシュとワインの生産の関りが深い。
ゴールドラッシュに訪れたなかで、金を掘り当てなれなかった人たちの中で、食つなぐために西海岸でヨーロッパから持ち込んだワインを育てる事になり、気候もぶどうと相性が良く生産に成功し、西海岸にワインを根付かせる結果になったのだ。
その後、1920年~1933年に禁酒法が制定され、裏社会でマフィアにより酒の密輸が横行した。結果、治安が悪くなった為、禁酒法は13年で解除された。
その間、ぶどう農園はぶどうジャムを生成したりしながら、キリスト教会に守ってもらっていた。
さらに、第2次世界にアメリカが勝利し、繁栄を迎え世界の覇権を握るようになると、カリフォルニアのワイン生産に大量の資金を投入し、水の調整で品質のいいワインをどんどん生産するようになった。
パリの審判
カリフォルニアワインを下に見ていた、フランスを中心とした世界中の人々に衝撃的な出来事が起きた!
それが「パリの審判」である。
4,000年とも言われる世界のワイン史の中で、「産業革命」に匹敵するほどの大事件が1976年の「パリの審判」である。
44年前、銀河系の人が「ワインはフランス、フランスはワイン」と考え、フランスでしか高級・高品質ワインはできないと信じていた。
無名のカリフォルニアのワインがフランスの一流どころを撃破し、フランス以外でも高品質ワインができることを世界中に知らしめたのが1976年5月24日のパリでの試飲会、通称、「パリの審判」なのである。
試飲会の状況
審査員は全員フランス人で、4大シャトーのワインがそろい踏みし、その中にカリフォルニアワインがある状況であった。
フランス人審査員は目隠しした状態で、ブラインドでテイスティングを行った。
カリフォルニアワインの完全アウェイな状況に前評判は、完全にフランスワインの勝利を誰もが疑わなかった。
結果は、、、、、、
1位カリフォルニアワイン⁉
2位~4位フランスワイン
という衝撃的な結果が出てしまった。
フランスワインの価値を疑わなかったメディアはほぼ来ておらず、アメリカのTIME誌のみ来ており、アメリカワインの勝利という衝撃的なニュースが世界中に駆け巡った。
結果に対して、フランス側は「フランスワインは熟成を売りにしており、30年後にもう一度試飲会すれば、フランスワインの勝利という結果になる」と主張した。
その後2006年フランスワインのリベンジマッチであるパリの審判30周年記念試飲会が開催され、
結果は、、、、、、
1位カリフォルニアワイン⁉
2位~4位フランスワイン
という結果となった。
フランスワインの品質はもちろん高いが、アメリカのカリフォルニアワインも品質が高いという事が改めて証明された。
その後、フランスの4大シャトーであるシャトー・ムートン・ロスチャイルドは、アメリカのカリフォルニアワイン界の重鎮、ロバート・モンダヴィ氏とタッグを組み夢のワインを生み出した。
それが「オーパスワン」である。
老舗のフランスシャトーと新興勢力のアメリカワイナリーが手を組みワインのイノベーションが起きた。
ワイン試飲会の様子
オーパスワン
新興ワイン
ワイン生産の技術開発が進んでいる。
アメリカのカリフォルニアのナパバレーが特にワイン生産に適しているとされており、土地の価格が上昇し、ナパバレーへの新規参入が難しい。
フランスのボルドーやアメリカのナパバレーと似た気候を探し始め、新たに見つけた土地で作ったワインは、老舗ワインの半額で販売された。
中国などでは、LVMHが参入し中国産ワインを生産し、アオユンにより高額で落札された。
以前のイギリスでは、気候的にワインの生産が困難であったが、地球温暖化により気候変動が起き、イギリス南部でワイン生産が可能になり、ワイン生産の資金が投入されている。
日本のワインは、日本食に合うように生産されていたが、味が薄く、香りがしないと酷評されていた。
さらに法律基準が曖昧であったが、2018年法が改正され、基準が厳しくなった。現在、山梨の甲州ワインの品質が少しづつ上昇しており、海外のワインに追いつくかもしれない。
パーカーポイント
