見出し画像

骨量の話

思春期の時期には、新しい骨が形成される速度が骨が吸収される速度を上回るため、骨の量が増加します。20代から40代の期間では、このバランスが維持され、一定の骨量が保たれますが、その後は骨の吸収が勝ることが増え、骨量が減少します。特に閉経期と呼ばれる50代前後の女性は、女性ホルモンの低下によって、骨の吸収が急激に増加してしまいます。女性ホルモンである「エストロゲン」は、カルシウムの吸収を促進し、カルシウムが骨から溶け出すのを防ぐ役割があると言われています。しかし、閉経期に入ると、女性ホルモンの分泌が大幅に低下するため、骨量の減少が引き起こされるのです。

20〜30代の女性でも、過度なダイエットによる栄養不足や運動不足などが原因で、骨量が低下する可能性があります。年齢を重ねると、骨量の低下は避けられない現象です。ですから、20〜30代のうちに骨量をしっかりと増やしておくことが肝要です。この時期に骨量のピークを迎えることができれば、ピークが低かった場合と比べて、20年後や30年後に大きな違いが現れることが確実です。そしてもちろん、40〜50代でも定期的に運動を続けることなど、骨量の低下を最小限に抑えることの重要性は高いです。


いいなと思ったら応援しよう!