あなたは知ってた?自由時間が多いと人生が不幸になる理由
仕事や家庭のことで忙しく「もっと時間があれば」と思ったことあるんではないでしょうか?、私もそのうちの一人です。自由時間があればこれもできるし、余裕も生まれてより良い人生が送れる。なんてことを思ったわけでして、「自由時間が増えると、実際に人生の満足度が高まるのか?」って事をリサーチしたんでご紹介して行きます。
自由時間が多すぎても人生は幸福にならない
自由時間が増えると、実際に人生の満足度が高まるのでしょうか?
その答えは、3万5,375 人のアメリカ人を対象とした実験で判明しています。
この実験は、「個人の自由時間の量と主観的な幸福感との関係」を調査[1]してくれてまして、その結果幸福度を高めるためには 、
1 日に 2 ~ 5 時間の自由時間が理想的である。ただし、1 日の自由時間が 2 時間以下、 5 時間を超えると、幸福度は逆に減少してしまう。
とのこと。
「時間が足りない」と私たちはより憂鬱になり、ストレスがかかり、感情的にも疲弊してしまうことが研究[2]によって判明しています。
一方、1日に5時間以上の自由時間があると、「目的意識」を損いやすく自由時間が多すぎます。
目的意識をもたらす活動としては、
仕事
勉強
家事
子育て
ボランティア活動 など
があげられます。
自由な時間の質が重要
私たちの1日は24時間ですが、時間の認識は主観的なものでして、1分、1 時間、1 日、または 10 年がどのくらい長く感じるかによって、自分には「十分な」時間があると考えられるかどうかが変わってきます。(葬送○フリーレンを見ると想像しやすいかも…)
やりたいことはすべて達成できるという自信を持つことが、「時間豊かである」と感じられることにつながって行きます。
自由時間を今よりも増やさずに、より「時間の豊かさ」を感じる方法を 3 つ紹介します。
1. 運動
1日あたり30分の運動を試してみてください。予定に運動の時間を確保することが重要になります。屋外でサイクリングか、ゆっくりジョギングするか、歩いて通勤するだけでも十分です。運動した後は、その時の気分をメモしておくと自分の変化に気づきやすくなるのでおすすめ。
運動の効果についての記事も合わせて参照するのもおすすめです。
おすすめ記事:短時間でもOKなエクササイズの健康効果
2. 親切にする
他人のために時間を使うと、時間が増えたと感じられることが研究[2]で判明しています。他人のために時間を使うと言われるとピンとこないかもしれませんが、具体的には「他人に親切にする」ってことです。
誰かを褒める。
同僚の仕事を手伝う。
家族においしいおやつや飲み物を買っていく。
などです。それほど難しいことではありませんね。忙しいと他人を助けてる余裕なんてないよってなりがちですが、逆に他人に親切にすることで、あなたの時間が増えるのです。ただ、注意点もありまして、親切に対する見返りに何かを受け取ることを考えたり期待はしないようにしてください。それで関係が悪くなってしまえば、元も子もありません。
3. 畏怖の念を感じる
ある研究[3]では、幸せな出来事を思い出すよりも、畏敬の念を感じる出来事を思い出すほうが、人々の焦りを感じにくさせることがわかりました。
畏敬の念を感じる方法として3つ試して見てください。
自然の中で過ごす:近く公園の散歩、夜空を見上げる、夜明けや夕暮れの時の太陽を眺めるなど、焦る気持ちが緩和されます。ハイキングやキャンプなんかもおすすめです。
美術館:芸術作品を見ると畏敬の念を感じることがあります。直感的に何かを感じた作品をスマホの画面にする、家に飾るなどしてみる事をおすすめします。
達成する瞬間を目撃:伝統工芸を作り上げる瞬間やオリンピックで日本人選手が優勝する瞬間を目撃するなどおすすめです。私たちの可能性を感じることができます。
「畏敬の念」という難しく感じますが、心動かされた瞬間のことってイメージで大丈夫です。
まとめ
かなり意外ではありましたが、自由な時間が多くても幸福度は下がるってことを見てきました。何事もほどほどがちょうど良いのかもしれませんね。
時間の質ってのも大事だよって話も確かになって感じでして、焦りを感じると幸福度が低下しやすいんだろうなと思いました。そわそわする感じですね。私も一時期焦燥感に駆られることがあったので、なんとなくイメージできますが、今回の記事を書いていて改めて、焦りを減らす活動を増やして行きたいと思いました。
本日のおすすめ本
参考文献
[1]Sharif MA, Mogilner C, Hershfield HE. Having too little or too much time is linked to lower subjective well-being. J Pers Soc Psychol. 2021 Oct;121(4):933-947. doi: 10.1037/pspp0000391. Epub 2021 Sep 9. PMID: 34498892.
[2]Kasser, T., Sheldon, K.M. Time Affluence as a Path toward Personal Happiness and Ethical Business Practice: Empirical Evidence from Four Studies. J Bus Ethics 84 (Suppl 2), 243–255 (2009). https://doi.org/10.1007/s10551-008-9696-1
[3]Rudd M, Vohs KD, Aaker J. Awe expands people's perception of time, alters decision making, and enhances well-being. Psychol Sci. 2012 Oct 1;23(10):1130-6. doi: 10.1177/0956797612438731. Epub 2012 Aug 10. PMID: 22886132.
免責事項:以上一部を参考に筆者独自の解釈と科学的根拠に基づいた記事なので、元の研究とは内容が異なることもあります。文献が基本的に英語なので、読み間違えや理解不足の点も多々あると思うので、自己責任でご覧ください。記事にはAmazonアフィリエイトなども含んでたりします。
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