ワインの品質を見極めるために知っておきたい事が「パーカーポイント」である。
これは、世界で最も影響力のあるロバート・パーカーというアメリカのワイン評論家が定めたものである。
パーカー氏が評価する味のポイントがある。
①甘味:甘口、辛口 ワイン生成時、ぶどうの糖分を発酵させアルコールに変化させていく。糖分をほぼアルコールにしたものは辛口となる。
②アルコール度数③酸味④タンニン(渋み):料理との相性で決めると良い項目
⑤ボディ:感触や重厚感 フルボディ 濃くて強いアルコール度数も高く感じる、ミディアムボディ、ライトボディ さらっとして色も薄く軽い
点数
基礎点50点。味わい20点満点、香り15点満点、熟成の見込みなど全体的な質10点満点、色などの外観5点満点
最高点は100点。
完全ではないものの、銘柄を伏せて点数が付けられている点が革新的。
始めは、知人に知らせていた、評価が徐々に認められ、アメリカからヨーロッパに知れ渡り、後にパーカーポイントが発表されると、ワインの価格に影響するまでに至った。
そのため、パーカー氏がポイントを発表した後、各シャトーがワインの価格を決めるという状況になっている。
現在、パーカーポイントはネットで確認することが出来、ワインを購入する際にチェックしてみるとよりワインを楽しめるのではないだろうか。
ロバート・M・パーカー・Jr.
(1947年7月23日 - )
アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア生まれのワイン評論家。世界で最も影響力のあるワイン評論家。
パーカーポイント(PP)と呼ばれるワインの100点満点の採点で知られ、ワインの価格に囚われない評価姿勢で支持を集める。あくまで嗜好品であるワインが、PPの採点によりあたかも絶対的評価が存在するかのような誤解を世間に広めてしまったことに付いては批判も多い。
SWAG(スワッグ)
ワインは投資対象であり、SWAGに含まれる。
Silver:シルバー
Wine:ワイン
Art:アート
Gold:ゴールド
投資対象になりうるものとして、金銀、アートと同様に取り扱われ、投資対象として非常に優秀なのだ。
その為、ワインの名前と生産年度を見て、取引が出来るのだ。
偽造ワイン
2001年あたりにアジア系アメリカ人のルディーという人物が、高級ワインの落札会場に現れ、落札し始めた。
2004年あたりに派手に落札するようになり、業界でワイン好きのルディーと評判になっていった。
BYOB(Bring Your Own Bottle)という、ワインを各自持ち寄り楽しむワイン好きの会があり、そこにルディーも現れ、高級ワインを提供した。
そんなルディーの評判は富豪なのだろうと噂され始めていた。
そこで、ワイン好きの印象が強いルディーが買う側から、売る側へ回った。
ワイン好きで信用が高いルディーのワインを皆がこぞって落札していった。
2008年ころから徐々にルディーのワインの偽造疑惑が流れ始める。実際オークションでも偽物と指摘されることが続き、落札者の中からも偽物が現れ始めた。
2012年、FBIがルディーの自宅に突入⁉
自分で色々なブランドワインをラベルを含め、自宅で偽造していたことが発覚した!
その偽造ワインで120億円を荒稼ぎしていた⁉
さらに、ルディーがオークションで出品した偽造ワインが600億円分世界中に広がっており未回収なのだ💦
その多くがアジア、特に中国に出回っているとされてたが、偽造の取り締まりの規制が強化されたため、現在、日本に多く出回っている可能性が高いそうだ。
高級ワインを購入することがあれば、信用が高いワインショップで買う事を進めます。
偽造犯ルディ・クルニアワン、ド・モンティーユ
ワインを知れば知るほど歴史や奥深さに驚かされます。
人生の教養として、さらにご自身で深ぼってみるのもいいかもしれないですね💛
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後とも、フォロー、スキ、サポートなど、よろしくお願いいたします。