哲学体系化企画(1)〜『フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者』を読んで〜

後輩におすすめされて,

こちらの『フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者』(Charles Pépin 著, 永田 千奈 翻訳)を読んだ。

おもしろかった。「こんなこと考えてるの自分だけかも」という感覚っていうのは、ヘンテコな自尊心に繋がったり、漠然とした不安感を招いたりと、不定形で掴みどころのないものだが、10人も哲学者がいれば、似た思想を見つけられるわけで、そうするとなんとも言い難いずっしりとした心の拠り所を得たような感覚になり、掴みどころのなかった感覚に形が与えられたようで、安心する。「今・ココ・私」の限りなく「点」に近かった感覚が、数百年、数千年前の哲学者への共感によって「質量と大きさを持った物体」へと拡張して、自身を安定させるための重心を得るような、そういう安心感だ。個人的には、スピノザ、カント、キルケゴール、ニーチェがアツかった。

ところで、私は哲学は好きだが、全くの哲学素人で、「実存的な行為が好き」というところから脱せていないので、永遠に体系化できない。(哲学に限らず、全てがそうで、困っている。)

せっかくだし、これを機に、この本を軸にして、体系化していきたい。本当は、体系化を目指した哲学は、個人レベルの哲学に必要がない気もしているけど、やっぱり、体系化をしないと"おしゃべり"ができなくて、さみしいので、ね…。

ということで、今回は、この本に出てきた10人の哲学者年表を作ってみました。この本には図表がいっさい登場しないので、そういう体系化は自力でやるしかない。

drawio で作ったらあんま画質よくなかった。(箱の長さは享年に対応している)

はい。
1900年間の空白と、スピノザとカントの間の空白が気になりますね。
覚えるための、いい感じの語呂合わせとか思いついた方は、コメントいただけますと嬉しいです(笑)

こんな感じで、しばらく不定期にやっていこうと思います。マガジンも作っておくので、気になる方はフォローしていただけると幸いです。記事作成の励みになります。以上!

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カフェ・ベローチェ 仙台一番町店にて

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