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eiitiaoki
第50回映画感想『ある男』~しょせん、戸籍と言える日が来るはず~
こんにちわ!
冒頭に松竹が出てきた時点でウルっとしてしまいました💧
ちなみに花粉症ではありません💦
私が邦画の好きなところは、間接的表現と言いますか、人間の会話の場面でいいますと、表情だけでなく、言葉の言い回しや声のトーン、間の取り方、視線の方向などが日本美を描き出しているところであります🎬️
言語化が難しいですね😣
★★★ここから若干のネタバレがあります★★★
本作のストーリーは銘柄詐欺の人間バージョンです。
いわゆる、自分の過去を他人と交換してしまう「なりすまし」ってやつですね。
整形手術とかで表面的に自分を変えるのではなく、戸籍を交換するというものです。
(もちろん犯罪行為)
戸籍を交換すると、自分の過去を完全に洗い流してしまえる。
戸籍を変えたい程の過去、それはもちろん本人の責任ではなく、あまりにも不条理なものだったりもします💦
ただ、その不条理を産み出してしまうのも、決めつけや偏見といった社会であり世間であることも事実だと思います。
また、哀しい話ですが、その人の血縁関係や出生で同質視し、その先を想像することを放棄した人間の悪癖だったりもします💧
ただ、どんな過去を歩んできても大切な人に受け入れられること。
そこには色眼鏡は存在しておりません。
ベタかもしれませんが、
過去は確かに存在するけれども、大切なのは今であり、今を生きる。
それが大事で、それが全てであること。
大切な人の知られたくない過去を無理に知る必要もないのかなと思います。
個人的にはそんなメッセージを受け取り、共感いたしました✨
最後に私の大好きなマグリットの絵が出てきて、作品と融合したところで恍惚感が私を訪れました🤗
ああ、なんて幸せなんだろう🌞
おしまい。
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