自分で始めた人たちは誰もがみんな名詞ではなく動詞だった
自分たちの社会の問題を自分たちの手で解決していくのが民主主義。政治学者の宇野重規さんはそう語る。チャレンジ!!オープンガバナンス(COG)運動が大切にしていること。手段ではなく目的、肩書ではなく行動。ひとりひとりが社会に積極的に参画し、身の丈にあった行動で世界をよりよくしていく。著書『自分で始めた人たち』の中で登場する澁谷遊野さん。彼女の発言がとても興味深い。「COGは、民主主義を名詞ではなく動詞としてやっている感じがすごくするんです。民主主義やオープンガバナンスが名詞として、どこか概念的なものとして語られるのと比べて、日常生活と地続きのところにある、日常とつながっているところに共感した」。つまり、市民参加というのは名詞ではなく、自分たちが動いていくんだという動詞的意味合いが重要なのだ。ひとりひとりが民主主義を「動詞」にすることから始めたい。